手づかみ食べは、単に手先の使い方の練習のみならず
以前にもブログに書いたような気がしますが、とても重要なことなので、私はそう考えているので、改めて「手づかみ食べ」について書こうと思います。 実際、私とのセッションを行ったご家族の中には、「手づかみ食べしていましたか?」ですとか、「手づかみ食べが足りなかったようですね」「今からでも、手づかみ食べを」という具合にお話しさせていただいた方達がいらっしゃると思います。 必ず確認するわけではありませんが、特に口や手で情報を得たがっている、味わいたがっている雰囲気を感じた場合に、そんな話をさせてもらっています。 (*このあたりの話は 『口の時期、手の時期、足の時期』 をご覧ください) では、何故、手づかみ食べが重要なのか。 いきなり結論ですが、手づかみ食べは、口の時期と手の時期を結ぶ懸け橋だからです。 胎児期2ヶ月から口の周りの触覚を発達させていきます。 それ以降、お母さんのお腹の中で、羊水を飲んだり、自分の手や指をしゃぶったりして育てていく。 誕生後も引き続き、おっぱいを吸い、自分の手足指をしゃぶり、いろんなものを口の中に入れて感覚、機能を育てていきます。 そうやって自分の口で、いろんな刺激、情報を味わい尽くし、探索しつくしたあと、今度は手でいろんな刺激、情報を味わい、探索する時期に移行していくのです。 その移行を助けるのが、いや、口で得た情報と手で得た情報を連結させるのが、手づかみ食べだといえます。 イメージで記せば、「刺激→口→脳」から「刺激→『口↔脳↔手』」という感じです。 食べるという行為は、本能的な行動ですので、大いに脳を刺激し、育てます。 1歳半前後まで、主に口周辺の触覚や口の中の感覚で、食べ物の形状や状態などを捉えていました。 しかし、手足が動かせるようになり、自分で食べ物を口に運ぶことができるようになると、本能的な行動ですので、自らどんどん行うようになります。 これが手づかみ食べ。 自分の手で触ったり、掴んだりすると、その情報、刺激が手を通して脳に運ばれます。 グチャッとする感覚や固い感覚、大きい、滑りやすい、掴みやすいなど、とにかく多様で複雑な感覚。 同時に、その食べ物を口に運ぶと、手で感じた情報、感覚が、口の中でも生じるのです。 手で感じた刺激と口で感じた刺激の結びつき。 そうなると、脳内でネットワー...