2022年5月10日火曜日

【No.1271】新しい世代の親御さん達

この世界に入って20年ほど経ちますが、「また親御さん達の雰囲気が変わったな」と感じます。
2000年以前は、いかに我が子を入所施設に入れるか、その枠を確保するか。
2000年以降は、いかに有名な支援者、療育機関に通わせるか。
この時代の親御さん達は、有名な支援者を地元に招いたり、反対にその有名支援者を頼り飛行機に乗って通い、中には高額な研修や資格習得に励まれていた方も少なくありませんでした。


そして2010年代には、各地域に発達支援センターができ、児童デイ、療育園は選び放題くらいまで社会資源が拡大していきました。
当然、選択肢が増えるということは、一方で「その中から選ぶ」という選択肢を狭めるということを生み、「診断→療育→特別支援」という流れの中に無意識的に引きこまれていくといった事態を生みました。
だけれども、みんなが同じような枠の中に入ると必ず気づく人がいて、抜け出す人が出てくるものです。


みんなが同じように診断を受け、療育に通い、特別支援教育を利用する。
「7割の人が接種したら、元の生活に戻れますよ!」と同じように、専門家が言っていた流れに乗って利用し続けてきた子ども達が、大人になっても自立していないという現実が目の前に現れてきました。
そうです、2000年代、有名支援者の元に通い、専門的な療育・支援を受けてきた子ども達が成人したのです。
彼らは福祉施設に入所し、または大学を出た若者たちでさえ、障害者就労で月1万円くらいの工賃を貰い障害者年金で生活している。
結局、年端もいかない子ども達を有名支援者の元に連れて行っても、継続した支援といって〇〇療法などを続けたとしても、問題はそのままで治らないし、自立もしなかった。


専門的な支援や療育、特別支援教育が素晴らしいものなら、多くの子ども達は課題を解決し、若者たちは自立した人生を送られるはずです。
でも、支援を受けても、受けなくても、自立しない。
だったら自分たちでより良い方法を探していこう、従来の特別支援の枠にこだわることなく。
そういった親御さんの姿勢がここ5年くらいの栄養療法や身体アプローチ、原始反射統合、メディア制限、カイロプラクティックなど、様々なアプローチからお子さん達が治っていくことに繋がっているのだと感じます。


そして今まさに「変わっている」と感じるのは、アプローチという入り口からより良い子育てへと昇華させている親御さん達の姿です。
行政から提示される選択肢を選んでいる時代よりも、今の親御さん達はより多くの情報の中から選択しなければなりません。
ですから、いろんなアプローチがあったとしても、どれから始めればいいか、また我が子には何が合っているか、わからない状態だといえます。
しかし、とりあえずよさそうだから栄養面からアプローチしてみる、まずはテレビ視聴を止めてみる。
そんな感じで取り組み始め、我が子に良い変化が見られたら、そこから栄養の大切さ、食事の大切さ、食べるといった運動がどのように発達していくのか、とより深く、より多方面へと広がっていく。
私が一貫して目指してきた「専門家の手から親御さんの手へ取り戻す」「発達障害をもう一度、子育ての領域へ」が現実のものになってきた感じがしています。


本来、子どもの成長に関われることは幸せなことです。
自分の子ではなかったとしても、子ども達、若者たちが元気よく、笑顔で過ごしている姿を見るのは喜びです。
それが我が子だとしたら、その喜びはなおのことでしょう。
それなのに私が学生時代、施設職員時代、見てきた親御さん達は子どもの成長を、子育てを楽しめていなかった。
そればかりか苦痛の毎日といったことを言葉と態度で示す人も少なくありませんでした。
親子の無理心中もよく見聞きしたものです。


しかし、今の親御さん達は大変さを感じながらも、同時に希望と子育ての楽しみを感じられているように思えます。
ひと昔前までは、我が子を治したいなんて言ったら非国民化のごとく、専門家、支援者、他の親御さん達から非難されたものです。
親としての当たり前の願いを封印し、ひたすら専門家、支援者の言うようにしてきた時代。
でも今の親御さん達は堂々と「治ってほしい」と言い、また特別支援の枠以外のアイディアを取り入れ、より良い子育てを目指している。


栄養療法は食を通して子育てを見直し、また家族の健康まで発展させていく。
身体アプローチは運動や遊びを通して、ヒトがどのように発達していくのか、そしてヒトが人間として自立するためにどのような神経発達が必要なのかを学んでいく。
原始反射の統合も、胎児期を振り返り、またヒトの進化の過程と愛着形成の重要さに気づかせてくれる。
それは我が子の子育てを通して、自分の親の世代、祖父母の世代と繋がっていくことを感じられます。
そうやって発達障害児を育てているのではなく、大切な我が子を育てているという実感を持てることが子育ての喜び、家族の幸せを感じることと繋がっているのだと思います。
子育てを通して家族みんなが幸せを感じられるような、ひいてはその家族の周りにいる人達が、地域が、社会が子ども達の笑顔を中心に幸せを感じられるような未来を創っていきたいと思っています!




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