2021年1月27日水曜日

【No.1137】診断と治療の関係

先日の対談に臨むにあたり、DSM-Ⅳの作成委員長アレン・フランセスDr.が執筆した本『<正常>を救え』を読みました。
全体的な内容としましては、DSM-Ⅳがもたらした問題に対する嘆きと、DSM-5に対する警告です。
DSM-5が発表された同じ年に執筆された本ではありますが、まさにこの本の中で懸念されていたことがそのままアメリカでも、日本でも生じているという印象です。
本の帯には「2013年、診断マニュアルDSMが大改訂!このままでは健康な患者も薬漬けになる」と記されています。
治すための本ではありませんが、精神医学の実情を知りたい方、これから対峙しようとしている方は読まれると良いかもしれません。


この本の中に本筋とは違いますが、こういったことも述べられていました。
「診断基準ができてから治療法ではなくて、治療法が確立されてからの診断基準という流れだ」
本当にその通りだと思いました。
今の発達障害の診断基準って、診断するための診断基準になっていますよね。
診断基準というものは、本来、ちゃんと該当する人を見分けるためであり、じゃあ、どうしてちゃんと見分ける必要があるかといったら、適切な治療をするためですよね。
今の診断って、分類だけしてあとは薬か、福祉に丸投げ。
有効な治療法がなければ、標準療法なんていえるようなものがないのが現状です。


医師も、専門家も、支援者も、みんながみんな、「治らない」というのですから、治すことは目指していないわけですし、治療しないんだから治療法とやらも存在しないわけです。
じゃあ、治すことを目的としない医療って何しているの?
専門家や支援者は、何を目指して支援しているの?療育しているの?


そこで出てくるのが「自立」という目的ではありますが、医療で処方された精神科薬を飲むことで自立できている人はどのくらいいるのでしょうか。
反対に、精神科薬を飲むことで、日常生活がままならない人はいないのでしょうか。
うつ病でいえば、精神科薬を飲むことで自殺率が高まるという報告もあります。
というか、そもそも精神科薬がその人の自立に寄与するという研究結果、調査結果があるのでしょうかね。
今回のコロナ騒動でもそうですが、医師や専門家という肩書だけで、内容やエビデンスあるなしに関わらず、盲目的に信じすぎじゃありませんか。
専門家、支援者の言う「自立」は、支援を受けながらの自立という意味不明な自立なので割愛します。


患者さんを「当たりはずれ」というような医師がいるそうです(「自閉症なら当たり。違ったら外れとの意味)。
その話を最初に聞いたとき、よっぽどその医師がおかしい人かと思いましたが、この一年、定期的に出てくる傲慢で社会知らずの医師たちの姿を見ますと、一定数、そういった医師がいるのだと思いました。
患者さんを「当たりはずれ」という医師は、まさに診断のための診断基準の人なのでしょう。
有効な治療法がない、そもそも治療しようとしていない発達障害の世界において、より早く、より多くの発達障害の人を見つけることこそが、医師の最大の関心であり、目的なんだと思います。
私のような一般人から見れば、治療法のない診断に何の意味があるのか、それはただレッテルを張っているにすぎない、まるでオスかメスかを見分け、ポイポイと仕分けている養鶏場の人のようにしか見えないのです。


発達障害って、機能的な障害ではなく、発達の不具合、正常から外れている状態という意味です。
英語圏ではそのような意味で使われている「Disorder」を意図的に障害と誤訳しているのです。
何とかの一つ覚えのようにいまだに「脳の機能障害」と言っている専門家、支援者を見たら、「それって"disorder"の意味で使ってます?それとも"disease"の意味で使っていますか?」と尋ねてみましょう。
発達障害は病気でもなければ、障害でもないので、端から医療の出る幕はないのです。
今は、支援制度を利用するには、必ず医療(診断)を通るという仕組みになっているだけ。
以前、ある著名な支援者で大学教授の人が、「診断が既得権益になっているから、あいつらはいつまで経っても手放さないだろう」なんて言っていました。


そうですね、療育・支援の有効性は置いといて、その子に必要な支援を、という具合に、それこそ、合理的な配慮と同列で扱われるようになれば、診断は必要なくなりますね。
というか、医療と同様に、児童デイも、その他の福祉サービスも年がら年中、「Go to 福祉」で7割引きでやってますから。
本当は全部、自費にすればいいんです。
そうすれば、自立に寄与しないサービスは淘汰されますし、別のところに税金が使えるようになります。
何よりも、自費なら診断が必要ないからイイですね。
ダメ出しをされるために行くような医療、診断がなくなれば、親御さんの心の健康的にも良いはずです。
今までどのくらいの親御さん、親子が、診断を受けた直後に自ら命を絶ったと思っているのか。


ということで、私じゃなくて、皆さん大好きな専門家、しかも日本人がひれ伏す欧米人のDr.が「有効的な治療法が確立されてから、診断基準ができるべきだ」と述べているのです。
「治すなんて~」と言っている凡たちは、しっかりお勉強された方が良いですね。
これを読んでくださった親御さん達の方が、よっぽどしっかりとした知識を持っています。
「知る」ということは武器です。
その武器を上手に使っていくことが、この情報に溢れた社会でよりよく生き抜くための方法なのかもしれませんね。
1月23日の花風社の浅見さんとの対談の録画が配信されました。
そこで得た情報、知識を是非、皆さんに使っていただきたいと思います。
ご自身の言葉に落とし込み、実際の子育ての中で、また同じ想いを持つ親御さん、支援者に広めていっていただければ、私は嬉しいです。




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