私は20年ほどハッタツの世界にいて、画一的な療育、支援に対して批判的な意見を述べてきました。 学校の教室や療育園、施設に行けば、みんな同じ支援グッズを使い、同じトレーニングを受ける。 全国どこに行っても、内容は一緒で焼き増しに次ぐ、焼き増し。 検査所見なんて、定型文があるかのごとく、「自閉症は視覚優位」「刺激を減らした環境づくり」「頑張ったらご褒美というパターンを学習する」「言葉よりも絵や具体物で」といったことが綴られています。 私は第二種自閉症児施設で働いていましたので、入所される利用者さんは全員「自閉症」という診断がついていましたが、誰一人として同じ支援はありませんでした。 同じ診断名だからと言って、同じ支援ということはあり得ません。 それが目の前で展開されているとすれば、それは支援者側の怠慢でしかありませんね。 現実問題として、普通級、一般の幼稚園、保育園で個別に対応しようとするのは労力がかかり過ぎて不可能です。 しかし、一斉授業は難しいけれども、個別の対応、指導によっては学び、成長できる子もいるのは事実で、そのために支援級や通級指導があるのだと思います。 一人ひとり課題が異なり、発達状態、段階が異なるのは当然なこと。 それにできるだけ応えようとするのが特別支援だったと思います。 親御さんのニーズとしても、「我が子に合った教育、支援」。 もし診断名が同じというだけで、隣の子も、学年が異なる子も、みんな同じ支援、指導、学習内容でしたら、親御さんは不満の声をあげるでしょう。 ですが一方で、画一的な栄養療法が行われていないでしょうか。 発達障害の子ども達の中で、栄養療法によって効果がある子もいると思います。 しかし、発達障害ゆえに栄養療法が効果がある、とは言えないはずです。 発達に遅れが生じた理由、その背景は一人ひとり異なるわけで、当然、そこまでに至る過程、成育歴、環境、何を食べてきたか、食べてこなかったか、腸内環境、消化吸収の機能、その子の体質も含めて様々なわけですね。 それなのに、みんなやっていることが同じで、高タンパク質&低糖質、プロティンとサプリ、肉&魚&卵は、どうなのでしょうか。 コロナ前ですから3,4年前になりますが、発達障害の分野で栄養療法が話題になり始めたとき、その根拠となる文献、書籍を集め、読みました。 そこで感じたのは欧米
コメント
コメントを投稿