【No.1302】セミの鳴き声よりも、「シューキョー、シューキョー」と叫ぶマスゴミがうるさかった夏

何から目を背けようとしているのか、8月は「シューキョー」「シューキョー」とうるさかったメディア、マスゴミ。
だから、自然と宗教と自閉症、発達障害者の人との関係を連想します。
相談者自体、またそのご家族が熱心な信者ということがありますね。


宗教というのは教えがありますので、ある意味、構造化だと言えます。
世の中、とくに他人との関わりについては苦手な人、それに労力を割き、疲弊してしまう人が「〇〇しなさい」という教えという指針が得られると、頭の省エネになるわけです。
社会性なんていうのはとっても曖昧なものですから、ずばっとどうしたらいいか(悪いか)などを言ってもらうと、思考、判断のプロセスを飛ばせますので、だいぶ楽になります。


またラクでいえば、多くは教典など、文字化されているものがありますので、情報処理がラク。
そして何よりも、信者同士で集まれば、共通の話題がすでに設定されていますので、集団活動もラクだと言えます。
ただ同じ職場、学校というだけでは、バックグランドがバラバラで、話す内容もバラバラになりますので、共通の話題や目標、行動指針があると省エネになるわけです。


あと実際にそのような当事者の方達と関わると、宗教が疑似家族を作り、愛着障害を(一時的に)癒す作用があるのだと思います。
礼拝(?)に行ったあと、「心が安らぐ」という人の多くは身体から愛着障害のオーラがバリバリです。
でも、その空間、関係性があるからこそ、また仕事を頑張れる、明日からの日常生活を頑張れる、というのもあると感じます。
ですから、詐欺などの犯罪はダメですが、どんないかがわしい宗教、教えだとしても、必要な人がいて、それ自体、否定されるようなものではないと思います。


相談者の中には、親がその信者で、子どもを無理やり改宗させているという場合もあります。
そして当然、不適応を起こし、それが「発達障害」とされてしまう。
発達障害というか、愛着障害であり、愛着障害というか、親子関係の問題、親の問題。
だから、問題の根っこは息子の発達障害ではなく、そういった宗教に盲目的にのめり込んでしまう親が置かれた状況と過去にあるわけです。


以前は、不安商法、霊感商法にひっかかり、発達障害を持つ親御さんが「壺を買った」「数珠を買った」「祈祷(?)をしてもらった」と、この辺りでも話として聞いていました。
私はその話を聞くたびに、先進地域と呼ばれていた当地の支援、また療育やその機関の限界を感じたわけです。
だって、早期からプログラムされたものがあったとしても、海外の大学、専門家から学び、習得した知見も、壺や数珠に負けているから(笑)
当時、買った壺が100万円と聞きましたが、幼児期に診断し、精神科薬を処方し、療育や支援を生涯使い続けたら100万円じゃ済みませんよ。
試算ではだいたい1億~2億円くらいかかるわけです、もちろん、税金ですが。
それに比べたら100万円は安い!


100万円の壺で、親御さんの心が安らぎ、発達障害を持つ我が子と向き合えるのなら、ある意味、御利益あり。
1億円かけて、生涯治らなくて、というか、児童デイに1年間通っただけで100万円くらいになるでしょう。
100万円、税金からお金をいただいていて、アンパンマンのDVD、手遊び、おやつ作り、鬼ごっこ…。
トランポリンだったら、200台買える(笑)
就学前から精神科薬飲ませたら医師は丸儲け。
だから障害者施設を持っている法人は医療機関を作っておく。
今回のワクチンでも、入所者は否応なしにバンバン打たれたといいますね。
何か起きても、「基礎疾患のせい」というのも遠因だと思いますが。


実際、特定の宗教に入らなくても、宗教っぽいものをもっている当事者の人は多いものです。
それがアイドルだったり、ミュージシャンだったり、言論人だったり、書籍だったり、マンガ、アニメ、ゲームの中の登場人物や世界観だったり…。
私と話していても、一対一の濃密な関係性を結ぼうとしてくる人もいます。
つまり、相談の相手から信仰の相手に変わるんですね。
「こういった場合、どうすればいいですか?」という相談も、本当に自己解決のために訊いている場合と、私からの指示が欲しくて訊いている場合があります。
そこを間違えると、療育の世界の教祖様になる。


支援者の大部分は愛着障害もちなので、こういった信仰の対象としての相談を心地良く感じてしまう人もいるんですね。
私から見れば、信仰の対象としての専門家、〇〇療法というのも感じることがありますし、実際、法外の料金を取っている療育機関もたくさんあります。
だって、一回検査して10万円とか、半年のセッションで40万とか。
そもそも最初から治すことを目的としていない療育や支援、相談、検査がそんな料金だったら新興宗教と変わらないと思う。
「治らないけど、よくなる」というのは、信仰でしょ。
治ることを目的としない投薬治療とか。
当事者の人が変な宗教にハマって20万円のセミナーに通うのと、治らないけど良くなる療育に20万円払うのと同じじゃない(笑)


結局、私もそうですし、そういった療育機関、専門家だって、直接治すことはできません。
というか、発達障害の問題は発達の問題である限り、発達を促す環境で、コツコツと育てていくしかありません。
だから、20万円のセミナーに行っても、半年で40万円の療育に通っても、家でやらなきゃ変わらない。
親御さんが勉強して、自ら子育て、家庭生活の中で我が子の発達を後押しできればいい!
つまり、親御さん自身が変わればいいだけで、その変わるのに20万円というシチュエーションが必要な人もいれば、本やネットで学び、変わっていける人もいるだけ。
あとは、自分の愛着障害を癒すために、接待して話を聞いてくれる支援者を使っている人もいるので、そういった場合はホストクラブや出会い系サイト(古いw今はマッチングアプリ?)を使って癒されたり、愛人作ったり浮気すればいいんじゃない。


数は多くないですが、私も「20万円なら出します」「100万円出しますので、治していただけませんか」なんて言われることもあります。
今、思えば、そんとき貰っておいたら良かったかなと思いますが(笑)、私に超能力はありませんし、治すんだったら本人と家族が頑張るしかありません。
ですから、お布施としてのお金は頂かず、知識や情報、アセスメント、相談料、時間を費やした対価としてのお金をいただくようにしています。
でも、発達障害の分野も不安商法みたいなもんですから、騙そうと思えばいくらでも騙せてしまいますね、コワイコワイ。
よくなれば「私のおかげ」で、悪くなれば「障害のせい」という最強の矛と盾がありますから(一般社会ではそれを矛盾という)。
そういえば、「軽症で済んだのはワクのおかげ」、重症になったら「基礎疾患、ウィルスのせい」…。
季節の変わり目、長期休みから新学期の移行期間はソワソワする時期でもありますので、ワクチンと詐欺、療育と不安商法にご注意を(笑)




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