学校と塾が手を組む

元日から続いていた朝日新聞の教育2014「世界は 日本は」
帰省先の実家で毎朝興味深く読んでいました。

少子化が続く中、生き残りを探る塾と、学力向上、進学率という結果を求める学校の思惑が一致し、学校の補習を塾が担うということが始まっている、というような内容の記事がありました。
質の高い教育を受けられる子どもたちはもちろんのこと、多忙を極める教師としても、生徒獲得が大変な塾が手を組むことは、それぞれ利点の多いことだと思います。
教師にとっても、実質的な負担の軽減だけではなく、塾の教え方から学ぶことも多いのではないでしょうか。

このような学校と民間の塾が手を組むことは、特別支援教育の中でも行えないか、と考えています。
特別支援教育のニーズは年々高まっています。
特別支援教育は、本来一人ひとりに合わせた教育をきめ細やかく行うものです。
しかし、現実的には個人に合わせた教育を行うことが難しい状況です。
だったら、特別支援教育でも民間の力を借りればよいのではないでしょうか。

放課後、一人ひとりに合わせて、じっくり教えてもらう。
夏休みなどの長期休みのときに、日頃できないようなことを集中して教えてもらう。
学校で学んだことを家庭でもできるように教えてもらう。
学校という既存の場所、施設はあるので、あとは固定観念を捨てられるか、決断することができるか、という頭の中の話だけで、新しい特別支援教育を作ることができます。

また民間の塾にしても、生徒を確保し、経営を安定させることは大変難しい時代です。
これから発達障害を持っている生徒を専門にした学習塾も必要になってくると思います。
発達障害の子どもたちが教科学習、受験の勉強に対応できる学習塾があれば、本人たちはもちろん、家族にとっても嬉しいことだと思います。
まだまだ開拓されていない分野だと思いますので、民間の塾の経営者の方は考えてみてはいかがでしょうか。
発達障害児コースというものを作っても面白いと思います。

2014年は、お互いの弱点を補い、強みを活かし、発展していけるような関係をいろいろな職種の人たちと作っていければと考えています。

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