【No.1376】根本から治したいなら、これくらいやる必要がある

まずこのラジオを聴いてほしいです。
皆さんからいただいた発達の悩みに関するお便りに、ラジオ形式でお答えしているのですが、そこに昨年8月に相談があったお母様から近況報告が届きました。
不登校や癇癪、ディスレクシアという息子さんの状態に悩まれ、相談があったのですが、この1年間で大きな変化が起きたことがわかります。
それは息子さんではなく、ご両親、ご家族に。


このお便りが届いて、1年前の私がどんな回答をしているか、そのときのラジオを自分でも聞きなおしてみたのですが、結構、親御さんに対して厳しい指摘をしていました。
子どもの問題というよりも、育つ環境の問題。
つまり、子どもよりも先に親御さんが変わることこそ、大事ですよ、というお話。
そしてその真意が伝わったようで、親御さん自身が本気で変わろうと行動された。
短いお便り、文章の中ではありましたが、親御さんの本気さと相当な努力をされた1年間だったのがよくわかりました。


このお便りをくださった親御さんのように、本気で子どもの課題を改善したいと言う人はたくさんいます。
でも実際に本気で行動できた人は少ない。
だから治っても、治りきらない家庭ばかりなのです。
結局、根っこの、その課題の中核の部分に届こうかというときに、親御さん自身が怖気づいてしまったり、「そこは見たくない」と目を瞑ってしまう。
100%子どもだけに課題の要因があるわけじゃないでしょ。
そんなのみなさん、心の中では気付いているでしょ。
突然、発達に課題がある子が自分ちの玄関に置かれていったわけではない。
かぐや姫のように竹を割ったら、我が子が出てきたわけではない。


親御さん自身が自分の課題と向き合うのは大変なことです。
身体アプローチや栄養療法など、なにかに取り組めば育ち直しができる、といった類のものではないから。
30年なら30年間の、40年なら40年間の、積み重ねの先に我が子の発達の問題として課題が現れる。
しかも、自分だけではなくてパートナーもだから2人分。
そしてもちろん、課題は3代の結果なので、祖父母も含む6人分の課題です。
だから相当労力がいるし、それには自分の過去と真正面から向き合いぶったぎるくらいの本気さ、覚悟が必要。
その本気さ、覚悟さをもって行動できる人がどのくらいいるでしょうか。


たしかにそんなことを指摘されると、親御さんは相当落ち込むし、傷つくでしょう。
でもそんな辛さは一瞬です、これからを生きる子ども達の100年の人生と比べたら。
どうして一瞬傷つくことを避け、子どもの長い人生を考えてあげないのか。
子どもの発達課題がクリアでき、生きやすくて、より自由な人生が送られるのなら、そんなひと時の感情などどうでもよいでしょう。
私は多くの親御さん達の発達相談を行ってきましたが、この覚悟が持てないゆえにうわべだけのアプローチになり、子どもさんが根っこから、問題の本質から直っていかないことに何度も直面しました。
いや、そちらのほうが圧倒的に多いでしょう。


ですから今回、このような覚悟をもって行動された、しかも家族みんなで、お便りが届いて心から嬉しく思いました。
ラジオという音声だけのやりとりではありましたが、相手の心に届き、そして変わろうとすることの後押しができた。
ラジオを聴いて「こんなにもやらなきゃならないんだ」と思う方もいるでしょう。
そうです、そのくらいやらないと根本から治っていかないのです。
SNSは虚構と理想がまじりあっている世界。
ひと様の家庭、またその家庭の中でも根本から治っていくケースは見聞きしたことがない人が多いと思いましたので、みなさんと共有したいと考えました。
ぜひ、冒頭のラジオをお聴きください。
ちなみに1年前のお便りは、【No.105】言語理解の苦手さの根っこです。




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