【No.1232】日本を再建する力に

知事会の「2歳以上にマスクを」の何が腹立たしいかといえば、それが非科学的なこと、それが非現実的なこと、それが子ども達に害を及ぼすこと、ではなく、子どものことを下に見るその大人の視線です。
どうせ子どもは文句言わないし、選挙権があるわけでもない。
むしろ、感染源すらなっているのだから、その子ども達の口にマスクをつけさせればいい。
そんな子どもを一人の人間として認めないような、大人が管理すべき未熟な存在であるかのようなその考え方に、私は強い憤りを感じています。


コロナ騒動の最大の犠牲者は、コロナに罹る人ではなく、自分たちは重症化もしなければ、亡くなるリスクもほぼない子ども達、若者たちでしょう。
高齢者と比べれば、彼らに残された時間は圧倒的に長く、そのうちの2年くらいという気持ちもあるのかもしれません。
しかし、子ども時代は長い人生を生きていく上での土台作りの時期です。
大人の2年とは、その意味合いがまったく異なるのです。
それは子ども時代の神経発達のカーブを見れば、一目瞭然。
また青年期の若者たちにとって、この時期は他者と協働し、刺激し合うことによって、自分という存在、輪郭をはっきりさせていき、自分はどのような道に進もうとするのか、さらに人生の楽しい時間を謳歌する時間でもあります。


本来は子ども達、若者たちが大きな声をあげ、大人、社会に対して不平不満、訴えを起こしても良いはずです。
しかし、他の国では集会やデモ、訴訟など、行動で示しているのに、日本の若者たちからはほとんど声が上がりません。
これが昭和ならデモも、暴動も、大学占拠も行われていたでしょう。
そればかりか、「私が高齢者に移してしまったらどうしよう」などと言うくらいです。
そんな高齢者も、子ども時代、社会人時代、知らず知らずのうちにウィルスを他者に移し、それによって誰かが亡くなってしまっていたかもしれません。
ただそれを知らなかっただけ、そんなものもひっくるめて許容されていた社会だっただけです。
高齢者が子どもや若者をまるで感染源のように言う人もいますが、こういう思想、発想しか出てこない人は子ども達、若者たちがいろんなものを投げ打ってまでをも、守り、生かすべき人だといえるのか、と私は思います。
高齢者が現役世代を、現役世代が子ども達を守り、より良い社会をつないでいこうとするのが日本という文化ではなかったのでしょうか。


私は戦後は終わっていないと考えています。
それは日本の教育、若者たちをみれば、わかります。
GHQは管理しやすい日本人を作るために、教育委員会を作り、PTAを導入し、教科書に手を付けました。
日本人は子ども時代からの教育によって、自らで考え、行動できないただ管理される、管理しやすい人間になってしまったのです。
それを日本人は頭がお花畑と表現する人もいますが、知らず知らずのうちに欧米のような「管理する側と管理される側」の日本社会が出来上がっているのです。


コロナ騒動で、政治家も、専門家も、「ワクチンは効果があります」「人流抑制が必要です」などと結論のみを発してきました。
本来なら、なぜ、そういった結論に達したのか、そのプロセス、根拠を説明する必要があります。
それを省いて「マスクをしましょう」などと結論のみを言うのは、その人の中に「専門家の言うことなんだから、言うこと聞け」「どうせ、説明してもわからないだろう」という管理する側に立った視線があるのだと感じます。


こういった管理しようとする人間に対して、私達国民は怒り、自分たちの自由と権利を守るための行動を起こす必要がある。
だけれども、そうやって行動を起こす人は少数派で、ほとんどの人達は言われるがままに自粛し、マスクし、ワクチンはまだか、と受け身の姿勢。
言われるがままに行動するのは、ただ食肉にされるために生きている家畜と何が違うのでしょうか。


既に倒産した会社、経営が悪化した企業が、外資にどんどん回収されています。
日本人は従順で、言われたままに行動する人たちなので、外資からすれば格好の草刈り場になるでしょう。
自ら自滅したコロナ禍。
本番はオミクロンが終息したあと、これからです。
過剰な自粛、感染対策によって、認知症の高齢者、歩けなくなった高齢者はかなり多くなるでしょう。
もちろん、適度にウィルスや細菌に暴露しなかった子ども達、心身を発達させる重要な時期を逃した子ども達にも、人として生きる喜び、自己を確立する時期を逃した若者たちにも、大きな問題が生じるのは目に見えています。


ワクチンでバタバタと死んでいくとは思いませんが、日本社会は歪み、外国によって管理される未来がすぐそこに来ていると思います。
多くの大人たちは、心身共に貧しい時代を生きなければならないでしょう。
しかし、このコロナ禍でも自らで行動し、考え、行動できた人達はいました。
そういった人達が将来、日本を再建する力になるはずです。


バブルを経験しなかった私達世代で、ずっと不景気の中を生きてきました。
輝いていた日本など、知りません。
そしてこれからもっと大変な未来がやってくるでしょう。
だからこそ、私は私にできることを行っていきたいと考えています。
それは一人でも多くの「自らで考え、行動できる人間を育てること」
発達障害と言われた子ども達をそのまま福祉の世界に送ってしまっては、まさに管理される側の人間を作ることになってしまいます。
私はそれが嫌ですし、発達障害が治っていくことにより、管理される側から抜け出すことができる、日本を再建する人になれると考えています。


2022年4月からてらっこ塾は10年目を迎えます。
単に「発達障害を治す」だけではなく、その先を見据えた人づくりの応援、後押し、仕事を目指し頑張っていきます。
そんなことを立春を迎えた昨日、考えたのでした。




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