2021年10月25日月曜日

【No.1199】出版記念講演会を終えて

12時45分ごろ、会場につきますと、既に数名の方が待っていてくださいました。
その中には、半年に一回くらいのペースで訪問させていただいている方で、私もびっくりするくらい大きな成長を見せてくれるお子さんのママさんがいました。
若い世代のママさんで、素晴らしい行動力と何よりも深いお子さんに対する愛情を持った方。
皆さんにもご紹介したいくらいのステキなお子さんとママさんです。
やはり知っている方が来てくださるのは心強く、嬉しいものです。
他にも、以前、私が関わっていたご家族がお子さん達を連れて来てくださって、小学生の子も、成人した若者も、ご自身の人生を伸びやかに歩まれている姿を私に見せてくださいました。
援助者としてではなく、一人の大人として、先を生きる人間として、輝いている若者、子どもの姿を見ることは何よりも喜びです。
きっと私は、こういった姿、また親御さん達を見ることができるからこそ、今の仕事を信じて進んでいけるのだと思います。


空の上とジムの筋肉ゾーン以外、ほとんどノーマスクの私ですので、講演中のマスクで酸欠状態になりました。
途中、息が苦しくて、気を付けていた「早口」になってしまったり、一瞬ボーとしてしまうことがあり、聞き苦しいところがあったかもしれませんが、一番お伝えしたかった「発達を援助することの大切さ」に共感してくださった方が多くいらっしゃったようですので、良かったです。
イベント会場は蔦屋書店の2階でオープンスペース。
しかも、レンタルコーナーのすぐそばでしたので、一般のお客さんも大勢歩いていました。
ですから、刺激的な言葉は少なめで(当社比)、でも我慢できず、施設の給料と労働環境、尾身喰いとシャンパーニュは専門家に頼るとろくでもないという例えで使用させて頂きました(笑)


講演会後、昭和のお姉さまたちが列をなして私のところに来てくださり、「これが平成のお姉さん達なら」と一瞬よぎることもありましたが、みなさん、お孫さん、娘家族を心配されているおばあ様たちでした。
実は、おばあちゃん世代からのご相談も全国的に多くあります。
そしてほぼ共通しているのは、「私は普通の子、一般的な子に見えるのだけれども、"発達障害”と診断された」「娘は支援を受けなければならない、というのだけれども、本当にそれで良いのだろうか、と疑問に思う」というお悩みです。


祖父母の代の方たちからお話を伺うと、たぶん、おっしゃっていることは正しく、またお孫さんのことをちゃんと見れている方達だと感じます。
決して親の一方的な想いだけでは言っていないのもわかります。
当然、おじいちゃん、おばあちゃんの子ども時代は、発達障害などの概念はなく、共に学び、共に社会の中で生きていったと思います。
平成時代、学校生活を送った私達、今の子育て世代も同じようなもので、クラスに勉強や運動が極端に苦手な子もいましたが、放課後一緒に遊んだり、勉強も一緒にしていました。
また発達相談でお宅に訪問しても、「お父さんの子ども時代とそっくり」というように、ずっとしゃべれなかったお父さんが、授業がチンプンカンプンだったお母さんが、今、こうして親になっているという事実もあります。
つまり、変わったのは社会のほうであり、その根幹は過剰診断、過剰支援、商業化したギョーカイそのものです。


しかし一方で、今の子育て世代の中には、様々な面で余裕がない方が多くいらっしゃいます。
もちろん、同じような条件、状況だったとしても、動ける人はいるのですが、大部分の方は日々の生活で精一杯の状態だと感じます。
それは言われるがまま、自分で考えることをシャットダウンし、マスクを付け続けている日本人の多さからもわかります。
今の日本では、自分の頭で考えるだけの余裕を持った人が少ない。
自分で情報を調べて考えるくらいなら、マスクをつけて、子にもマスクをつけて、淡々とその日をやり過ごしているほうが楽だということです。


そういった状況の子育て世代の娘に対し、おばあ様の「支援はいらないのでは」「支援よりも普通の子育てでは」という投げかけは、受け入れられないことが多いと思います。
我が子のことを、子育てのことを顧みるだけの余裕がないのです。
日本人の学力で言えば、冷静に考えれば、発達障害を障害と言うことのおかしさ、生まれつきの障害という矛盾、むしろ「治らない」という方が意味不明ということがわかると思います。
ということは、必要なのは日々の余裕、心身の余裕です。


「娘は"治らない”と言って聞く耳を持たない」というおばあさまからのご相談もあります。
そういった場合は、娘と闘うのは余計に余裕を無くすだけですし、却って頑なにさせてしまう危険性があります。
ですから、そういった場合には、娘の話し相手になったり、協力できるところでお手伝いすること。
そしておばあちゃんとお孫さんの間で、その一対一の関係性の中で、昔遊んでいた身体を使った遊びや外遊びをご一緒にやられることを提案しています。


ヒトの子育ての特徴は異世代での子育てです。
700万年ほぼ異世代で集団生活を行い、みんなで子育てを行ってきました。
脳が大きくなったヒトですから、異世代での子育て、関わり合いは、それだけ脳の刺激になるということだと私は解釈しています。
実際、祖父母との交流、異年齢、異世代間での交流があるおうちの子のほうが、刺激にバリエーションがあり、神経発達に有利だという研究もありますし、私もそのように感じます。
なので、娘が、または息子がなんといおうとも、孫をかわいがり、一緒に遊ぶことが神経発達には有効と思います。
感覚的な話になりますが、やっぱり日頃から祖父母世代、異年齢との交流があるお宅の子どもさんは、発達の伸びやかさ、愛着形成の豊かさで違いを感じます。


冒頭でご紹介した若い世代のママさんもそうですし、若い世代の援助者さんもご来場いただけました。
自分が主張していること、行っていることのすべてが正しいとは思いませんが、発達援助という考え方、視点は次の世代に繋げていきたいと考えています。
今回の出版が次の世代、そして今の子ども達の将来を明るくするためのきっかけになってもらえたらと思っております。
昨日、ご来場いただいた皆さま、誠にありがとうございました。
また志を共にし、全国で応援してくださった皆さまにも心より感謝申し上げます。




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