2022年2月14日月曜日

【No.1236】それって対症療法では?

この冬が始まる前、「2020年にインフルエンザが流行していない分、今季は大流行になる」と言っていたお医者さん、某感染症学会がいましたが、その方々はお元気なのでしょうか。
立春を過ぎ、季節は確実に春に向かっているわけですが、一向にインフルエンザの流行は聞こえてきません(インフルの予防接種を打たないと流行しない??全部、オミ感染にしちゃってる??ウィルス干渉??)。
厚労省の発表では昨年同様の低水準で、またまた外した専門家が「感染対策のおかげ」なんて言っていますが、「じゃあ、なんで1月はあんなにオミクロンが増えたの?」と誰にでも分かる言い逃れをしています(もともとワクチン接種を増やすことが目的??)。
発達の専門家と同じで、「この子は生涯支援が必要だ」なんて言う子が、普通の学校生活を送ることも多々あるわけで、結局、専門家と言えども未来はわからないわけです。
ただ専門家ゆえにわからないことを「わからない」と言えないだけなのでしょう。


コロナ騒動が2年続きましたが、「わからないことがわかった」というのが最大の功績だったのではないでしょうか。
いくら感染対策をしようが、ナントカ宣言を出そうが、どうやったらウィルスを制圧できるかはわからない。
結局、自然現象で、ウィルス都合なのですから、陽性者の波の高さはいじれても、波の周期は変えられないわけです。
今回も高さはあったものの、過去の波と同じ形をしていて、だいたい110日周期。
たぶん、PCRで引っかからない人も大勢いて、本当の感染力、重症化率、致死率などはわかりません。
もちろん、ワクチンに関してもそうで、短期的に見えれば発症を抑え、死亡率も下げる。
ただそれが半年、一年と中期長期的にみれば、本当に感染&重症化の予防効果があるのか、欧米人と同じように日本人も同じ効果があるのか、短期的には現れない副反応があるのか、誰にもわからないわけです。


多くの人は不安が強いとき、言い切ってくれる人を求めます。
「ワクチン2回接種すれば、お孫さんに会えますよ」
「国民の7~8割が打てば集団免疫ができ、マスクが外せるようになります」
「ワクチンで免疫ができると、ウィルスが体内に侵入できなくなります」
「発熱などの副反応が多くの人で起きますが、数日で必ず治ります」
これらのすべてが現在、否定されていますよね。
本当はそれを信じて行動してきた人達は怒ってもいいのに、ほとんど誰も怒っていない。
ということは、こういった専門家の発言が正しいかどうかではなく、そのときの一時的な安心感が得たかったんだと思います。
日本人にとって専門家、権威の言葉は、占いと同じ次元の話なのかもしれません。


ハッタツの世界も同じような傾向があり、多くの人は権威や専門家が大好きです。
裏を返せば、それだけ不安が強く、別の見方をすれば、そういった支援者が提供しているものは不確実性を持つものばかりなのでしょう。
だから、支援や療育の多くは、その場しのぎの対症療法ばかりです。
TEACCHだろうが、ABAだろうが、SSTだろうが、みんな同じ。
もっといえば、感覚統合も、原始反射も、栄養療法も、身体アプローチも。


こんなことを書くと、「お前はその4つを推し、治すために使っているだろう」と言われると思います。
もちろん、とくに身体アプローチは発達のヌケや遅れを育て直し、その子が治っていくための後押しに有効なのは変わりありません。
しかし、どうもプログラムとしての「身体アプローチ」みたいな捉え方をしている人が多いような印象を受けます。
「それって発達のヌケに対する対症療法では?」と思うこともあります。
私が行っている発達援助とは、根っこから育て治っていくための根本治癒を目指しているのです。


お子さんに発達の課題が生じる。
「だから、栄養アプローチ・身体アプローチ」では対症療法ではないでしょうか。
まずやらなくてはいけないのは、どうしてお子さんに発達の課題が生じたか、そこだと考えています。
いくら頑張って栄養を整え、身体アプローチをしようとも、どうして発達に遅れが生じたのか、ヌケが生じたのか、定型発達からズレが生じたのか、そこのところに目を向け、明らかにしていこうとしなければ、いくら経っても対症療法の繰り返しにしかならないと思います。


先日、「発達障害 治す 函館」とネット検索して私に突き当たったご家庭がありましたが(笑)、ほとんどの場合は、私に依頼する以前に何らかの支援や療育、アプローチを行った経験がある方達ばかりです。
そういった何かをしたけれども、うまくいかない、子どもの課題が解決しない。
そこで「他に良い方法、アプローチがあるかも」と思ったその時点で、すべてが対症療法になると思います。
つまり、子どもさんの発達の課題の根っこを見ずして、そこを解決せずに行うものは、すべて特定の症状、課題に対する対処であり、対症療法になってしまうのです。


栄養療法はブームになっています。
もちろん、栄養面からのアプローチによって心身が健康になり、発達の遅れなどの症状が改善する場合もあるでしょう。
しかし、そういった方達の中で、「なぜ、うちの子は栄養療法で良くなったのだろうか」と考える人はどのくらいいらっしゃるでしょうか。
栄養で改善するということは、それ以前の栄養、食事に問題があるかもしれない。
食事はもちろん、それを作っている親御さんの食習慣とつながっているし、栄養で言えば、妊娠中、妊娠前、思春期、子ども時代と繋がっている。
親御さんが子ども時代、第二次性徴の頃、社会人になってから、どこでどんなものを食してきたか。
子どもさんにはプロティンやサプリなどを飲ませ、糖質も制限しているのに、親御さんが甘いお菓子が好きで、コンビニのごはんもよく食べる、という。
栄養で治るのなら、栄養が良ければ、発達障害にはならなかった。
そこの辺りの分析も必要だと思います。


同じように身体アプローチに関しても、私に我が子のアセスメントを依頼し、どんな遊びや運動が発達のヌケを埋めるか、をお尋ねになる。
親御さんにとっては子の発達の遅れは一大事であり、緊急事態です。
ですから、緊急事態に対する対症療法としての「こんな遊びが良いですよ」は助言させていただいています。
だけれども、それで終わってしまうと、部分的に治っても、根本から治っていかないんです。


発達障害が治り切るまでが緊急事態ではありません。
初めて気づいた、指摘された、集団生活で問題が生じた。
そのときは緊急事態であったとしても、基本は我が子をよりよく育てる「子育て」になりますので、やはり土台からしっかり育てていくことが必要になります。
根本から育てるには、発達障害の根本、根っこに目を向け、そこから改善していかなければなりません。


発達障害の子ども達は、ハイハイを飛ばす子が多くいます。
ではなぜ、その子はハイハイを飛ばしたのでしょうか。
「ハイハイを飛ばしたから、日課としてハイハイを行う」では、ハイハイができる子、ハイハイのヌケを埋めた子には育ちますが、発達に遅れが生じるリスクを抱えた子は変わりません。
当然、ヒトの発達、神経は時間軸、物理・科学的な軸でもあらゆる場所と次元とで繋がっていますので、「ハイハイのヌケ」は課題が表出した部分であり、課題の断片であり、発達障害の途中です。


発達障害が治っていくには、家族という環境、生活している環境が重要になっていきます。
一人の子の育ちに大きな影響を与えるのですから、それは良い影響だけではなく、悪い影響もあるわけです。
ここで一般的な支援者のように「親御さんの頑張りで子どもさんはよりよく育つ」とポジティブな面だけ言うわけにはいきません。
発達に遅れが生じたのは、その子だけの問題ではなく、環境側、とくに幼少期は家庭、親御さんという環境の問題も小さくはないのです。
そこに目を向けなければ、それこそ、発達障害が生じた根本に目を向けなければ、部分的に治ったを積み重ねて育つ子になります。
そうではなく、私が願うのは、その子自身が内側に持っている発達する力、伸びようとするエネルギーを発揮しながら成長と共に治っていく姿なのです。


発達障害が生じたのは、突然変異でなければ、不運にして降りかかってきた事件でもありません。
その子の成育歴、物語が流れの中で生じたことになります。
もちろん、どうして発達障害が生じたのか、明確に特定することはできないでしょう。
「わからないから、その課題に焦点を当て、未来がよくなるように対処する」というのもわかりますが、そうやって対症療法を受け続けてきた人達が今、自立的な人生が送られているか、自由に生きられているか、といったら結果が明らかだといえます。


根本は分からないかもしれない。
だけれども、「これじゃないかな」と原因を想像し、それを変更することによって、子どもさんの発達がググッと進むことがある、本当に「支援が必要だった子なの」というくらい治ってしまう子がいる。
そういった結果を見て、私達は「ああ、これが良くなかったのね」と気づくことができる。
そしてそれが他の親御さんの子育てと繋がり、活かされ、同じ時代に生きる誰かが治るための後押しになる。
私だって、すべての原因、根っこを特定することはできません。
わからなことばかりです。
でも、根本と向き合い、治っていった子どもさん、若者たちの存在は知っています。
根本に目を向け、より良い育ちを目指すのが発達援助だと私は考えていますし、それを伝えることが私の役割だと思っています。




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