学生さん達に見て欲しいもの

将来、特別支援の仕事に就きたいと思っている学生さん達と関わることがあります。
そんなとき、いつも思うのが、「態度で示さなければ」ということです。

当事者の人たちとの接し方、支援のアイディア、仕事への向かい方を態度で示すようにしています。
また、準備や知識、確認するポイント、根拠なども伝えます。
学生さんからの目では見えない部分を見せることが大事だと思っています。
特に、これから特別支援をになっていく若者たちですから、正しい知識と認識を持ってほしいと願っています。

働いてからもそうですが、学生時代にどんな人を見るかって大事だと思いますね。
この私もそうでした。
通所や入所施設には、知り合いや先輩がいたので、よくお話を聞いていました。
ありのままの話を。
また、某特別支援学校の中学部、高等部に、授業のサポートとして週に2回、2年間入っていました。
何の準備もしないで授業をしている人。
ただ囲いの中で、何年も同じ課題をやらせている人。
急にいなくなったかと思ったら、たばこの匂いをプンプンさせて戻ってくる人。
実際の様子と、全然違う様子を連絡ノートに書いている人…。
挙げたらきりがないですね(笑)
研究機関とか、「私たちは専門家集団です」とか、えらそーに言っちゃっているのに、学生だった私の授業をそのまま載せて書籍にしちゃっているのを見たときには、こいつら恥ずかしさはないのか、と思いましたねー。

まあ、私は学生時代からちょっと知りすぎたのかもしれませんね。
結局、施設職員の道を選ぶのですが、それは魅力を感じたわけではないですし、特別支援の教師には…自粛
だから、せっかく特別支援を志している学生さん達だからこそ、本物を見せたいと思うんですね。

チャランポランな支援者がいたとしても、私は「あの態度はいけない」とか、「本人たちの様子を見てみて」とか、言うようにしていますね。
「長年、教員やっているからって、ちゃんと支援できるわけじゃないでしょ」
「地元では有名な某支援者だからって、講演とかしてるからって、その通り実践できるわけじゃないでしょ」
とかも言いますね。
これは個人的な感情ではなく、本物を見抜く力をつけてもらうためです。
学生さん達は、真面目な人が多いので、素直に受け取りやすい。
これからの特別支援の世界に、口だけの支援者はいりませんから。
必要なのは、本人の成長と発達を援助できる支援者です。

できない理由探しにエネルギーを使う支援者よりも、できる可能性にエネルギーを注げる支援者の方が良いですね。
試験に合格したから、何年務めたから、こんなステータスがあるから、というのでは、発達援助はできません。
支援者として努力し、常に上を目指す姿勢こそ、学生さん達に見て欲しい姿なのです!

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