「バイト、決まりました!」
なんでもかんでも"障害"のせいにする学生さんがいたんです。 「人の話が聞けないのは、アスペルガーだから」 「聞いたことをすぐに忘れるのは、アスペルガーだから」 「すぐに感情的になってトラブルが起きるのは…」 というような具合に。 「将来、どんなところで働きたいの?」と尋ねられても、「障害の理解があって、配慮してくれて」と言うし、最初から「客商売は無理」「営業は無理」「騒がしい環境は無理」などと言っている。 「どんな職場であったとしても、まったく人とコミュニケーションをとらなくても良いような職場はないんだし、配慮してくれるって言っても、全部要求を聞いてくれるわけではないんだよ」と言っても、納得はしてくれませんでしたね。 その学生さんがバイトを始めるんです。 ずっとバイトをしたがっていましたが、就職の話と同じように、「電話が苦手だから、面接の申し込みができない」とか、こんな仕事は無理とか言ってたんです。 過去に障害を理由にアルバイトを断れた経験も重なって、「どうせ障害があるからバイトできない」なんて言ってたんですけどね。 前回、私はこの学生さんを叱ったんです。 「できない理由を全部障害のせいにするんじゃない」って。 障害があることが、努力しなくても良い理由にはならないんです。 「自分は障害者だから、配慮や理解は当然」と言うけれども、相手にも選ぶ権利があります。 特に仕事となれば、障害云々よりも、きちんと働けるかどうかが基準になります。 障害があっても、なくても、きちんと働けない人間は雇われません。 障害があったとしても、きちんと働ける人間は採用するんです、企業は。 企業にとって利益をもたらせる人間なのかが問われるのです。 私が採用する側の企業だったら、あなたのことを雇わないとも言いました。 だって、配慮や理解は当然と思っているから。 それに採用したくなるような強みを持っていないし、その強みを得るための努力をしていないから。 同じくらいの人だったら、障害を持っていない人を採用するのが、この社会であるという話もしましたね。 最後には、自分でも「こんな人だったら、自分も採用しないと思います」と言っていました。 この話がきっかけとなったようで、それから大学の友達に協力してもらい話を聞く練習、感情をコント