【No.1499】私達子育て世代の人に起きていること

先日の講座の準備で、あれこれ勉強してたとき、自分にも発達障害があったんだろう、とふと思ったんです。
あの先輩に、あの先生に、あの上司に「よくそんなことを言えたね」と周囲から言われ、「ああ、まずいこと言ったかも」と気が付くことがありましたね。
正義や正しい、正直にこだわりがあって、それに反する人、行為には徹底的に指摘していた。
それは子ども時代から30代に入るくらいまでずっと。


頭の中で集中しちゃうと、勝手に口から言葉が出てきて、それが忖度なしのストレートな物言いなもんだから、周囲の凍り付いた空気を感じて、またやっちまった、と思うことなんて多々。
理解のある人からは「大久保くんは若いからね」「正義感が強いからなぁ」なんて言われていたけど、まあ実際、自分もそうかなと思っていたけど、たぶん、神経の繋がりが跳んじゃっていたところがあったんだと思う(笑)
「繋がるべきところが繋がっていない」
そんな脳神経学の言葉を見ると、過去の自分が蘇ってきていました。


発達障害は「遺伝」と「環境」と「育ち」が絡み合って生じる。
とくにここ20年の発達障害児の急増は、環境の大きさを物語っているでしょう。
体内によくないものが入り、蓄積し、それが次の世代、次の世代へと移行。
農薬や化学物質、重金属などの公害。
いずれも日本では厳しい基準値が設けられていて、そのほとんどが「基準内」で「安全」となっていますね。
だけど、基準内だからといって「無害」にはならないでしょ。
何種類も複合して体内に入った場合の安全基準はどこにもないし。


自分で発達相談のサービスを起ち上げた頃は、「私も自閉入っているから」と言うお母さんが多くて、私も「その傾向はあるかもしれませんね」なんて笑いながら返していました。
だけど、いまは笑えなくなった、お決まりパターンの冗談じゃなくなった。
脳の状態がおぼろげながらも見えるようになったいま、発達相談のたびに、ほぼ100%の確率で親御さんに発達の凸凹、邪気が出ているのを感じます。
もちろん、働き、結婚し、子どもを授かるくらいの親御さん達ですから、軽度も軽度の発達障害です。
微妙な、微小な、神経発達、神経ネットワークの障害。


たぶん、戦後、日本が急成長し、社会構造が大きく変わる中で、それまでの人類、生物、地球が体験しないほどの環境の改変が起きたのでしょう。
それが世代を跨ぐごとに人体に影響を及ぼすようになった。
進化の過程でいえば、人間脳の部分はとても新しい脳なので、そこが一番にダメージを受けるのは自然な流れですよ。
発達障害児の多くは五体満足で、食べたり、動いたりといった動物としての基本的な部分は機能している。
だけど、空気を読むとか、並列した情報処理とか、微細な運動、いろんな部位を連動させた動きとか、そういった人間らしい部分にちょっとしたバグが起きている子がほとんど。
だから、ナノメートルとか、マイクロメートルとかいうごく小さな化学物質が神経発達、神経同士の繋がりに悪さをしているんだろうな。


私は40代だけど、我々世代にも影響が出ている、すでに出ていたんだと感じます。
私たちの小中校時代は、オウムに、酒鬼薔薇に、「人を殺してみたかたった」に、不登校問題に、なんか理解ができない事件が多かった。
そしていま、発達相談では30代、20代の親御さん達からが中心になってきていて、私たちの世代以上に神経発達の違いを感じるようになりました。
神田橋先生の言葉を借りれば、「軽度発達障害者による発達障害児の子育て」状態だと思います。


ただ脳は、生体は、必ず健全な部分を使って障害された機能をなんとかカバーしようとするものです。
ないものをあるもので補っていこうとするのは生物でいる限り、不変なもの。
私が正義に対するこだわりが弛んだのも、ダレカレ構わず、突っかかっていかなくなったりり、空気を凍り付かせる発言をする前にいったん頭の余白に置いて吟味できるようになった(笑)のも、脳の成長だし、可塑性の賜物。
定型の情報処理&経路とは違うでしょうが、生きてきた経験や学習によって私なりのバイパスが脳内にできたのだと想像します。


先日の講座の中では触れませんでしたが、療育、アプローチの歴史、流れは「当事者へのアプローチ」から「まずは親御さんが楽になろう」「親子で一緒にやってみよう」に変わってきていますね。
この意味するところは今日ここでお話しした通りです。
私達親世代も、身体を、脳を、整えたいというニーズが現れている、と私は捉えているのです。




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