手に持てる自閉症支援

私は「難しいことを分かりやすく説明できる人」に出会うと、本物のプロフェッショナルだ、と感じます。
難しいことを難しく説明することは、ある程度勉強した人ならできる、と思います。
しかし、難しいことを分かりやすく説明するには、専門的な知識はもちろん、豊富な経験や幅広い視点を持っている必要がある、と思います。

専門家同士なら問題ありませんが、保護者の人たちに対し、専門用語や横文字を多用することは考えものです。
もちろん、保護者の人たちも知っておいた方が良い言葉はたくさんあります。
そのときは、専門用語などを使いますが、必ずその言葉について分かりやすく説明する必要がある、と考えています。
せっかく専門的な人と一緒に支援を行っていこうとしているときに、専門用語や横文字が出てくると、支援が自分たちの手から離れ、遠くに行ってしまう、というような印象を持たれる保護者の人たちの話をよく耳にします。

私は、『保護者の人たちが手に持てる支援を行っていきたい』と考えています。
そのためには、保護者の人たちが「わかった!」と感じてもらえることが大切です。
自閉症の人たち同様に、保護者の人たちも"わかりやすい"ことがやる気につながっていく、と考えています。
自閉症に関する知識や本人の行動の背景等をわかりやすく説明することにより、保護者の人たちが自閉症支援を身近なものに感じてもらえることを目指しています。
私は自閉症と保護者の間に入る通訳のようになりたい、と思ってきました。

自閉症支援は専門家のものではありません。
自閉症の人たちに関わるみんなが参加できるものです。
身近な課題を保護者の人たちと一緒に解決していくことを通して、みなさんに自閉症の人たちと関わることが楽しくなってもらえれば、と思っています。

コメント

  1. 自然界の声やメッセージを人間に伝える通訳者をインタープリターといいます。
    大久保さんは自閉症の方々の通訳者、インタープリターだと思います。
    邪悪な心の持ち主には心の声は聞こえません。
    貴方は心の声が聞ける素質があります。

    立ち止まってはいられません、一日も早く助けを求めている方々と出会えることを祈っております。
    フクロウ!

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    返信
    1. フクロウさんへ

      インタープリターという言葉を初めて聞きました。
      自然界のメッセージを伝える方たちがいるのですね。
      その方たちは、きっと自然界の小さな変化にも気がつけるのだと思います。
      私も小さな変化にも気がつけるような自閉症の方たちの側にいる通訳者を目指したいです。
      そのためにも、周囲に惑わされることなく、まっすぐな心で自閉症の人たちに向き合っていきたいです。

      温かい励ましのメッセージをありがとうございました♪
      応援して頂ける人がいると、力が沸いてきます(^o^)v
      これからも少しでも多くの自閉症の方たちの言葉を受け取り、みなさんに伝えていけたらと思います☆

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