【No.1347】動物として生きることは変わらない

年末年始、帰省したのですが、飛行機の中は家族連れが多かったですね。
飛行機が揺れると、あちこちで「キャー」「キャー」と聞こえてきました。
うちの子も、兄ちゃんは「ジェットコースターみたい♪」と言い、弟は「こわーい」と言っていました。
前回、飛行機に乗ったとき、下の子は飛行機が揺れても平気だったのに。


周りにいたほかの子供たちのリアクションも面白かったですね。
一番怖がるのが幼児さん達で、この時期はちょうど内耳が育つ時期で揺れに対する反応が強い時期。
一方でまだ内耳が本格的に育つ前の0~3歳くらいまでの子は、飛行機が大きく揺れてもノーリアクション。
10歳前後になると、想像力と論理的思考が育ち始めるので、揺れる→落ちる→爆発→「落ちたらどうしよう」などの怖さが出てくるわけです。
同じように怖がっていたとしても、その意味合いが違いますね。
そして小学校高学年くらいになると、怖がっている自分を隠そうとするような「俺、平気だし」という振る舞いが出るようになり、もう少し大きくなると、飛行機の墜落する確率はほぼゼロ%、雲を抜ければ揺れは収まるなどと冷静に考えられるようになり、おじさんになれば「この操縦士さんが、岩倉学生だったりして。でもCAさんのほうが良いかも」とかくだらないことを考えるようになる(笑)。


大人で知的障害のない人でも、内耳の発達の遅れがあるケースは結構多い。
聴き洩らしが多かったり、電話応対が苦手だったり。
他人とコミュニケーションが苦手と一言でいうけれども、そもそも聴いているようで聴いていない、耳が育っていない場合があって、それじゃあ、やりとりができないよなって思いますよね。
当然、揺れや回転などの入力に問題があって、身体の位置関係がつかめなければ、他人との距離感がつかめなくなって、極端に距離が近かったり、遠かったりする状態へとつながります。


SNSでトラブルを起こしている人たちを見ると、距離感が掴めていない人ばかりで、単純に身体感覚を伴わないコミュニケーションをやろうとしているからずれが生じているのだと感じます。
つまり、内耳が育っていない人というのは、SNS上のみでコミュニケーションしているような感じで、実生活でも生きているのでしょう。
文字情報だけに偏り、身体感覚を伴わないコミュニケーション。
それじゃあ、うまく人付きあいができないのは当然で、だからこそ、内耳の発達など、感覚系の未発達はクリアしておくべき課題になりますね。


動物としての土台である感覚や運動が育っていなければ、発達全般に遅れが出るのは自然なこと。
いくら時代が進もうとも、新しいアプローチが生まれようとも、動物として生きることには変わりがありません。
とすれば、もうこれ以上、根本からひっくり返るようなアプローチは出てこないかなと思いますし、今までも出たわけではなかったとも思うのです。
アプローチの違いというのは、どうやって育てるかという方法の違いであって、育てる部分は同じなので。
「一発逆転」「画期的なアプローチ」が求められる世界ですが、今年も地道に当たり前のことを当たり前に伝えていきたいですね。




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