【No.1465】右脳が育っていないケースが多い

発達障害の子は「発達が凸凹している」と言われる。
この凸凹とはどういうことだろうか。
できるところとできないところの差が大きい。
同年齢の子と同じように発達している部分もあれば、大きく遅れている部分もある。
人はだれしも得意なところと不得意なところがあるものだから、みんな、多少なりとも発達が凸凹している。
全領域が直線的な発達なんてことは考えにくい。
とすれば、発達が凸凹していることが問題なのではなく、できない部分が足を引っ張って生活や自立に支障が出ていることが問題なのだろう。


発達の凸凹でいえば、圧倒的に多いのが「左脳>>>右脳」
左脳が優位に育っていて、右脳の発達が遅れている。
左脳は育っているけれども、右脳の遅れが顕著にみられている。
右脳は感情や直感。
ちなみに左脳は言語や論理。
どっちも人間社会で生きていくために必要なので、その左右差が大きくなると生きづらさに繋がっていく。
ロゴや数字、文字を覚えるのは早かったけれど、人の顔を描くことができない。
言葉は話すけど、感情のやり取りのようなコミュニケーション手段としては使えない。
計算問題は得意だけど、文章問題はさっぱり。
勉強はできるのに、社会的なルールや規範は理解できない。


0歳から2歳までは右脳が優位に育つ時期になります。
この時期はいろんなものを触り、口に入れ、全身を使って様々な刺激を浴びる時期でもあります。
この時期にそれらを十分に満たすだけの環境が得られなかったり、それよりも反対側の左脳を刺激するようなデジタルな情報で生活が埋まっていたりすると、右脳が育たないまま過ぎてしまう。
3歳から4歳になると、左脳が優位に育ち始めます。
中には0歳から4歳までずっと左脳ばかり育つ環境で過ごしたと思われる子もいます。
「スマホにこもりをさせてしまった」と後悔の念をおっしゃる親御さん達が多いのも事実です。


発達障害が遺伝的な障害だとすれば、宮古島で起きた「8年間で44倍」といったことは起きないでしょう。
やっぱり生まれつきの障害ではなく、後天的な影響が大きい“現代病”の一つだと考えられます。
生まれつきの障害が良いという人もいるようですが、私は後天的なほうがずっと良いと思っています。
後天的だったら、治る可能性、障害自体がよくなる可能性があるのだから。
このように左脳と右脳の育ちのバランスが崩れてしまった子には、刺激のバランスを工夫することで改善を目指していきます。


五感を刺激するような環境に生活を変えていく。
リハビリのようにある感覚を刺激する時間を作るケースもあります。
そういったリハビリのような決まった形ではなく、自然の中で過ごす時間を作ったり、生活環境自体を自然な刺激がふんだんに浴びられるようにしたケースもあります。
どんな感覚刺激を、どういった場面と環境で触れられるようにしていくかはその子その子によって異なりますが、傾向としては幼い子ほど右脳が育ちやすく、自然の中で遊ぶといったシンプルなもので変化が起きやすいです。


大人の方は五感を刺激するような感覚刺激自体が「苦手」という人が多いので、決まった時間と場面でリハビリのように、「この時間は右脳を育てます」という感じのほうが良いようにみえます。
ある人は鉢植えを一つ買ってそれを育てるようにしたり、庭で簡単な野菜を育てるようにしたり。
山登りを始めたり、陶芸やピアノ教室に通い始めたり、毎朝、海辺を散歩するようにした人もいます。
大人の場合はゆっくりじわっと変わっていくといった感じで、久しぶりに会うと「そういえば、職場での会話がスムーズになった感じがします」「頭ばかり使っていた感じがなくなりました」「グルグル思考がなくなりました」「朝の目覚めが良くなった気がします」などの変化を聞くことができます。


現代の日本でとくに考えもせず子どもを育てようとすれば、おのずと左脳ばかり偏って育つといえるでしょう。
ですから、親御さん自身が子どもの発達を学んでいく必要があると思います。
知っていれば防げた発達の遅れがあるのも事実。
だけど、知ったからこそ、治せる発達障害もある。
発達の凸凹は子育てを工夫して治していきましょう。




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