【No.1349】「名もなき遊び」は前頭葉からの解放

「名もなき遊び」は、子ども達にとって発達そのもの。
私たち、大人から見れば、「その行為にどんな意味があるの?」「なんで、そんなことを繰り返すの?」と思ってしまうような行動であっても、その子にとっては今まさに神経を育てている瞬間だといえます。
発達相談でも、子ども達のそんな名もなき遊びに注視し、それがどんな発達につながるのか、自身で何を育てようとしているのか、をお母さん、お父さんに伝えることが大切な役割だと思っています。


じゃあ、どうして「名もなき遊び」が発達につながるのか。
特に発達にヌケがある子ども達にとって重要なのかについては、あまり言語化できていなかったと思います。
でも、この頃、皆さんに説明できるような言葉が浮かんできたので、今日は紹介します。


「名もなき遊び」は、私たち大人の脳みそで見れば、意味のない、無駄な行為にも見えてしまいます。
石を摘まんで穴に落とすのを繰り返す。
椅子の上に登って棚の扉を開け閉めする。
わざわざ縁石の上を歩く。
だけれども、子ども達の表情や身体を見ていますと、内側からその楽しさがあふれ出ています。
そこに時間の概念はなく、ただひたすらその行為を繰り返すことに喜び、没頭していますね。


私はそんな姿を見るたびに、脳の前頭葉、人間脳の部分から解放されているように感じるのです。
私たち大人は合理的にその行為を見る。
だけれども、子ども達はそういった脳の前頭葉から解放され、ただ楽しいから行うという原始的な脳の部分を中心に遊んでいる状態。
発達障害と言われる子ども達は、胎児期から2歳前後に発達のヌケがある場合が多いので、まさにこの原始的な脳の部分に発達のヌケがあるといえます。
ですから、そのヌケの育てなおしを行うには、前頭葉を介さない「名もなき遊び」が最も有効で、必要な行動だと考えられるのです。


身体アプローチも、コンディショニングも、その他のアプローチも、大人側がやらせようとした瞬間、発達につながらなくなるのは、みなさん、体験してきたことだと思います。
「20回、トランポリン跳ぶ」とした時点で、それは脳の前頭葉、人間脳が反応します。
同じ跳ぶ行為にしても、子どもが自分で椅子の上に登り、そこからジャンプするのとは表情や反応がぜんぜん違いますよね。
それは動物として、動物の脳が活発に動いている違いだといえます。


発達援助が上手な親御さんは、子どもの視点に立つのが上手な人であり、脳の前頭葉の働きを抑えることができる人だと思います。
私もアセスメントのときは、できるだけ先入観なく、また今までの知識を捨て、ただただ感じることを心がけています。
子どものことを知るには、自分自身が子どもの感覚になる必要がありますね。
犬がじゃれあって遊ぶようなイメージで、親子で遊べると良いですね。




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