【No.1244】見えないものを感じる力、変化を厭わない性質

発達相談の依頼の90%は女性で、そのほとんどがお母さんからです。
そして多くのお母さんがこんなことを言われます。
「このままでは我が子にもっと大変なことが起きるような気がする」と。
男性、父親からの相談は具体的な問題があり、その問題を解決する方法を知りたい、など「今」に焦点のあったものが多いといえます。
この違いは一言で「母性」と言ってしまえば、それで終わりなのかもしれませんが、赤ちゃんの泣き声、しぐさを見聞きしただけで、手に取るように子どもが何を訴えているかがわかるのは圧倒的に女性のほうなので、数値化はできない感覚的な違いがあるのかもしれませんね。


昨日の続きになりますが、発達障害のリスク因子に関しても、圧倒的に女性のほうが興味深く身を乗り出すくらいの勢いで話を聞いてくださいます。
一方で、男性、父親はというと、たとえ子育てに協力的で熱心な方だったとしても、あまり興味のなさそうな、中には「そんなはずはない」と怒りだすような人もいるわけです。
男は未来を予測する力が弱いのか、はたまた自分が責められているような気がするのか。
もちろん、それを聞いたお母さんの中にも悲しみ、後悔の気持ちを持たれる人もいらっしゃいます。
でも、我が子のこととなれば、パッと気持ちを切り替え、その瞬間から変化することができる。
フラれた女性を何年もグチグチと引きづるのが男性で、何年経っても元カノを思い出すのが男性で、別れた相手はスパッと切ることができる女性。


発達障害の子ども達は、学校の教室が追い付かないくらい増加の一途を辿っています。
医師が発達障害と診断をつけるハードルが下がったということも要因の一つとしてあるかもしれませんが、いまだに「診察、診断には1年待ち」という医院が多いので、医師がバンバン診断名をつけているというよりも、やはり発達障害の子ども自体が増えているのだと思います。
その一つの要因として、昨日のブログで書いたような農薬、食品添加物の2000年問題があり…、そういえば男性は自分で体感できないことは認められない傾向がありますね。
「私だってコンビニのごはん、インスタント食品食べているけれども、健康に影響はない」というお父さんがいて、子どもの身体と大人の身体の違い、そういったものが濃縮して精子や卵子から伝わるというのもよく分からないといった反応をされる人が少なくないです。


話を戻せば、2000年を境に欧米ではがん患者が減り続け、一方、日本は2人1人ががんになるくらい増えっぱなし。
これも農薬、食品添加物の影響だという医師もいますので、日本人の健康に何らかの不具合を与えているのは確かなようです。
農薬、これは殺虫剤で、虫の神経系に作用します。
もちろん、そのまま人間に当てはまるとは思いませんが、ヒトの神経にも何らかの影響があるように感じます。
そういえば、2000年くらいから高機能、アスペルガー、ADHD、LDといった軽度発達障害と言われるような子が極端に増えましたよね。
それ以前は、レインマンのような知的障害を持った自閉症の人ばかりだったのに。
脳や神経の状態を見ると、神経レベルで軽微な不具合、滞りを持っているお子さんが多いので、2000年問題も背景にあると思います。


都市部の多くの方はご存じないことですが、小さな町、地域の学校で、ひと学年の半分が普通級で、半分が支援級なんてところは結構あります。
20人しかひと学年に児童、生徒さんがいないのに、10人は支援級みたいな。
最初は私も小規模な地域ですから「その地域の児童精神科医の方針じゃないかな」と思っていたのですが、どうもそうではないようです。
あまり詳細には言えませんが、北海道も、本州も、九州も、そういった地域はありますね。
で、共通しているのは長年、その地域は農業が中心の土地柄。


あとは古い浄水設備を使っているところも多い気がします。
実際、私が調べることはできなかったので、その訪問したご家庭の方に調べてもらうと、どうも都市部では使われていない鉛管だったり、水をきれいにするための薬品だったり…。
まあ、科学的に調べたわけではないので、あくまで私個人の仕事の中で感じることではありますが、半分が普通級で、半分が支援級というのはちょっとおかしいし、そうなるとその地域に住む子に共通する環境の要因を疑うわけです。


また生業が農業というだけではなく、祖父母が、親御さんのご実家が農家さんだったということも少なくない印象を受けます。
こちらは胎児、お子さんに直接何か影響を及ぼしたというよりも、親御さんの身体に蓄積したものが影響しているとも考えられます。
これはコンビニ飯、ファーストフード、加工食品、冷凍食品も同じかもしれません。
タバコはというと、こちらは鉄欠乏、酸素不足と関連が強いような気がして、ADHDと言われるようなお子さんが多い印象を受けます。


まあ、再三の繰り返しになりますが、全員が全員にリスク因子になるわけではなく、いろんな環境と個人因子の複雑系で表れているのは変わりありません。
だって、半分支援級という学校でも、半分は普通級なのですから。
で、内臓、とくに腸に課題を持っている子が多いのが発達障害の子ども達ですので、口や皮膚から体内に入れるものには気を付ける必要があると思います。
それは単にヨーグルト、乳酸菌を多く摂ろうというものではなく、食事全体を見直したり、皮膚のケアを丁寧にしたりといったある意味、生活全般を健康的なもの、できるだけ自然で原始的な動物としての生活に近づけるような工夫が必要なのかもしれません。
実際、「添加物を減らした」「できるだけ無農薬で」「買ってきた野菜は農薬落としを行う」「肉よりも魚中心の和食に変えた」「石油系の洗剤をやめた」「浄水した水を使うようにした」「海水浴をするようにした」などで、腸や皮膚の状態が改善し、結果的に脳みそ、心身に余裕が生まれ、発達で遅れた部分が伸びるようになった、というご家庭もあります。


理解や認識の部分で2000年以前は発達障害の子ども達が少なかったとも考えられますが、またよく言われるように昔の日本は余裕があり、「いろんな個性を持った人もコミュニティの中で働き、生活していた」と語られますが、それだったら一定数になるわけです。
なぜ、2000年を境に急カーブを描くのか、それも今だに増加の一途を辿るのか。
2000年以上続く日本で、同じような伸びを続けているのなら、とっくの昔に、日本人全員が発達障害者になっていますね。
ですから昨日のブログの結論のように、本来なら社会問題だと考えられるのです。
でも、家庭や個人の問題とされるのが今の社会ですし、さらに発達障害の子ども達が増えなければ、もっといえば、農薬や添加物を売り続けるグローバル企業が日本から手を引かない限り、発達障害に悩む子ども達、ご家庭は増え続けると思います。


よって、気づいた人から変わっていく。
その力の中心は、やはり変わることを厭わない女性たち、お母さん達なんだと思います。
それはワクチンに対する動きを見ても明らかですね。
私はお母さん達に存分に動き、伸びやかに子育てを行ってもらうための後押しができればと思っていますし、それができれば子ども達の課題はどんどん解決できていくと考えています。
男や政治家、専門家は小さなプライドと過去が邪魔するので任せっぱなしではダメですね、論理的に見えて結構感情的ですし(笑)




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