【No.1497】「強度行動障害への支援を国に訴える」?
全国で12万人「強度行動障害」自傷を繰り返す我が子のため福祉サービスを始めた母...その思いに迫る(メ~テレnews|2026/7/30)
を視聴しました。
明日の講演会の内容に繋がります。
どのようにつながっていくか、は当日、アーカイブ視聴のときに確認してくださいね。
「強度行動障害っていうのは知っているけれども、実際、そのような人に関わったことがない」という方はご覧になると実態が掴めるかもしれません。
で、今回の講演会のメインである纐纈さんがどのような視点で、どのような身体の手当てを提案されるのか楽しみですね。
10分ほどの映像でしたが、思うことは多々あり…。
でも講演会の話の展開によっては今はお口チャックで(←昭和の表現)、別の話を。
YouTubeで視聴したため、おススメに同じような内容がいくつか上がるようになりました。
深夜のドキュメンタリーで視聴したものもありましたが、初めて見るものもありって感じです。
そんな中で気になったのが「強度行動障害への支援を国に訴える」というワード。
国民みんなが幸せを求める権利があるのですから、強度行動障害を持つ子も、家族も、同じような権利を主張するのは当然でしょう。
がしかし、国の制度として、インフラの不備によって強度行動障害の人達は幸福を求められないのか、それが阻害されているのか。
別の見方をすれば、国が何をすれば強度行動障害の人と家族は幸福を求められるのか。
国にできることって、予算を作って直接的な金銭的な補助をしたり、支援サービスが利用できるようにしたりすることくらいしかないと思う。
年間に数十万円振り込まれても、部屋の補修とか、移動のガソリン代とかで、それで強度行動障害自体は良くならないでしょう。
支援サービスも、移動支援、余暇支援、相談支援など、こちらも直接的な症状の軽減というよりも、生活の質の担保がメイン。
これって強度行動障害の人を支援していることといえるのかな。
本人たちからすれば、補助金が出たとか、強度行動障害の認知が広がったとか、そこじゃないよって言うと思う。
まずこの苦しみを和らげてほしい、楽にしてほしい、というのが心からの願いでしょ。
そこに応えられる支援者、援助者、専門家がいないことが問題。
だから、本人がもがき苦しみ、最悪にならないための下手くそな対処法しているに過ぎないんですよ。
自傷は自らを傷つけるが、その痛み以上に辛いことがある。
マイナスが多い対処法だけど、自傷しているときは最もつらい苦しみから逃れることができる。
そういった視点をもてる支援者が増えなければ。
順番でいえば、強度行動障害の症状を和らげられる知見、援助技術を持っている人がいて、その人たちの援助を広く利用できるようにするために、国や行政に訴え、予算をつけてもらう、という流れでしょ、本来。
ギョーカイには「強度行動障害支援事業」としてもう20年ほど予算がつぎ込まれていたのですよ。
研究や研修、受け入れる施設への補助金等、国は今までもやれることはやってきたのです。
で令和の今でも、「強度行動障害の人の支援を国に訴えなければ」という家族がいる。
つまり、散々予算をもらっておいて、強度行動障害の根本的な症状には何もできなかった。
そういった強度行動障害を改善、援助できる人材を育てることができなかった。
冒頭のようなニュースが作られ、放送されること自体、恥ずべきことなのですよ、ギョーカイは。
アメリカの強度行動障害たちのグループホームに見学に行ったとき、私は責任者の人に質問しました。
「施設から強度行動障害の人を受け入れるとき、“この環境で安定して生活できる”という根拠や自信を持っているのか?」と。
すると、「私たちは必ずしも自信を持ち合わせているわけではありません。しかし、彼らが混乱しない生活のスタイル、安定して生活できる活動には自信があります」と答えてくれました。
イメージでは“ガチガチの構造化”でしたが、ちょっと構造化された支援があるくらいで、どちらかといえば、リラックスできる環境づくりと、心身に良い芸術活動、エクササイズがメインなのが印象的でしたね。
研修に行ったのは20年ほど前になりますが、その当時ですでに強度行動障害の人への生活支援において結果を出していたのです、アメリカは。
ヨガや瞑想など、東洋的なアイディアも取り入れられ始めた頃で、身体からのアプローチの効果に気づいていたんだと思いますね。
ということで、明日の講演会でお会いしましょう!
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