【No.1335】保育園と施設の虐待報道から

保育園と障害者施設での虐待事件がニュースになっていて、決まり切ったように「なんて悪い人間なんだ」とコメントがつけられる。
本当にその人は入社当時から悪い人間だったのでしょうか。
だとしたら、それを見抜けなかった面接官の問題か、悪いと思いつつも雇わざるを得ない環境の問題か。
その虐待をした人物を悪者とするのは、無意識下にある「自分は悪い人間なんかじゃない」という想い、いや、そう思いたいという受け手側の深い闇の表れだったりします。
私なんかは施設で働いていたこともあるので、その人物の問題というよりも環境側の問題だと思いますね。


私は幾人もの姿を見てきました、人間が壊れていく過程を。
虐待には被害者がいるので擁護はできませんが、過酷な状況に追い込まれていくと、自分が情けなくなってきます。
そしてその情けなさからの反動で、さらなる情けない存在を置こうとする。
虐待をする時点で過剰なストレスが、長期間にわたり続いていて、すでに脳も、身体も制御不能な状態にもなります。
私も26時間勤務のときは、自分が自分じゃない感覚にとらわれていたのをよく覚えています。
真面目で熱心な人物こそ、想いをもって就職した人こそ、激しく壊れてくのです。
施設を去っていった先輩たちは、みんな、「これ以上、ここにいたら自分が壊れてしまうから」と言って退職していきました。
私はもともと期間を決めて修行のつもりで就職したので、壊れる前に退職できたのでしょう。


人物まで抹殺されてしまうような報道には疑問を持ちますし、過剰なコロナ対策がますます人々の心を蝕み、同じような事件を起こしていくんだろうな、と思っています。
「良い施設は?」という質問は多くいただきますが、まずは何と言ってもスタッフの心身の余裕具合じゃないでしょうか。
施設内の掃除が行き届いていないところは結構ありますが、玄関が汚れているのは末期症状。
外部との接点である玄関の掃除ができないくらいのところに、余裕はありませんね。




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