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4月, 2021の投稿を表示しています

【No.1162】子ども達を守れるのは親御さんしかいない

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先週末は出張で東京に行っていましたが、いずれも良い天気で、着ていった長袖が暑いくらいでした。 あんな暑い中、そして気持ちよい日差しの中、マスクするなんてもったいないですね(今回もマスク警察には会いませんでした)。 どこもかしこも人は多く、ジム用のウェアを買いに行った新宿のデパートでは、店員さんが激おこで「明日から休業ですよ、百合子様のせいで(怒)」と言っていて、私がうんうんと頷きながら時々「デパートでクラスター起きてないんだから、無視すればいいんですよ」と慰める始末。 ツンデレ百合子はストレートにモノが言えないもんだから、ちゃんと東京に行き、あちこちを移動して仕事をしながら、いろいろ買い物や食事をしてお金を使ってきましたよ。 1400万人都市の東京で、重症者数が50人前後。 で、どうして医療崩壊するのかがわかりませんが、それにしても大阪の重症者数が多い気がします。 でも、よく考えると、この重症者という定義って東京と大阪は同じなのでしょうか。 調べてみると、①ICUで治療 ②人工呼吸器を使用 ③エクモを使用 のいずれかに該当する場合が厚労省が定めた重症者の定義になっていました。 これをみて思ったのですが、病状が重症度を決めるわけではないんですね。 ということは、新コロの症状が重いからではなく、「高齢者だから」「基礎疾患を持っているから」「まだ空いているから(?)」という現場の判断で、たとえ危険な状態ではなかったとしても、人工呼吸器がつけられていたら重症者にカウントされる場合があるということではないでしょうか。 重症者ベッドは「より多くの加算が税金からつけられている」ということは、今までの日本の医療の流れから言えば、できるだけ埋めたくなる、常に満床にしておきたいような気がします。 「重症者により多くの加算が付く」というのは障害者福祉でも同じです。 国としても、より重く、介護等のニーズが大きい方達を積極的にケアしてほしい、と願うのは当然です。 だから、重い症状、重い介護度の人に、お金の重みをつける。 一方で現場としては、馬鹿正直に重い人ばかりをみるわけではありません。 人権と労働基準法がない福祉の現場で、働く人を集めるのは大変です。 たとえ見つけたとしても、すぐに辞めていくような職場です。 そんな職場で、儲かるからと言って重度の人ばかり受け入れられるわけはないのです。 専

【No.1161】一次情報を二次情報へ

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私の子ども時代は、毎日アニメ番組がやっていたし、「かとちゃんけんちゃん」や「ものまね王座歌合戦」「スターどっきりマル秘王国」などのバラエティ番組が面白かった。 私と弟がそんなテレビを観て馬鹿笑いしていると、決まって親が「こんなくだらないテレビばっかり観てから」と小言を言っていた。 だから今、実家に帰ると、私は「こんなくだらないテレビばかり観てから」と叱っています(笑) 私があれこれコロナについて指摘すると、「私だって、いろいろ調べて勉強している」と反撃をしてきます。 だけれども、「何で勉強しているの?」と尋ねると、テレビに出てくる専門家の解説を聴いて勉強しているという…。 だから私は決まって「スイッチ押したらタダで見れるもんで、勉強なんかできるもんか」と突っ込むのです。 どうして昭和の大人たちは、テレビがためになる情報をタダで教えてくれると思うのでしょうか。 どうして昭和の大人たちは、NHKはいつも正しいと信じているのでしょうか。 どうして昭和の大人たちは、最後には「みんなも言っている」といい、その内訳は仲の良いお茶友の3人くらいなのでしょうか。 「だって、〇〇さんも、お医者さんがそういっていたって言っていたもん」というけれども、その〇〇さんも同じ朝のワイドショー観てるんだから、結局一緒でしょうよ。 現代社会は無料の情報で溢れています。 そういう私のこのブログも、ラジオ配信も、すべて無料です。 だからテレビと同じように、勉強するものではないと思っています。 あくまで、読んだり、聴いたりしてくださる方たちにとっては考えるきっかけにすぎないのです。 もちろん、私が記す内容は、素晴らしい実践家の方たちから教わったことや文献等から学んだものもあります。 しかし、基本は私の実践と経験です。 できるだけ私の偏見が入らないように、生のまま、感じたままをお伝えしようとは思っていますが、どうしても私の思考が影響を与えてしまいます。 そういった私の思考がにじんでいる情報を、どのように捉え、どこに注目し、なにを活かすか、は受け手の皆さんにかかっています。 同じものを見て、同じように感じられないのが、人間なのです。 だからこそ、受け取った情報を自分の頭で精査し、考えるプロセスが重要になります。 よく「あの子がうまくいったから、うちの子も」という親御さんがいますが、それはとても危険なことです

【No.1160】自由を守るための発達援助

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大阪知事の顔を見たら、急に施設時代を思いだした。 あの目は、24時間寝ないで勤務している人間の目である。 見ているようで見ていない。 現実にいるようで、非現実の世界にいる。 そんな感じがする。 きっと眠れない日が続き、心身が限界に達しているのだろう。 そういった人間は、短期的な判断しかできず、だから今までの方針をガラッと変えたのだ、つい1ヶ月、2ヶ月前はいち早く緊急事態宣言を解除し、誇らしげな顔をしていたのに。 維新というのは、子育て世代と次世代をみた政策が方針だったと思うが、それをぶん投げ、いち早く子ども達から部活動と学校で学び合う権利を奪った。 これはコロナ騒動が終わったあとを考えると、維新の存在意義、政治家生命までをもぶっ壊す判断だったと思う。 スウェーデンは、国民の「移動の自由」「営業の自由」、そして何よりも子ども達の「教育を受ける権利」を守るために、緩和政策をとった国である。 当然、日本とは人口も、経済も、大きな違いがある国で、そのまま比べるわけにはいかないが、他国からとやかく言われようとも、ブレない方針には敬意を表する。 実際、強い強制力を働いた国と比べても、陽性者数は変わらないし、むしろ、少なく収まっているくらいである。 しかも医療崩壊すら起きていない。 こういったスウェーデンの背景には、死生観が強く影響しているといえる。 スウェーデンでは積極的な延命治療は行わない。 だから寝たきりの高齢者もほとんどいない。 自然のまま、それまでの生活、幸せを維持しながら静かに人生の幕を閉じていく。 彼らに言わせれば、管を何本もつなぎ、胃ろうまでして呼吸のみを維持させようとする状態は、虐待に見えるらしい。 今年、青いお祭りは開催されたのだろうか。 今の世の中、自閉症の"じ"の字も出てこない。 真っ先に子ども達の権利や学び、遊びが切り捨てられる日本において、さらにマイノリティーの特別支援の世界はほとんどの人が意識にすら上がってこない。 いま、「自閉症の理解を」と言って、誰が振り向いてくれるだろうか。 結局、この問題は身内が身内のために行っていたのである。 テレビなどのメディアで取り上げられたりすると、「社会全体が考えてくれている」と勝手に勘違いしていただけ。 あくまで一般の人たちからすれば、特別支援に関する問題は、「そうやってマイノリティ、弱者のこと

【No.1159】改めて『原始反射』について

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2年前くらいからだったと思いますが、産婦人科、小児科、乳幼児健診に関わる本や情報を集め、勉強していました。 たぶん、その勉強の量が一定に達したのでしょう。 今年に入ってからは未診断の子ども達だけではなく、1歳代の子ども達の発達相談が続けてくるようになりました。 個人事業ながらも、事業を起こしてから経営や経営者その人に注目し学び始めると、「適当な人のところに仕事はやってくる」というように感じます。 先ほども、1歳代のお子さんのご家族から依頼がありましたので、これからも当分、続きそうです。 この頃、続いていることと言えば、「原始反射」に関する相談が増えています。 栄養療法が落ちついたように感じていたので、また原始反射のブームがやってきたか、それに関する支援者・療法が生まれたのか、などと思うのでした。 「我が子に原始反射がある、ゆえに原始反射を統合するエクササイズをすれば、今の課題が解決できる」と思うのは自由ですが、あまりにも浅はかな考えだと思います。 それは「自閉症は視覚優位だから視覚支援していればOK」と同質です。 問題の本質が見えていないと言えるでしょう。 もっとも大事なのは、「なぜ、原始反射が残っているか?」です。 原始反射は胎児期から生後1年くらいに出現し、消失するものです。 じゃあ、なぜ、ヒトは原始反射が必要なのかといえば、未成熟で生まれてくる胎児、乳児が生き延びるため。 そもそも大脳、中枢神経が育つまでの、端的に言えば意識して運動ができるようになるまでの反射なのです。 (大脳を介さず)脊髄や脳幹に伝わり、無意識に筋肉などが動きます。 ということは、単にその動きだけに注目し、アプローチしてもダメ。 もちろん、ある程度、大きくなってからは、その動きだけを取り上げ、繰り返し、統合を目指すことは有効だといえますが、特に就学前の子ども達でいえば、そこじゃないし、そもそもその年代の子ども達にエクササイズをさせようというのが、(定型・ヒトの)発達を理解していない証拠。 結局、認知の部分、人間脳の部分が育っていないから、原始反射が残っているのです。 あとは、中枢神経の繋がりが悪くて、認知と運動が途切れてしまっているから別々に運動しちゃっている。 つまり、原始反射のみに注目していても課題は解決できず、やはり全体的な発達を目指すことが中心なのです。 「発達のヌケを育て直す」 「

【No.1158】保身列島ニッポン

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道内でもワクチン(?)、新薬(?)の摂取が始まり、高齢者施設での様子が伝えられていました。 摂取したご高齢の方が「これで安心しました」と言っていましたが、その"安心"とは何をもっておっしゃっているのか。 たぶん、2019年まで長い間、mRNAワクチンが認可されなかったという事実も、長期的な効果と副反応についてはまだ明らかになっていないということも知っているわけではなく、ただ施設職員や病院関係者、またマイクを向けてきた人たちから「ああ、よかったね、安心だね、おばあちゃん」と言われたのを素直に受け取り、純粋に「これで安心しました」とコメントしていたのでしょう。 たまたまテレビをつけると、「ワクチンが足りない」と叫んでいるコメンテーターが出ていました。 いつから日本は、「自分さえ良ければそれでいい」というような人間を生むようになったのでしょうか。 どう考えても、欧米に比べればさざ波程度、誤差程度でしかない波と陽性者数なのですから、他国で作ったものを優先して持ってくる必要はないでしょう。 欧米からすれば、また途上国からすれば、「日本よりも我々だろう」と思うはず。 私がこの国の指導者なら、「どうぞお先に使ってください」とワクチンを本当に必要な国に渡します。 それこそ、ワクチン外交ってやつです。 国内の利権争いで勝手に自分たちで医療崩壊を起こそうとしていて、その一方で他国よりも先にとワクチンをもってこようとする。 しかも、その利権争いの中心が、「発熱者はお断り」などと病院の扉に貼る始末。 病気で苦しんでいる人がいるのに、自分がかかったら困るからと患者さんを診ない、なんてことはあり得るのでしょうか。 そんなんだったら「医者を辞めてしまえ」と思うのです。 たとえ自分が病気にかかる危険性があったとしても、患者さんを救おうとするのが医学を志した人間の務めだと思うのです。 学校の一番の目的は、子ども達の学びと成長をサポートすることだと思います。 それがいつの間にか、「子どもの命が大事」とそれらしいことを言い、マスクを強要しているのです。 19歳以下で一人も死者が出ていない病気で、全国2100万人くらいの子ども達、若者たちがもう1年以上も脳神経に悪影響を及ぼす酸欠状態で日に何時間も過ごしている。 神経発達に問題が生じる子ども達は2020年を機に、また増加の一途を辿るでし

福岡出張について(5月14日~16日)

*すべての訪問予定が決定しました。どうもありがとうございました。 5月14日から3泊4日で福岡に伺うことになりました。 【予定】 5月14日(金)訪問宅決定! 5月15日(土)訪問宅決定! / 訪問宅決定! 5月16日(日)訪問宅決定! / 訪問宅決定! 既にひと家族のお申し込みがありましたので、残りは最大で4家族です。 もしこの機会に発達相談を受けたい方がいらっしゃいましたら、お申し込みください。 先着順で4家族が決まり次第、募集は締め切らせていただきます。 *4月5日15:30現在、3家族の訪問が決定しました。 *4月7日15:00現在、4家族の訪問が決定しました。残りひと家族です。 詳細を確認したい方は【出張相談問い合わせ】と件名に書き、お問い合わせいただければ、ご説明いたします。 出張相談についての内容は、 てらっこ塾ホームページ をご覧ください。 ご依頼&お問い合わせ先: メールアドレス どうぞよろしくお願い致します!

【No.1157】開業9年目を迎えて

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昨日で丸8年が経ち、今日からは開業9年目に突入します。 開業当初は学生時代、施設職員時代に繋がりがあった方達の依頼が中心で、そこから不登校やひきこもり、大学内での相談など、既存の支援の枠に当てはまらない方達の依頼へと変わりました。 それから4年目を過ぎたあたりから、どんどん低年齢化が進み、幼児さんから小学生の子の相談がググッと増えてきました。 そして今は未診断の子どもさんからの依頼が増えてきています。 たった8年間ではありましたが、このような変化がありました。 この変化は社会のニーズの変化だと思います。 ですから9年目のテーマは、「家庭の子育ての中に、発達援助の視点を!」に決定しました。 診断を受ける前に、「あ、ちょっと発達が遅れてきたかも、遅れてるかも」と親御さんが気づいたときに、力になれるような存在になりたいと思います。 子どもさんが小さいということは、親御さんも親になってまだ数年しか経っていないわけです。 そのような親御さん達に発達援助の視点をお伝えすることで、子育てと子どもの発達・成長をより楽しめるように、そして親御さん自身がその家族の子育てのスタイルを確立していけるように、お手伝いしていきたいと考えています。 ありがたいことに、既に遠方のご家族からも出張相談のご依頼をいただいております。 ただ私もまだ小さい子達がいて共働き世帯なので、新年度の日程を調整している最中です。 日程の調整ができ次第、既に正式な依頼をいただいているご家族には連絡差し上げます。 その後、「〇月〇日から、〇〇地方へ出張します」と皆さまにもブログ等でアナウンスをする予定です。 ちなみに「たとえ私達ひと家族の依頼になったとしてもお願いしたい」とおっしゃってくださっているご家族は、福岡と東京にお住まいの方ですので、こちらには出張するつもりでいます。 先ほど、 ラジオ配信 のほうでも9年目のテーマと皆さまへの感謝の気持ちを述べさせていただきました。 よろしければ、こちらも聴いてみてください。 ラジオ配信 『てらっこ塾 大久保の【発達援助のこころ】』 ではお便りも募集しています。 改めまして9年目も、どうぞよろしくお願い申し上げます! 2021年4月2日 てらっこ塾 大久保悠