【No.1286】夏休み活用講座をやりきることができました!

講演会と出張相談を終えて函館に戻ってきてからは、急遽、広島出張が決まったり、緊急で函館のご家族から依頼があったり。
そして昨日、関東でお会いしたご家族の元へ作成した報告書を郵送しました。
そうこうしている間、今回の講座を主催してくださった花風社の浅見さん、花風社さんの書籍にはなくてはならないイラストを描かれている小暮画伯さんがブログを書いてくださっていました。



また当日参加してくださった方々、リアルタイムでご視聴頂いた方々からも、SNSやメールにてご感想を頂戴しておりました。


6月の上旬、花風社の浅見さんからメールをいただきました。
「夏休み前に」「テーマは学校&過剰な対策からのリハビリ」というご提案でした。
夏休みは、子ども達の発達、成長において、とても重要な1か月間になります。
この夏休みをどう過ごしたかが、秋以降のいわゆる”ドカン”といった大きな成長として表れるのは、浅見さんも、私も、もちろん花風社クラスタの皆さんも実感されていることだと思います。
ですが、2022年の夏休みは、それまでの発達の後押しにまい進するだけの夏休みとは異なるのです。


ほとんどの国は、コロナ騒動を止め、次の危機までの小休止をしているのに、相変わらず日本はマスクだ、ワクチンだ、陽性者数が、なんて言っている。
しかも、子ども達がおかれている状況は1年目よりも2年目、2年目よりも3年目というようにどんどんひどいことになっています。
子ども達の1年を取り戻すには、その何倍も時間がかかります。
それが3年目ですよ。
2年間の発達のヌケ、誰がどうやって育て直しを行うのですか?
2歳の子どもだったら、人生すべてが発達のヌケ。


私達大人は、とんでもないことを今の子ども達にしていると思います。
もちろん、私だってそういったひどい大人の一人です。
何度も何度も、自分の無力さを感じました。
どんなに頭を下げても、どんなに涙を流しても、彼らの2年間は戻ってきません。
だからこそ、今回、『夏休みを活用しよう!~発達援助とリハビリのための時間を大切に~』という講座名を頂き、自分の持っているものすべてを出そうと決心しました。
この2年間を心から申し訳なく思うからこそ、彼らの抜けた発達だけではなく、これから歩んでいく人生をも後押しがしたかった。


いろいろな場所で講師を務めさせていただく機会がありますが、花風社さんの講座は特別です。
それは本を出版して頂いたからというレベルの話ではありません。
花風社さんの書籍を愛読し、治そうと実践されている皆さんに、ただ「夏休みにはこういったことをしたら発達できますよ」なんていう話をしては失礼に当たると思うからです。
何よりも、常に時代の10年先を歩み、道を作ってきた花風社さんであり、読者さん達の力を信じ、決してマニュアル本を作ってこなかった花風社さんが主催する講座です。
いわゆる専門家の知識披露、独りよがりの内容に、決して社会と切り離した蛸壺の内容にはなってはダメ。


レジュメは最初にメールをいただいてからすぐに作りましたが、具体的にどんなお話をするかは講座開催の週に入ってから決めていきました。
できるだけ鮮度が良いものを、また参加してくださる皆さまが何を求めているか。
そうです、講座の内容を決めるのは私ではなく、主催者さんと参加者さんですから。
一つだけ決めていたのは、高い熱量をもって、それを伝えること。
子ども達の発達に、彼らの未来、人生にとんでもないことが起きているのは、言葉だけでは伝わりません。
やっぱりこの危機感は、熱を持った言葉や態度、空気感で伝えなければと思いました。


今回、いろいろな方達からのご感想を読ませていただくと、私の熱量、私の火がみなさんの心に移った感じがしました。
是非、その火を燃え上がらせてください。
子ども達は、大人たちの真剣さ、熱い想いを望み、それを見ているのです。
彼らは10年後、20年後、現在を振り返り、大人たちの嘘、保身、私たち子どものことを犠牲にしていたことに気がつく日がくるでしょう。
そんなとき、「私の周りには、私達のために真剣に闘ってくれる大人がいなかった」と思われるのは、悲しいじゃないですか。
この2年間でたくさん辛い思いをさせてきて、さらに大人になってからも傷つくなんて本当に申し訳ない。
だからこそ、私達おとなが心に火をともし、一生懸命な姿を見せる必要があると思います。
「クソつまんない2年間だったけれども、お母さんは、お父さんは、担任の〇〇先生は、僕たちのために闘ってくれていた」と。


デジタル通貨になれば、今のお金の価値はなくなるでしょう。
いくらお金を持っていても、一瞬で紙切れになることもある。
物質的な豊かさだって、いつかは消えてなくなるもの。
だけれども、生きている限り、決して奪われないものがある。
それは最後にお話しした〇〇です。
それを子ども達にプレゼントするには、夏休みという時間がいいですし、もしかしたらそれができる最後の夏休みになるかもしれません。


主催してくださった花風社の浅見さん、配信&録画の準備をしてくださったボリンゴさん、当日会場にお集まりいただき一緒に熱い講座を作ってくださった参加者の皆さん、リアルタイムでご視聴頂いた皆さん、誠にありがとうございました!
素敵な夏休みをお過ごしください☆彡
なんと函館蔦屋書店での出版記念イベントと、今回の「夏休み活用講座」の両方に参加してくださったママさんから写メをいただきました↓




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