【No.1251】社会が変わることを望んでいても、その子の子ども時代が過ぎていくだけ

自閉症やADHDなどの神経発達症の原因に関する研究は、何十年も前から進められていて、多くのリスク因子が特定されています。
しかし、後天的に、また環境の影響によって神経発達症が生じるというと、それが受け入れられない人達がまだたくさんいます。
特にギョーカイが表向きには否定する立場ですし、根本から治す道を取らない人達ですので、その影響かにある親御さん達、支援者たちは「生まれてつきの障害」から抜け出せないでいるのです。
「生まれつきの障害」は、つまり「誰のせいでもない」、もっと言えば最大のお客様である親御さんを敵にしないための文言、セールストークでしかありません。
なぜ、そんなことが言えるか?
それは専門家同士の会話の中には、普通にそういった原因に関する話が出ているから。
「お母さん、精神科薬飲んでいるからね」
「未熟児だったら仕方がないね」
「お父さん、高齢でしょ」


早産、低体重出生児がADHDになりやすいのは、発達障害に関する専門家だけではなく、産婦人科、小児科の医師、看護師の中では共通認識になっていて、実際、どうすればその予後をよくできるか研究と実践が行われています。
母乳に関する研究もそうで、母乳で育った子と人工乳で育った子を比べると、IQでいえば「約6」、偏差値で言えば「2」違うことが明らかになっています。
しかも、今のところ、その差は生涯縮まらない、それを縮める手段が見つかっていない状況です。
そのため、人工乳の研究では、どれだけ母乳に近づけるか、その挑戦が世界中で行われています。
一時期、ブームになったラクトフェリンもその一端です。


私の仕事の中心で言えば、抜けた発達をどう育て直していくか、遅れた発達をどのように後押ししていけばよいか、になります。
しかし私の神経発達症に関する立場は、各家庭、各個人の話ではなく、社会問題であるというものです。
栄養療法だって、元を辿れば、お母さんの栄養、体調、身体、内臓の話になります。
不妊症が増えているのも事実で、それは父親である男性の生活全般の問題も多いといえます。
でも最初から赤ちゃんへの影響を知っていれば、多くの親御さん達は避けていたはずですし、知っていれば避けられたことも多くあります。
つまり、「知らされていない」ことが問題なのです。


大部分の親御さん達は、我が子に発達の遅れがあって初めて発達障害について知り、考えようとするものです。
もちろん、公教育の中でそのような話もされないでしょう。
そもそもがギョーカイ団体が認めず、隠し続けているのですから。
本当は将来、子を持つかどうかに関わらず、知識、情報として若者たちには教えていくべき話だと私は思います。
といいますか、それをしなければ、神経発達症の子ども達の増加は止めることができないでしょう。


一方で日本社会全体としても、神経発達症の問題には取り組んでいかなければなりません。
2017年1月、トランプ大統領が就任する10日前に、小児ワクチンと自閉症の関連性について研究していたロバート・F・ケネディ氏(ケネディ元大統領のおい)が『ワクチンの安全性を再検証する諮問委員会』のトップに就くことが決まりました。
しかし、その発表後すぐに激しい抵抗と妨害があり、実現しませんでした。
京大の宮沢准教授も発言されていたように、検証する側もお金で買うことができる、欧米では露骨に行われている、とのことです。


唐突のエピソードに何を言いたいかというと、決して発達障害のギョーカイ団体だけではなく、その他の組織、人達にとっても不都合な真実があるということです。
農薬にしろ、添加物にしろ、大気汚染や水、海の汚染にしろ、そこにはそれで儲けている企業、組織があるのです。
農薬と添加物に関しては、欧米ではかなり強い規制が2000年を境に行われるようになりましたが、日本はそういったものを売っているグローバル企業からの圧力、または献金とロビー活動により、世界の流れに逆行するようにして規制をどんどん緩めているのです。
ネットで検索すれば、日本のお菓子が欧米の店頭では「危険」というシールが貼られて売られている画像がすぐに出てきます。


素敵な女優さんがパンをもって元気にCMしていますが、時間が経っても白いままでパンも、具も腐らないってヤバくないですか。
朝、腐らないパンを食べ、お昼はどこでどうやって作られたわからない野菜と、ホルモン剤で短期間で太らされ、またギューギュー詰めで病気になりやすいから抗生剤バンバンのお肉を食べ、夕食にレトルトをチンして食べる。
たぶん、こんな食事を続けている日本人が多いから、マスクやワクチンの不快さ、体内への悪影響が麻痺してわからないんだと思います。


戦後、GHQのパン食、牛乳食の推進に始まり、コンビニ、冷凍食品、添加物、農薬で、日本の食はぐちゃぐちゃになりました。
もちろん、それに関して警鐘を鳴らしていた人達はいつの時代にもいたのですが、すべて御用学者と大企業によって潰されてきたのです。
そう考えると、コロナ騒動も型通りの話です。
ですから、本当は社会問題として食と健康、神経発達症の原因除去に関して取り組んでいかなければならないのに、日本の隅々まで浸透し、それに抵抗してまでをも警鐘を鳴らし続ける人や組織、企業がなくなってしまいました。


人間、生活が苦しくなると、まず食から切り詰めようとしていくものです。
親の貧困が進むと、まさに上記のような工場で作られた大量生産の食品が食卓の中心になるでしょう。
成長期の大事な子どもの身体に十分な栄養が与えられないだけではなく、10年、20年と掛けて蓄積されていく化学物質が体内に入っていく。
もちろん、若い世代の人達も非正規だったり、十分な給料が得られなかったりすると、そういったものに頼らざるを得ない生活になります。
そしてそういった若者たちが結婚し、親になろうかとしたとき、次の世代を通して影響が表れるのです。


もし神経発達症の原因が遺伝なら、一定数で落ち着くはずです。
もし神経発達症の原因が遺伝なら、日本のように増加を続けている国と、ほとんど増減がない国、むしろ減ってきている国といった違いが出ないはずです。
こういった不都合な真実は、一人ひとりには届かず、隠されていくのが今までの歴史になります。
ですから気づいた人から変わっていくしかありませんね。


このブログを読んでくださっている方たちは、なんらかの形で神経発達症の子ども達、人達と関わっているものと想像します。
もし親御さんだったら、今の生活を見直し、今日から変えていける部分を変えてもらいたいと思います。
そしてきょうだい児がいるのでしたら、食をはじめとした健康についてお話ししてもらいたいし、自分で調べるように提案してもらいたいです。
そうやって今の子どもの生活から守り、次の世代、その次の世代が健康で幸せな人生を送ってもらえるよう各家庭で教えていっていただくことを願っています。
このように草の根的に変わっていかなければ、社会全体が変わることはないでしょう。
ギョーカイは認めないし、それで儲けている企業も、利権化の中に取りこまれた政治家も、私達一人ひとりがよくなる方へは取り組むことはありませんので。
それを待っていても、子ども達の子ども時代は過ぎていくだけですね。
私は自分の仕事と発信を通して、一人でも多くの人に気がついてもらえるよう頑張っていきます。




【新刊『ポストコロナの発達援助論』発売のお知らせ】
北海道から沖縄まで、全国の書店に並びました。店頭でのご購入もよろしくお願い致します。
出版元である花風社さんからのご購入はこちら→https://kafusha.com/products/detail/56
Amazonでも購入できます。

前著『医者が教えてくれない発達障害の治り方①親心に自信を持とう!』もどうぞよろしくお願い致します(花風社さんのHPからご購入いただけます)。全国の書店でも購入できます!ご購入して頂いた皆さまのおかげで二刷ですm(__)m


コメント

このブログの人気の投稿

【No.1376】根本から治したいなら、これくらいやる必要がある

【No.1390】20年間、この世界に身を投じてきた私の結論

【No.1407】援助・支援・余計なお世話