【No.1279】今だけの経験にせず、家族だけのエピソードにせず

高校時代、3年間同じ担任の先生だったのですが、その先生がよく私達に向かって「コンビニの弁当には、また食べたくなる薬が入っているから食べないほうがいいぞ」って言っていました。
もともとコンビニのごはんはまずいと感じていた私ですので、ほとんど食べることはなかったのですが、今思えば、大事な指摘だったと思います。


私も子育て世代の一人ではありますが、私達が過ごしてきた子ども時代は核家族が当たり前で、世の大人たちは忙しく、それが「今だけ、金だけ、自分だけ」の社会を形成していたように感じます。
その象徴的なものが、コンビニであり、ファーストフードであり、冷凍食品であり。
添加物まみれ、農薬まみれの食は、「いかに安くて儲けるか」ということの表れであって、それが人々の健康に、また子ども達やその次の世代にどのような影響を及ぼすかは二の次、三の次になっていたのでしょう。
そう考えると、ワクチンも、マスクも、それと地続きになっているといえます。


いま、食と健康に注目している親御さん達は多くいます。
それは裏を返せば、そういったことを教わらず、学ばずにきた私達がいる、ということでしょう。
不妊だって、発達障害だって、もしそういった知識があれば、今のような日本の状況にはなっていなかったはずです。
というかGHQが計画した通りに日本人の食が壊わされだけなのかもしれません。
というか種子を売る企業と農薬を売る企業と薬を売る企業が同じで、「病気を作って薬を売る」というグローバル企業の戦略に踊らされているだけなのかもしれません。


食と発達障害に対して「それはトンデモだ」と否定する人たちも少なくありません。
そういった人たちの多くは、その人自身の食が乱れているのだと感じます。
食の乱れの根っこは、その人が子ども時代に何を食べてきたと繋がっており、食を大切にしなかった家庭で育ったことが背景にあります。
「我が子に何を食べさせるか」は親から子への愛情の原形。
ですから食を大切にできない人は自分自身を大切にできていない人であり、それは自分の親から大切にされてこなかったことの表れ。
食の改善に入ってこれない親御さんというのは、そこに触れることが自身の愛着形成の傷に触れることとなるからだと思います。


一方で自分たちが食べてきた物で我が子の発達に影響を与えてしまったと深い後悔をされている親御さん達も少なくありません。
しかし、今のワクチンやマスクをさせられている子ども達のように、子ども時代の私達には選択権がなかったわけです。
自分たちの親の世代だって、化学物質の危険性について知らなかったと思います。
まさか我が子に食べさせていた食品が、孫の代に影響を及ぼすなんて思いもしなかったことでしょう。
不妊も、発達障害も、親の世代で言えば、ごくごく僅かな他人の話だったはずです。


健康な子どもを産むために、しっかり食べないといけない、早く結婚しなければならない、というのは戦前まで当たり前の話でした。
それが民主化という実は共産化によって戦後、家族の否定が行われていった結果、そういったことを言う世代の人々は離されていきました。
いま、そんなことをたとえ我が子だったとしても言おうもんなら、「人権ガー」「男女差別ガー」となり大問題にされてしまいます。
ですから、少子高齢化も自然な流れですし、発達障害が増え続けるのも当然の結果です。


発達相談で親御さんとお話しする際、深い後悔の念を吐露される人は少なくありません。
だけれども、上記の通り、私達に選択権がなかった子ども時代の影響もあるのです。
だからこそ、後悔する気持ち、エネルギー、時間を目の前の子ども達のために使ってほしいと思います。
今の親御さん達のように、一生懸命子ども達の食や生活、発達について学び、より良い環境を整えようと努力されている世代は今までなかったはずです。
我が子の発達の遅れをきっかけに学び始めたかもしれませんが、それでもここまで一生懸命情報を集め、自らで考え、実践されている。
それは目の前にいる我が子だけではなく、その次の世代へと繋がっていくと思います。


このような親御さん達は、子どものワクチン、マスク、消毒液などの罠にひっかからなかったはずです。
だけれども、世の中を見渡せば、少数派です。
今の子ども達が大人になったとき、今以上に不妊や発達障害、その他の健康問題に悩む人達が多くなるでしょう。
つまり、我が子も少数派の生き方、人生を送るということです。
となれば、幼少期、発達の遅れがあったなんて大した話ではありません。
それ以上に大変な問題があるからです。


今の親御さん達が悩み、後悔した経験は、我が子だけではなく、その次の世代へと活かされていくと思います。
ですから我が子が治っていくために試行錯誤しながら頑張るのは、より良い未来を創っていくことに繋がるのです。
今だけの経験にせず、家族だけのエピソードにせず、未来や他のご家族に繋がっていけるよう記録し、発信していってもらいたいと思います。
こんな狂った時代に、また「発達障害を治したい!」と堂々と言いながら子育てを行っている親御さん達は貴重な存在です。


私達の子育て、行動、選択が結果となって表れるのは孫の世代になってから。
今から20年後、30年後の子ども達が幸せで健康的な生活が送られるよう頑張っていきましょう。
私達が流した汗や涙は、きっと未来の子ども達の幸せな生活に繋がっていくはずです。
「コロナ禍でも僕を守ってくれた」「私の発達障害を一生懸命治してくれた」
その想いは我が子を通して次の世代へと伝わり、私達と結びつけてくれます。




☆『医者が教えてくれない発達障害の治り方』のご紹介☆

まえがき(浅見淳子)

第一章 診断されると本当にいいことあるの?
〇医者は誤ることはあるけど謝ることはない
〇早期診断→特別支援教育のオススメルートは基本片道切符
〇八歳までは障害名(仮)でよいはず
〇その遅れは八歳以降も続きますか?
〇未発達とは、何が育っていないのか?
〇就学先は五歳~六歳の発達状況で決められてしまうという現実
〇現行の状況の中で、発達障害と診断されることのメリット
〇現行の状況の中で、発達障害と診断されることのデメリット
〇療育や支援とつながるほど、子育ての時間は減る

第二章 親心活用のススメ
〇親子遊びはたしかに、発達に結びつく
〇変わりゆく発達凸凹のお子さんを持つ家庭の姿
〇学校は頼りにならないと知っておこう
〇安定した土台は生活の中でしか作れない
〇支援者が行うアセスメントには、実はあまり意味がない
〇親が求めているのは「よりよくなるための手がかり」のはず
〇人間は主観の中で生きていく
〇専門家との関係性より親子の関係性の方が大事
〇支援者の粗探しから子どもを守ろう
〇圧倒的な情報量を持っているのは支援者ではなく親

第三章 親心活用アセスメントこそ効果的
〇子育ての世界へ戻ろう
〇その子のペースで遊ぶことの大切さ
〇「発達のヌケ」を見抜けるのは誰か?
〇いわゆる代替療法に手を出してはいけないのか
〇家庭でのアセスメントの利点
1.発達段階が正確にわかる
2.親の観察眼を養える
3.本人のニーズがわかる
4.利点まとめ
〇家庭で子どもの何をみればいいのか
1.発達段階
2.キャラクター
3.流れ
4.親子のニーズの不一致に気を付けよう

第四章 「我が子の強み」をどう発見し、活かすか
〇支援と発達援助、どちらを望んでいますか?
〇子ども自身が自分を育てる方法を知っている
〇親に余裕がないと「トレーニング」になってしまう
〇それぞれの家庭らしさをどう見つけるか
〇親から受け継いだものを大切に、自分に自信を持とう

あとがき(大久保悠)


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