ギョーカイの掟を破る意味

どこのギョーカイにも、ギョーカイの掟っていうもんがあるんですよね。
その掟を破った人間は、99.99999・・・%もう戻ることができません。
そして、出ていった人間が活動できないように、「あいつを使うんじゃね~。使ったら、これから取引しないぞ~」とプレッシャーを掛け、
同時に「うちに問題があるんじゃなくて、あいつに問題があるんだぞ!」と、問題の本質を隠すように、また出ていった人間にダメージを与えるようにもっていくのがお決まりのパターンです。

ギョーカイとしては、自分たちのアンテーのためには、出ていって活躍されたら困るんですよねー。
そもそもギョーカイができる意義っていうのは、利益の大部分を独占し、その利益を自分たちの仲間に再分配するため。
そっちの方が長く、安定的に生きていくことができますからね。
それぞれが頑張って利益を得るよりは、最初から利益が出る仕組みを作った方がリスクも減るし、お得です。
出ていった人間がギョーカイの外で利益を得ることは、自分たちの安定には邪魔でしかないんですよ。

出ていった人間が、どんな小粒であっても、潰しておかなければなりませんね。
何故なら、ギョーカイ内にも不満分子があるから。
全員が「満足してます」なんて言う組織はありませんね。
ギョーカイを出ていっても、うまくやっていけるという前例を作ってしまったら、第二、第三の人間が出てしまう危険性が出てきちゃいます。
だから、どんな小さな芽であっても、全力で摘みに行くんです。
自分たちのアンテーのために、見せしめの意味も込めて。

出ていく人間は、ギョーカイの掟を破ってまでも出ていくので、相当な想いを持っているものです。
でも、そのギョーカイが大きければ、大きいほど、ギョーカイ包囲網は厳しくなります。
ほとんどの人間は生きていけません。
消えていきます。
飛びだしたときの情熱もろとも。

極稀に、ギョーカイ内にいた人間の仲立ちで戻ることもありますが、元のように戻れるわけじゃありませんね。
みんなの前で謝罪させられ、「問題は自分にあった」と非を認める必要があります。
そして、ずっと冷や飯を食べ続けていくんです。
「出ていくときの勢いの陰もないよな」なんて後ろ指を指されながら。

ここまででお気づきの通り、まったく利用してくれる側の存在が出てこないんですよね。
ギョーカイの話には。
出てくるのは、一般社会とはかけ離れた話ばかり。
本来なら利用してくれる人たちの利益が最優先なはずなのに。
人が集まるとロクなことは起きませんね。
集団が大きくなればなるほど、自分たちのルールができ、自分たち寄りの仕組みができていくものです。
よく「できた当初は良かったのに」「個人としては良い人なんだけどね」なんてことがありますね。
気が付いた頃には、自分たちでもどうにもならないところまで来てしまっている。
その離れてしまった距離は、利用者との距離。

ギョーカイが己たち方ばかりを見ていたら、それを気づかせる必要がありますよ。
利用する側、社会の側が声を上げていくしかないんです。
行動することによって、ギョーカイの中に社会があるのではない、社会の中にギョーカイがあるのだ、とメッセージを伝えるんです。
そして、ギョーカイの独占に「No」を突き付け、別の選択肢を生みだしていく。
それこそが、利益を本来あるべき利用者側に持ってくる手段なんですから。

あっ、お断りしておきますが、これは昨晩の生放送を見て推測したことですよ。
別のギョーカイのことではありませんから(笑)

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