2020年10月26日月曜日

【No.1119】金魚体操で思う

9月のzoom講演会で「金魚体操原理主義」という言葉がありましたね。
黄色本(『自閉っ子の心身をラクにしよう!』花風社)の中で、著者の栗本さんが金魚体操を紹介されたのがきっかけで、それから一気に広まったのだと思います。
それまで金魚体操は、保育の世界の知る人ぞ知る、知る人しか知らない小さな実践だったといえるのですが、今では神経発達症の子ども達をより良く育てよう!と考えている親御さん、支援者の中では当たり前みたいな感じになっています。
全国を見渡せば、寝る前の日課にされているご家庭が多いのではないでしょうか。


私の発達相談でも、「うちの金魚体操のやり方を確認してほしい」というようなこともがあります。
でも私は、自分ちの子ども達用に保育園で教わった方法しかわかりませんし、正しい(?)金魚体操というのがあるのかわかりませんが、栗本さんが実践、指導されている方法とは違うと思います。
というか、それでいいんですよね、一人ひとり違って。
黄色本にも、ポイントは子どもさんの呼吸の変化と表現されていましたし、具体的な時間とか、回数とかは書かれていませんでしたし。


ここからは黄色本を読んだ私の解釈になりますが、黄色本のこの部分について大事なことは、「金魚体操をやりましょう」「やったら良くなる」ではなくて、自閉っ子特有の身体的な固さと弛めることの大切さ、弛緩できる身体を育てることの必要性だと思いますね。
ですから、「うちの子、金魚体操が難しいんです」みたいなご家庭へは、弛む感覚を本人が感じられればいいんで、金魚体操にこだわる必要はないと思いますよ、と言っています。
金魚体操が唯一無二の素晴らしい方法みたいな感じで、金魚体操ができないなら、金魚体操ができる身体に育てる、みたいなちょっとズレてきている場合もあるかも。
ある若者は、近所で太極拳を教えてくれるところがあったみたいで、そこに通いながら「ああ、これが"弛む"か」なんて具合に、感覚的に掴めるようになったと言っていましたね。
他には、プールが好きな子は、弛むと水に浮かぶようになるから、それを目標に親子でゆらゆら揺れに行って育てている家庭もありました。


まあ、とにかく力を入れるだけではなく、入れたり、弛んだりできるように育つことが重要なんですね。
我が子に金魚体操をやろうとしても、なかなか受け入れてもらえないのなら、左右だけではなく、上下に揺らしてみたり、足ではなく腰をもって揺らしてみたり、うつ伏せの状態で親子2段重ねになって揺れてみたり…。
「金魚体操以外で弛む方法を見つけよう!」とするのもよいですね。
とにかく子どもさんの数だけアイディアがあると思います。
床に寝ての金魚体操は嫌だけれども、バランスボールの上だと心地良い、というお子さんがいて、こっちのほうが難しそうだなと私は思ったのですが、バランスボールに横たわってゆらゆら揺れて一日の疲れを癒している家庭もありましたよ。




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