東京大学に自閉症の専門家を!

「特定の分野や活動で飛び抜けた才能を持つ高校生を集め、育てていく」
東京大学が発表した2016年度から始める推薦入試のことです。
私はこの東大の推薦入試について大賛成の立場です!

特定の分野や活動に秀でる人たちは、まさに一点集中型の頭脳を持つ人たちです。
今までの入試では、満遍なくどの教科もできる必要がありました。
例え、特別な能力を持っていたとしても、他の教科ができなければ、入学できませんでした。
しかし、そんな人たちが入学し、学ぶチャンスが得られるのです。

一点集中型の頭脳を持つ人たちの中には、自閉症スペクトラム障害の人たちが多く含まれることが想像できます。
平均を求められる教育ではなく、アンバランスでも突き抜けた才能を伸ばす教育。
やっと自閉症の人たちの学び方に合った教育が始まろうとしています。
養護学校が行っている教育だけを「特別支援教育」と言うのではなく、このような特定の分野に秀でている人たちを活かす教育も含めて「特別支援教育」と言うのです。

このような入試制度が始まるので、入口のところは前進しました。
ですから、今度は在学中のことを考える必要があります。
全国から飛び抜けた才能を持つ学生を集めてくるので、大学以外の生活の部分でのサポートも併せて考えていく必要があります。
実際、大学内では申し分がないのに、生活の方が破綻してしまって、大学生活が送れなくなってしまうという話もよく聞きます。
また、一人で研究を行っている分には何の問題もないのに、研究室に入り、他の学生や教授たちとともに研究や議論を行うようになると、人間関係等の問題が起き、また本人もストレスを抱えてしまうということもあります。
ですから、スペシャルな学生をサポートするスペシャルな支援者も必要になってくると思います。

全国から集まってきた秀でた才能を持つ学生が安心して大学生活を送られるように、学業面でも、生活面でもサポートする支援者。
東京大学に、自閉症支援の専門家が常駐する日も近いかもしれないと、新聞記事を読みながら考えました。

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