"見える"障害と"見えない"障害

目や身体の不自由な人に対しては、自然と手を貸すことができるのに
自閉症の人に対しては、自然と手を貸せる人が少ない。

これは、"見える"障害と"見えない"障害の違いだと思います。

身体の違いについては、一般の人たちでも見てわかるし、不自由さを想像することもできる。
でも、自閉症の人たちの不自由さは、脳の違いからきているので見ることも難しいし、一般の人たちが想像することは難しい。
ですから、一般の人たちから誤解されたり、理解されなかったりすることが多いと思います。
 

では、私たち支援者はどうしたら良いのでしょうか?

もちろん、自閉症などの発達障害について一般の人たちに理解してもらうように、地道な啓発をしていくことが大切だと思います。
しかし、身体の不自由を持っている人たちのように見てわからない違いですので、一般の人たちが100%理解することは難しく(専門家すら難しい)、さらに時間のかかることが想像できます。


だったら何をするべきか・・・。
私は、日頃関わる支援者が正しい知識を持ち、理解できるようになることの方が先決だと思います。

一般の人たちから理解が得にくい分、この社会でも生活がしやすくなるためには、本人たちがスキルを身につけていくことが求められます。
そのためには、正しく理解し、支援や教育ができる人を増やさなければならないと考えています。
社会に変わることを求めるよりも、コアな支援者を増やしていくこと。
それが今生きている自閉症の人たちのためになるのではないでしょうか?

まだまだ自閉症の人たちが理解されにくい社会ですが、そんな社会の中でも自分らしく力強く生きられる人たちが増えるように、一緒に頑張っていきましょう!!

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