大学に入ってくる自閉症の学生たちのソーシャルスキルって誰が教えるべき?
これは単純に疑問に思うことなんだけど、「大学に入ってくる自閉症の学生たちのソーシャルスキルって誰が教えるべき?」ということ。 大学に入るぐらいの学力があるのだから、うまく適応して問題がなさそうだけど、実際は違うこともある。 まったくと言っていいほど、自閉症に関する部分は何のアプローチがされてこなかった学生が多い。 学力は問題ないから、周囲もなんとなくうまくいくだろう、変わっていくだろう、などと見がちだったんでしょ。 また高校までは"特別扱い"の特別支援が行われて、どうにか大きな問題になることもなく、大学まで進学できた場合もある。 でも、大学生活は違う。 よっぽど小さな大学でなければ、ほっとかれるのがほとんど。 問題があれば、「はい、さようなら」が現実。 いちいち手とり足とり、一般の学生なら身に付けていて当然のスキルについて教えてくれたりはしない。 だって大学は学術研究を行う教育の最高機関だから。 障害のあるなしに関わらず、大学で一緒に学ぶことは大切だけれど、特別支援"学校"ではない。 まあ、このように厳しいことを書いているけど、実際には勉強のできるソーシャルスキルが乏しい学生はたくさんいる。 こういった学生は、勉強以外の部分で躓くことがあり、留年、退学のリスクは高い。 そして何とか卒業できたとしても、"働く"または"働き続ける"ことが難しい。 "働く"というのは、大学名で測れないことの方が圧倒的に求められるからね。 優秀な若者が十分に力が発揮できないことは、大学にとっても、企業にとっても、社会にとっても大きな損失だと思う。 じゃあ、大学がソーシャルスキルの部分を担えっていうのも腑に落ちない。 だったら、誰が自閉症の部分にアプローチしていく責任があるの? ずっと子どものときから見てきた親御さん? それとも、将来のリスクに気づけなかった、また先送りしてきた学校の責任? いや待てよ、やっぱりその個人の責任じゃない? 自閉症の特性を持っているけれど、診断も受けずに、進学し、就職して頑張っている人もたくさんいる。 この人たちは、自分自身で努力し、工夫している。 もちろん、圧倒的少数派なので、社会で生きていくには大変なことも