気づかれずに・・・

自閉症の人たちは、障害に気づかれないことがあります。
そのため、一般の人に誤解されることもしばしばあります。

例えば、自閉症の人で、バスや電車などの公共交通機関を利用されている人も多くいます。
そのとき、突然声を出してしまうことや乗っている人の顔をじっと見てしまうことがあります。
本人たちにしたら、まったく悪気はないのですが、相手からしたらびっくりしたり、にらまれたりした、と勘違いされたりすることもあります。
他にも、近くにお年寄りが立っているのにも関わらず、席に座り続けていたため、文句を言われた、という話がありました。

自閉症の人たちは、相手の視点に立って物事を捉えることが苦手だったり、周囲の状況に気づき、その場に応じた行動をとることが苦手だったりします。
また、バスの乗り方は教わっても、そのような望ましい振る舞い方については教わっていないので、できない、ということもあります。

公共の交通機関を利用できるスキルは持っているのに、車内でトラブルがあったため、利用できなくなったり、利用しなくなったりする人たちは少なくありません。
上記のような行動の背景には、自閉症の人たちの苦手な部分が存在しています。
その苦手な部分は、周囲の理解やサポートが必要だと言えます。
せっかく練習してできるようになったことを本人以外の理由で止めてしまうのは勿体ない、と私は思います。

ある保護者の方は、「首から "自閉症"と書かれたプレートを下げさせたいと思うことがある」と言っていました。
自閉症のプレートよりも、何か周囲の人が見て、自閉症について気づける物があれば良いと私は思いました。
そうしたら、誤解されることが少しでも減ったり、反対に手助けしてくれる人が現れたりするかもしれないと思います。

その物もつけていて恰好が良いデザインで、一言「話すことが苦手です」「簡単な受け答えしかできません」「笑っているけれど、楽しくて笑っているわけではありません」など、つけている人のことが書ける欄があったら良いかもしれません。
せっかくだから地元の地域色が出るものが良いですね。
あっ、素晴らしい技術を持った面白い人が知り合いにいました!
今度、その人に相談してみよう♪
もしこのアイディアが具体的な形になることがありましたら、また紹介させていただきますね!!

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