2022年5月6日金曜日

【No.1269】対処療法があるのではなく、対処療法にしてしまう人がいる

「マスクをしたら感染予防になる」
「ワクチンを打ったら重症化予防になる」
これらも対症療法でしかないのがわかります。
本当に感染を予防しようと考えたら、どういった経路で感染するのか、感染する条件となるウィルス量は、などを知る必要がありますし、マスク以外の感染対策についても理解する必要がありますね。
ワクチンだって新技術なのですから、今までのワクチンとはどう違うのか、そもそもワクチンってどういうものだったのか、そういったことを調べて理解する必要があると思います。


でも多くの人たちは考えるプロセスを省略し、脳の省エネのために「誰かが言ってくれないかな」「権威が言っているから」「みんながやっているから」という具合になる。
そして人間の脳は、最初に入ってきた情報を信じる癖があるため、あとから新たな情報が出てきても受け入れることができない。
さらにそもそもが対症療法に飛びつくこと自体、考える余裕がない人たちなので、新たな情報に対して「それはトンデモだ」「陰謀論だ」とレッテル貼りをすることで、これまた対症療法を行う。
権威に飛びつくのも、対症療法に飛びつくのも、レッテル貼りも、すべては考えることの放棄という根っこでつながっている。


「発達障害児には診断と療育が必要だ」というのも、思考停止そのものだと思います。
当然、我が子に生じた出来事で、親御さんの心と余裕が失われるのは仕方がなく、一時的に考えることができない状態になるのは自然なこと。
しかしその状態からいち早く抜け出せるようになるために相談員がいて、支援者がいるはずなのに、現実は煽る側に立った言動を繰り返す。
「発達障害=早期診断&早期療育」は、立派なプロパガンダ。
だって、世の中にいる多くの発達障害者は診断も、療育も、受けていないから。


世の中見渡せば、みんな、何らかの凸凹を抱えて生きている。
その凸凹だって「発達」である限り、常に変化するし、その可能性を持っている。
ヒトは死ぬまで発達するのだから、大人になってから治っている人達がいるし、治りながら自立した生活を送っている人達がいる。
だから私は、発達の凸凹、遅れ、未発達という状態が問題だとは思っていません。
敢えて指摘すれば、治っていかない環境(自分の内側にある環境と外側にある環境)に問題があるのだと思います。


発達に課題のある状態から抜け出すには、なにかを変える必要があります。
それは習慣かもしれないし、食かもしれないし、家族の関係性かもしれない。
そして私が感じるのは、子どもの周りにいる大人たちの視点、捉え方を変えることが最も有効だということです。
一度、医師という権威から「発達障害」というレッテルを貼られると、そこについては考えることをやめてしまう人が多い。
でも、「本当に我が子は発達障害なのだろうか?」「本当に普通の子育てではダメなのだろうか?」「療育とやらを受けないと成長しないのだろうか?」と、一つ別の視点から物事を捉え、考えてみることが大事だと思います。


現代の発達障害という診断のほとんどは誤診であり、別の言い方をすれば、ほとんどの子ども達は発達に凸凹があろうとも、自立できるくらいまで育っていける子ども達です。
乳幼児期から長時間テレビやタブレットを見せたら脳が歪むのは当然ですし、運動発達を抜かせば、全体的な発達に影響を及ぼすのは自然な成り行きです。
ですから大事なのは、その遅れの原因に気がつくことであり、その事実と向き合うこと。


会って数分、数時間しか経っていない人間が貼ったレッテルを疑い、外すぐらいの勢いが大事です。
もちろん、それには問題の根っこに向き合う意思が必要になります。
子どもの課題が改善していかない家庭を見ると、いつまで経っても発達障害が空から降ってきたような、その原因が自分ではない外にあるような感じから抜け出せていないように感じます。
発達障害は発達が遅れた状態にしたままでいることが問題であり、よりよく育ってけるような環境へと何かを変えていく必要があるというメッセージです。
発達に遅れがある状態が不幸なのではなく、その遅れを育てられない環境のままでいることが不幸なのです。


どの子ども達もよりよく育っていけることを望み、それが彼らの幸せの道だと思います。
そのために親ができることは考えることです。
我が子が幸せで自由な人生を送れるために、よりよく育ってけるための方法、道を試行錯誤しながら作り上げていく。
そのためには一つのアイディア、専門家にこだわる必要はありませんし、特別支援の枠にこだわる必要もありません。


幼い子を連れて療育に通ったり、有名な専門家の元へ行ったりしても治るわけはありません。
だって、原因を外に求めているから。
常に原因を外に求めている限り、内なる課題の根っこに到達することはできません。
診断も、療育も、治ることに寄与していないということは、単に原因を外に作っているだけ。
そして原因が外にある限り、答えは外側にあるという幻想を懐かせ、自分ではない誰かが「教えてくれるはず」という思考停止を生みます。
あくまで専門家は、内側にある課題の根っこに気づかせてくれる存在であり、自分の代わりに問題を解決してくれる存在ではありません。
専門家に丸投げという対処をしているから、いつまで経っても出てきた課題をハンマーで叩くような対処しかできないのです。


特別支援の世界を脱しても、特定の〇〇療法、特別支援以外の専門家に依存していては同じこと。
大事なのは依存先を変えることではなく、自らの頭と覚悟、意思で我が子の子育てを考えていくことではないでしょうか。
大人が自立できていなのに、子が自立できるわけはありません。
栄養療法をやっても、身体アプローチをやっても、治りません。
治ったのは、発達を堰き止めていたストッパーが外れ、その子が伸びやかに育っていける環境に変わったから。
親御さんの試行錯誤と子育てに勝る発達援助などないのです。
この連休をご家族で思いっきり楽しまれた子ども達はまた大きな花を咲かせることでしょう。




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