【No.1281】マスクと人見知り、授乳スマホと目が合わない

数字なんて言うのは条件を変えれば、どうにでもコントロールできるもので、今回はワクチン接種率を上げるという目的が先にあってのデータ公表ですから、そもそも信じる方が間違いですね。
ワクチン接種が先行していた国のデータを見ても明らかでしたし、自然免疫を抑制する仕組みだと製薬会社の説明からもわかります。
そして何よりも体感的にこれ打ったらマズイなって感じたでしょ。
どうしてこんなにも数字を見なければ判断できない人が増えたのか。
こっちのほうが問題だと思います。
動物としてのヒトの劣化ですね。


そんな風に世の中的には厚労省のワクチンデータ捏造が話題になっていますが、【成長の証なのに「人見知り」しない子、「マスクで顔が区別できないのでは」…[コロナ警告]ゆらぐ対人関係(6月1日読売新聞)】のほうが重大な話だと思いました。


母胎にいるときは、お母さんの顔も、お父さんの顔も見えないわけです。
得られる感覚と言えば、お母さんの声、心臓の音、心拍のリズムと揺れ、体温、味覚といったところです。
出生後もしばらくはよく目が見えていない状態ですから、徐々に光や色を認識できるように育ち、つまり、お腹から出たあとの環境によって発達させていく。
そうやって後天的に発達させていく視覚において、周りの大人たちの顔が半分隠れた状態なんていうのは、顔なしの世界で適応していくようなもの。
ヒトは〇が横に2つ並んでいて、その下にも〇があるような模様を見たとき、人の顔だと無意識的に判断する特徴を持っていますので、大事な3点目の口が隠れていてはそれが「顔だ」と認識できないのです。


人見知りしないのではなく、マスク面の人が人だと認識できていないのでしょう。
0~3歳児くらいは顔の認識ができない。
4歳~6歳児くらいは急にみんなの顔が隠れた世界になったので、不気味に感じている、といった感じだと思います。
小学生以降が自分がマスクをつけることによる心身の健康への影響で、どの時期にコロナ騒動を経験したか、またどれくらい周りの大人が配慮できていたかで表れ方に違いが出るといえます。
そんで拙著『ポストコロナの発達援助論』、昨日のブログとも繋がりますが、こういったコロナ騒動による後天的な発達の遅れ、ヌケも、病院に行けば全部「発達障害」になってしまうんですよ。
こんなんで薬を飲まされた日には絶望ですね。


ようやくコロナ騒動も3年目を迎えて、子どもの発達に関わる専門家たちが声を上げ始めました。
それぞれの立場や事情があって子どもの発達への影響を今まで言えなかったのなら、それは勇気がないだけ、悪く言えば卑怯者。
また実際に影響が出て、数値として、目に見える形で子ども達に変化が出ないと分からなかったというのなら、専門家としてのセンスがないだけ。
だけれども、まだ声を上げていない子どもの健康や発達に関わる専門家たちは大勢いて、平時に偉そうにしていた連中がたくさんいるのです。
そして面白いことに、あれだけ「子ども達の発達を大事にする」「個別に合わせた発達支援」などと言っていた発達障害、特別支援の専門家たちがこの2年間ダンマリを続けている。
彼らは否定するかもしれませんが、心の中では発達障害の子ども達が増えて欲しいと思っているんですね。
少なくとも、発達障害を治そう、減らしていこうとは思っていないのがよく分かりました。


まあ、そうは言っても、起きていないリスクについて表明するにはセンスと覚悟が必要です。
また人間は習性的に未来のリスクは過小評価する傾向があります。
なので、子ども達の発達という見えなくて、それが時間を置いて表面化する課題に対しては重大なことだと気づけないのも自然なことなのかもしれません。
マスクによる人の認識、表情の認識への影響と同じような話は、以前にもありました。


発達相談において、「うちの子、目を合わせないんです」という相談は多くあります。
それが自閉症の特性の一つに挙げられていることも影響しているのでしょうが、それが脳の特徴からきているものだと考えている人が多くいます。
でも実際にお会いすると、みんながみんな、脳の特徴とは言えませんし、発達の遅れやヌケからきているとも言えないのです。


詳しい見立ての仕方は言語化しづらくて難しいのですが、会った瞬間、赤ちゃん時代に親子で目を合わせる機会が少なかったですね、ということを感じるご家族がいます。
この前の小学生の女の子も、そんな感じでした。
脳の歪みや自閉的な脳の特徴もない。
運動発達のヌケも見当たらない。
でも、人と目を合わさない、別の方を向いて私と会話する。
こういったお子さんは、目を見るという学習がなされていないことが多くあります。
「おっぱいをあげるとき、スマホ観ていませんでしたか?」と尋ねると、仕事を休んでいて社会から取り残される感じがしていて母乳の間、スマホをずっと観ていましたということでした。


このお母さんだけではなく、今、スマホ片手に授乳させている人は多いのではないでしょうか。
冒頭でお話しした通り、ちょうど授乳期間というのは視覚が育ち、顔を認識し、表情を読むことを育てている時期ですね。
そんなとき、赤ちゃんはおっぱいを飲みながらお母さんの顔を見る、だけれども、お母さんの目はスマホで自分には向かない。
結局、マスクと同じ状態ですね。
ですから、コロナ前から保育士さん達は授乳中のスマホは止めましょうと言っていたのですよ。
たぶん、誰も耳を傾けていなかったでしょうが。


ですから私もコロナ前からこういった指摘と注意喚起はしていたのですが、最近では更なる危険性を感じるようになりました。
私の家では寝室にスマホは持っていかないようにしています。
持っていっても、ネット接続は切ってから寝ています。
どういうことかといえば、スマホの電磁波の影響ですね。
特に寝るときって、頭の上あたりに置きませんか、スマホ。
スマホがネットに繋がっていれば、そこを基点に電磁波が集まる。
そんなものが子ども達の頭の上に、しかも7~8時間もあったら電気を帯びている細胞やその中のDNAに影響が出ませんかね。
少なからず影響があると思いますし、高圧電線と発達障害の関連性も指摘されていますので、できれば子どもに、しかも頭の付近に近づけないほうが良いと思います。
スマホの説明書でも、「耳に近づけて通話しないでください」と注意書きがありますしね。
オカルトっぽくなるのですが、どうもネットや電子レンジなどと相性が悪いなって子がいて、電子レンジが作動していると多動になる子、家族がタブレットやパソコンを使い始めると別の部屋にいても情動が不安定になる子もいます。


たぶん、マスクの人見知りも、授乳中の見つめ合いも、スマホの電磁波の話も、数字至上主義の人からすれば、全部トンデモになると思います。
だけれども、子どもへの影響、人体への影響って、時間が経過しないと分からないもの、表面化しないものがほとんどですね。
ですから、研究もされないし、論文にもならない。
ある意味、現代科学では証明することができないレベルのものになるので、感覚的に気づける人が気づき、警鐘を鳴らしていないといけないと思うんです。
もちろん、科学的な知見、情報に学びつつ、自分の感覚を大事にする。
そして迷ったときは、人類の歴史、進化、原始的な人達の生活に立ち返っていく。


科学の歴史は高々200年くらいなもので、スマホの登場は10年くらいなもの。
私達が子ども時代はケータイもなかったし、20年前はこんなにも発達障害の子ども達がいなかったでしょ。
700万年人類は、保育園も、幼稚園も、教育や子育てという言葉さえもなくて、それでも子が育ち、歴史を紡いできたわけです。
スマホも、農薬も、薬も、遺伝子組み換え食品も、ワクチンも、できたのはこの頃で、発達障害が増えているのもこの頃の話。
だから発達障害の問題は、個人、各ご家庭の問題ではなく、社会の問題なんですね。
その社会の問題に多くの人達が気づくのは、もう取り返しのつかないときがやってきてから。
人類の歴史を見れば、同じ過ちを繰り返しているのがその証拠。


遺伝子ワクチンも80%の人が打った。
あとから「実は捏造していました。逆に罹りやすくなるんですよ」と言われても、過去に戻ることはできませんし、一度体内に入れたものはすべて排出することはできませんね。
ですから気づいた人が行動していく。
気づいた人が発信していく。
それによって気がつく人がいるかもしれないし、変わる人がいるかもしれない。
そうやって同じ過ちを繰り返しながら、少しずつ良い社会、未来を創っていくしかないかなと思っています。
社会全体を変えるには、人類の歴史を変えるには、一人のヒトの人生では短すぎる。
目の前にいる人と、周りにいる人、そして縁があった人のために発信を続け、行動していきます。
それが100年か、1000年経ったあとに、ちょびっとは影響が出るかもしれませんので。




☆『ポストコロナの発達援助論』のご紹介☆

巻頭漫画
まえがき
第1章 コロナ禍は子ども達の発達に、どういうヌケをもたらしたか?
〇五感を活用しなくなった日本人
〇専門家への丸投げの危険性
〇コロナ禍による子ども達の身体の変化
〇子どもの時間、大人の時間
〇マスク生活の影響
〇手の発達の重要性と感覚刺激とのソーシャルディスタンス
〇戸外での遊びの大切さ
〇手の発達と学ぶ力の発達
〇自粛生活と目・脳の疲労
〇表情が作れないから読みとれない
〇嗅覚の制限 危険が察知できない
〇口の課題
〇やっぱり愛着の問題
〇子ども達が大人になった世界を想像する
〇子どもが生まれてこられない時代
〇子育てという伝統

第二章 コロナ禍後の育て直し
〇発達刺激が奪われたコロナ禍
〇胎児への影響
〇食べ物に注意し内臓を整えていく
〇内臓を育てることもできる
〇三・一一の子どもたちから見る胎児期の愛着障害
〇胎児期の愛着障害を治す

第三章 ヒトとしての育て直し
〇噛む力はうつ伏せで育てよう
〇感覚系は目を閉じて育てよう
〇身体が遊び道具という時期を
〇もう一度、食事について考えてみませんか?
〇食べると食事の違い
〇自己の確立には
〇右脳と左脳の繋がりが自己を統合していく
〇動物としての学習方法
〇神経ネットワーク
〇発達刺激という視点

第四章 マスクを自ら外せる主体性を持とう
〇なぜマスクを自ら外せることが大事なのか
〇快を知る
〇恐怖を、快という感情で小さくしていく

第五章 子どもの「快」を育てる
〇「快」がわかりにくいと、生きづらい
〇快と不快の関係性
〇子どもの快を見抜くポイント
〇自然な表情

第六章 子ども達の「首」に注目しよう
〇自分という軸、つまり背骨(中枢神経)を育てる
〇首が育っていない子に共通する課題
〇なぜ、首が育たない?
〇首が育たない環境要因
〇首が育つとは
〇背骨の過敏さを緩めていく
〇首を育てるには

第七章 親御さんは腹を決め、五感を大切にしましょう
〇子育て中の親御さん達へのメッセージ
〇部屋を片付ける
〇子どもと遊ぶのが苦手だと思う親御さんへ
〇ネットを見ても発達は起きません
〇発達刺激という考え方
〇五感で子どもを見る
〇特に幼児期は一つに絞って後押ししていく

第八章 自由に生きるための発達
〇発達の主体を妨げない存在でありたい
〇大人が育てたいところと子どもが育てたいところは、ほとんど一致しない

あとがき
こういう本を読んできました
巻末漫画

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