人と人をつなぐ「日曜トーク」

「こんなサービスをずっと求めていました」
昨日の北海道新聞の記事を見た保護者の方が電話をかけてきてくださいました。
このような言葉を頂くたびに、「独りではないんだ」「なかなか表に出せなかっただけで、自閉症の人たちのニーズはあるんだ」と感じました。

自閉症の人たちは、定型発達の人たちとは異なり、自然に物事の意味を理解し、周囲から求められる行動を自ら学習して身につけることが苦手です。
ですから、24時間トータルで考え、療育を行っていく必要があります。
このことは、7年間働いた自閉症児施設で実感したことでもあります。
現在、その療育を学校以外では、ほとんど保護者の方が担っている状況です。
保護者の方が担っている療育を、私が今までに学んできたことを基にお手伝いしたい、と考えています。

自閉症の人たち、一人ひとりが生きていく上で必要なスキルを身につけ、与えられる人生ではなく、"完全に"とはならないかもしれませんが、少しでも自らの足で歩める人生を送ってほしい、と思っています。
そして、地域で活動できる幅が増えれば増えるほど、地域の人たちの考え方も少しずつ変わっていく、と思っています。

インタビューに不慣れで、きちんと説明できなかった部分が多かったのですが、北海道新聞の記者の方は一生懸命私の思いを文字に表してくださいました。
少しでも多くの人たちに、「一人ではないこと」「サポートする人間がいること」が伝わったのなら、とても嬉しく思います。

民間で自閉症の人たちの療育を行う機関は、全国で見てもほとんどありません。
皆さんと一緒に、この函館、北斗、七飯、道南から、自閉症の人たちの新しい未来を気づいていけたらと思っています。
応援していただいている皆様、まだ始まって4か月の事業を記事に取り上げて頂いた北海道新聞様、本当にありがとうございました!

コメント

このブログの人気の投稿

【No.1358】体軸が育つ前の子と、育った後の子

【No.1364】『療育整体』を読んで

【No.1370】それを対症療法にするか、根本療法にするかは、受け手側の問題