受け継いだ自閉脳、作られた自閉脳
「自閉症とは、脳のタイプの違いである」
若い頃、このようにトレーニングの中で教わりましたし、15年ほど経った今でも、そう思っています。
一言で言えば、情報処理の仕方に特徴がある、ということ。
ですから、それ自体、良いも、悪いも、ありませんし、障害とは違う話だと思います。
自閉症のままで自立し、幸せな生活を送っている人達がいますので。
自閉症自体が障害だとしたら、すべての自閉症者が自立できず、生きづらさを抱えることになります。
自閉症が脳のタイプ、情報処理の仕方の一つだとしたら、障害の部分、生きづらさの根っこは、別のところにあるのだといえます。
多くの自閉症者が苦しむところは、情報処理の仕方というよりも、感覚の違いであり、自律神経の乱れであり、内臓や運動機能の不具合です。
こういった不調、不具合は、自閉症の人だけに生じるものではありません。
なので、同じ悩みを持つ人達が改善し、治していったアイディアが、その自閉症の人にも当てはまる場合が大いにあります。
同じ不調、不具合なのに、自閉症以外の人は治り、自閉症という脳のタイプを持つ人だけが治らない、ということは考えにくいのです。
不調が治った自閉症の人と、治らない自閉症の人がいるのが、何よりの証拠です。
感覚も、自律神経も、内臓も、運動機能も、育てられることがわかっていますし、そういった育て方のアイディアを持っている実践家の人達は、特別支援の世界の外にたくさんいます。
自閉症ではなく、人としての悩みなのですから、その悩みに応えられる専門家、実践家を頼るのが一番です。
自閉症という脳のタイプ、情報処理の仕方に合わせた子育て、教育をしたいのなら、特別支援という括りにこだわる必要があるかもしれませんが。
自閉症が脳のタイプの一つだとしたら、その多くが親やその上の世代の人達から受け継いだものだと考えられます。
実際、発達のヌケや未発達の部分が育ったあとも、自閉症が残り続ける子ども達がいます。
同じ自閉症という診断名を受けた子どもさんでも、未発達ゆえの自閉症っぽい情報処理の仕方か、もともと持っているタイプとしての情報処理の仕方か、は全然違いますし、すぐにわかります。
子どもさんから感じる雰囲気、空気感、佇まいが違いますし、そういった雰囲気を感じた際は確認の意味で、親族に似たような方がいらっしゃらないかを尋ねます。
だいたい親御さんのどちらかが、世の中の切り取り方、捉え方に特徴があります。
その場合は、未発達の部分を育て切ったあとでも、いわゆる自閉症らしさは残り続けますし、その特徴にあった学び方、生き方をしていけば良いですね、というお話をします。
未発達ゆえの自閉症っぽさと、本来の資質として、脳のタイプとしての自閉症らしさは、まったく異なります。
しかし、今の診断方法では、また特別支援の世界では、一緒くたにされてしまっているのが現状です。
私のところに相談にみえるお子さんで、「自閉症」と言われてきた子の多くは、ヌケや未発達の部分が育つと、同世代と変わらない普通の子になります。
イメージとしては、発達が進んでいくと、それに合わせて自閉症っぽさが薄れていき、本来の資質が表に出てくる感じです。
治ってくると、ガラッと性格、表出、表現、表情、雰囲気が変わってくるのが特徴だといえます。
ようやく、その子らしさが出るようになったね、というお話は良くしますし、治り具合を確かめる指標にもなります。
ただ最近、自閉症の雰囲気は感じないんだけれども、親御さんや親類にもそういった特徴を持った人がいないんだけれども…。
何よりも原始反射が残っていたり、運動発達にヌケがあったり、感覚等に未発達があったりしないんだけれども、自閉症のような世の中の切り取り方、処理の仕方をする子がいます。
どう考えても定型発達だし、そういった発達を進んできた子なのに、自閉症らしい。
そういった子ども達と関わる機会が増えていく中で、やっぱりテレビやタブレット、ゲームからの影響を感じます。
赤ちゃんのときから、スマホで動画を見せていた。
幼稚園から帰ってきたら、ずっとタブレットで動画を観ている。
ゲームを始めたのは、就学前…。
脳が作られる時期、環境に合わせて脳を作り上げている時期というのは、その分、脳が柔らかい時期だといえます。
聴覚等の発達の遅れのために、偏って視覚に頼らざるを得ないゆえの自閉症っぽさ。
持って生まれた脳のタイプとしての自閉症らしさ。
そうではなく、強烈な視覚刺激と非現実的なスピードの場面展開に脳が合わせていった結果、視覚処理に、時間の流れよりも早い情報処理に特化した脳が作られた子ども達。
自然な流れに合わせられなくて、生きづらさを感じている子ども達が増えてきたように感じます。
こういった話をすると、「今の子ども達は、みんな、ネットも、ゲームも、動画も、観ている。もし、その影響で自閉症になるのなら、みんな、自閉症、発達障害のはずだ」と言う人もいます。
しかし、ポイントは、脳が作られる時期、8歳までに、どのくらい触れたか、またどれくらい早い時期から触れ始めたか、ということです。
始まりが幼ければ、幼いほど、時間が長ければ長くなるほど、自然の刺激と人工的な刺激のバランスが崩れてしまいます。
当然、ヒトは生まれた環境により良く適応する戦略をとった種ですので、早くからの刺激に、長くいる環境に脳は馴染んでいくのです。
自閉症の子ども達の多くがタブレットやゲームを好むのは、脳のタイプとして心地良いから。
でも、環境、刺激に合わせて脳を作ったから、タブレットやゲームが心地良くなった子ども達もいます。
自然な流れとのズレ、違和感ですので、実際は、それが当たり前だと思い、生活している子ども達もいるはずです。
子どもに見せているわけではないけれども、テレビがずっとついていたり、親御さん、兄弟がゲーム、タブレットを使用していたりすると、幼い子もそれを見ている場合があります。
実際、相談でもありました。
0~8歳までのお子さんがいるご家庭は、お気をつけください。
若い頃、このようにトレーニングの中で教わりましたし、15年ほど経った今でも、そう思っています。
一言で言えば、情報処理の仕方に特徴がある、ということ。
ですから、それ自体、良いも、悪いも、ありませんし、障害とは違う話だと思います。
自閉症のままで自立し、幸せな生活を送っている人達がいますので。
自閉症自体が障害だとしたら、すべての自閉症者が自立できず、生きづらさを抱えることになります。
自閉症が脳のタイプ、情報処理の仕方の一つだとしたら、障害の部分、生きづらさの根っこは、別のところにあるのだといえます。
多くの自閉症者が苦しむところは、情報処理の仕方というよりも、感覚の違いであり、自律神経の乱れであり、内臓や運動機能の不具合です。
こういった不調、不具合は、自閉症の人だけに生じるものではありません。
なので、同じ悩みを持つ人達が改善し、治していったアイディアが、その自閉症の人にも当てはまる場合が大いにあります。
同じ不調、不具合なのに、自閉症以外の人は治り、自閉症という脳のタイプを持つ人だけが治らない、ということは考えにくいのです。
不調が治った自閉症の人と、治らない自閉症の人がいるのが、何よりの証拠です。
感覚も、自律神経も、内臓も、運動機能も、育てられることがわかっていますし、そういった育て方のアイディアを持っている実践家の人達は、特別支援の世界の外にたくさんいます。
自閉症ではなく、人としての悩みなのですから、その悩みに応えられる専門家、実践家を頼るのが一番です。
自閉症という脳のタイプ、情報処理の仕方に合わせた子育て、教育をしたいのなら、特別支援という括りにこだわる必要があるかもしれませんが。
自閉症が脳のタイプの一つだとしたら、その多くが親やその上の世代の人達から受け継いだものだと考えられます。
実際、発達のヌケや未発達の部分が育ったあとも、自閉症が残り続ける子ども達がいます。
同じ自閉症という診断名を受けた子どもさんでも、未発達ゆえの自閉症っぽい情報処理の仕方か、もともと持っているタイプとしての情報処理の仕方か、は全然違いますし、すぐにわかります。
子どもさんから感じる雰囲気、空気感、佇まいが違いますし、そういった雰囲気を感じた際は確認の意味で、親族に似たような方がいらっしゃらないかを尋ねます。
だいたい親御さんのどちらかが、世の中の切り取り方、捉え方に特徴があります。
その場合は、未発達の部分を育て切ったあとでも、いわゆる自閉症らしさは残り続けますし、その特徴にあった学び方、生き方をしていけば良いですね、というお話をします。
未発達ゆえの自閉症っぽさと、本来の資質として、脳のタイプとしての自閉症らしさは、まったく異なります。
しかし、今の診断方法では、また特別支援の世界では、一緒くたにされてしまっているのが現状です。
私のところに相談にみえるお子さんで、「自閉症」と言われてきた子の多くは、ヌケや未発達の部分が育つと、同世代と変わらない普通の子になります。
イメージとしては、発達が進んでいくと、それに合わせて自閉症っぽさが薄れていき、本来の資質が表に出てくる感じです。
治ってくると、ガラッと性格、表出、表現、表情、雰囲気が変わってくるのが特徴だといえます。
ようやく、その子らしさが出るようになったね、というお話は良くしますし、治り具合を確かめる指標にもなります。
ただ最近、自閉症の雰囲気は感じないんだけれども、親御さんや親類にもそういった特徴を持った人がいないんだけれども…。
何よりも原始反射が残っていたり、運動発達にヌケがあったり、感覚等に未発達があったりしないんだけれども、自閉症のような世の中の切り取り方、処理の仕方をする子がいます。
どう考えても定型発達だし、そういった発達を進んできた子なのに、自閉症らしい。
そういった子ども達と関わる機会が増えていく中で、やっぱりテレビやタブレット、ゲームからの影響を感じます。
赤ちゃんのときから、スマホで動画を見せていた。
幼稚園から帰ってきたら、ずっとタブレットで動画を観ている。
ゲームを始めたのは、就学前…。
脳が作られる時期、環境に合わせて脳を作り上げている時期というのは、その分、脳が柔らかい時期だといえます。
聴覚等の発達の遅れのために、偏って視覚に頼らざるを得ないゆえの自閉症っぽさ。
持って生まれた脳のタイプとしての自閉症らしさ。
そうではなく、強烈な視覚刺激と非現実的なスピードの場面展開に脳が合わせていった結果、視覚処理に、時間の流れよりも早い情報処理に特化した脳が作られた子ども達。
自然な流れに合わせられなくて、生きづらさを感じている子ども達が増えてきたように感じます。
こういった話をすると、「今の子ども達は、みんな、ネットも、ゲームも、動画も、観ている。もし、その影響で自閉症になるのなら、みんな、自閉症、発達障害のはずだ」と言う人もいます。
しかし、ポイントは、脳が作られる時期、8歳までに、どのくらい触れたか、またどれくらい早い時期から触れ始めたか、ということです。
始まりが幼ければ、幼いほど、時間が長ければ長くなるほど、自然の刺激と人工的な刺激のバランスが崩れてしまいます。
当然、ヒトは生まれた環境により良く適応する戦略をとった種ですので、早くからの刺激に、長くいる環境に脳は馴染んでいくのです。
自閉症の子ども達の多くがタブレットやゲームを好むのは、脳のタイプとして心地良いから。
でも、環境、刺激に合わせて脳を作ったから、タブレットやゲームが心地良くなった子ども達もいます。
自然な流れとのズレ、違和感ですので、実際は、それが当たり前だと思い、生活している子ども達もいるはずです。
子どもに見せているわけではないけれども、テレビがずっとついていたり、親御さん、兄弟がゲーム、タブレットを使用していたりすると、幼い子もそれを見ている場合があります。
実際、相談でもありました。
0~8歳までのお子さんがいるご家庭は、お気をつけください。
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