【No.1515】×失敗したときの原因探し 〇成功したときの原因探し

子育てをしていて「うまくいったなぁ~」と思えることは少なくて、「失敗したな」「まずかったな」「よくなかったな」と思うことのほうがずっと多いよね。
発達相談の中でも、「ほんとうまくいかなくて…」という話を聞くことが多い。
まあ、うまくいってたら、そもそも相談しようとは思わないでしょうけど(笑)
発達に凸凹のある子の子育ては、毎日が失敗の連続だと感じるくらい四苦八苦しながら、みんなやってるんじゃないかな。


で、そういった親御さんの悩み、相談を支援者側は受けることになる。
まじめで、素直な支援者ほど、親御さんの失敗談に真摯に向き合い、「どうしてでしょうかね~」「なにが原因でしょうかね~」とやる。
いや、やってしまう。
私はそれはやらないんだ。


なんでかといえば、うまくいかなかった理由って、いくつもあるから。
単純に「〇〇がよくなかったから」なんてことにはならない。
いろんな悪条件が重なり合って、よくない結果、失敗だと感じる状況が生まれるもの。
親御さんの関わり方としてはよかったけど、その子の体調が悪かったり、ほかの刺激に意識が奪われていたり、発達の順序的に前後がズレていたり、タイミングよく(悪く?)お父さんが帰ってきたり(笑)
行動療法系の人達が好むようなA(原因)→B(結果)みたいなきれいな図式は作れないの、うまくいかないときって、現実世界ではね。
「先行条件→行動→結果」なんてきれいすぎるでしょ。
つまり、これはお勉強するための机上の空論(笑)


一方で「今の関わり、今日の関わりはうまくいったなぁ~」と思うことがあるでしょ。
そんなに多くないかもしれないけど、どんなおうち、親御さんにもあるはず。
そっちのほうは「なぜ?なぜ?」って聞くことが大事。
それはいいこと、うまくいったことって、原因が1つか、2つくらいしかないから。
トイレでおしっこが成功したのは、水分量とか、トイレの照明の具合とか、遊びの内容とか、時間帯とか、気温の暑さ寒さとか、「すべての条件が整いましたので、初めてトイレでおしっこできました」なんてことはないでしょ。
お母さんの声掛けのタイミングが良かったとか、尿意に意識が向くような言葉掛けだったとか。
そんな感じで原因がシンプル。
そこを「なぜ?なぜ?」と掘り下げていくと、「そうかタイミングが合えばできるんだ」「じゃあ、前兆を捉えるのがポイントだね」「前兆って、自分で気付けるようになるかな」「もう少し内臓、内的な意識を高めていけたらいいかも」というようにアイディアが浮かんできますね。


多くの支援者は失敗したとき、一緒になって原因探しをしますね。
でも、大事なのは成功したときの原因探し。
そこにはその子の資質だったり、長所だったり、発達を後押しする糸口だったりがあるものです。
しかも、「良い条件がいくつも重なったから」というようなことじゃなくて、原因がシンプルなことがほとんど。
失敗したときの「これですね」という原因はぜんぜん信憑性がないけど、成功したときの「これですね」は信頼性が高いものです。
うまくいった子育ての“原因探し”やってみませんか?





2026年10月24日(土)と28日(日)の2日間、徳島・四国で発達相談を行います。
「ひと家族だったとしても是非」というご依頼があり、急遽、出張が決まりました。
14年目で初めての四国出張になりますので、ほかに希望があるか自信がないのが正直なところです。
もしこの機会に発達相談を受けたいというご家族がいらっしゃいましたらお問い合わせください。
どうぞよろしくお願いします<m(_ _)m>


▶発達相談の内容・お問い合わせはこちら



▶Instagramのフォローはこちら



コメント

このブログの人気の投稿

【No.1028】手が汚れるのを嫌がる子の発達段階

【No.1417】「自閉症の人の精神年齢はマイナス7歳で考えたらいい」

宗教と自閉症