【No.1520】過去からの、未来からの発達援助
発達障害、発達の遅れというのは、アプローチや援助の仕方によって改善することができる。 というのは希望だけど、同時に後悔の念を強くするね。 私のところに相談にくる親御さん達は「発達障害は治る」という希望だけをもってきている人はいなくて、大きな希望と同じくらい大きな後悔をもっている場合がほとんど。 「介入や環境によって発達の仕方が変わる」というのは脳神経に可塑性があるということで、それは良い方向に変わることがあれば、悪い方向に変わることもあるってだからね。 「発達障害は治る」というからには、そういった大きな後悔を抱えていることまで受け止め、援助する覚悟が必要だと思ってるんだ、私は。 だから「発達障害は治らないけど、よくなる」という主張をしている支援者はたぶん、そういった親御さんの持つ後悔を抱えるだけの覚悟がないんだと思うな。 つけこんで信者化させるのは言語道断だし。 「親御さんは悪くない。 発達障害はたまたま、偶然、天から舞い降りてきたようなもの。 だから、育て方のことはいわないで、後悔しないで、関係ないから」 それは一時的な助けや癒しになるかもしれないけどね、一方で親御さんの育てる力、養育力を暗に否定していることにもなってるよ。 支援者が提示する援助が「ちょっと改善するけど、物足りない。根本的な解決には至らないなぁ~」と感じるのは親御さんを参加させずにうわべだけいじくるから。 一言でいえば、「親受けする見栄えの良い療育」だな。 「妊娠前に自分の身体をもっと大切にしておけばよかった」 「赤ちゃんの頃、テレビをつけっぱなしにしなければよかった」 「小さいとき、動画を見せ続けていたのが後悔」 「もっと眠ること、食べること、排泄することを大事にしておけば」 「親子の関わり、スキンシップを大切にできていれば」 たくさんの後悔の言葉を聞いてきたし、これからも聞いていくんだと思う。 いくら悔やんでも過去に戻れない。 でもね、現在が変わることで、過去が変わることがある。 発達援助の視点を子育てに取り入れ、子どもの成長を感じるようになると、過去の後悔が消えていくことがあります。 でも、それは後悔が消えてなくなったということではなく、過去の見え方が変わるんだと思うんです。 「あんなことしなければよかった、避ければよかった、もう少し良い子育て、関わり方があったかもしれない。 だけど、その親...