【No.1519】バチッとはまる方法を探し求めるのか
いろんな療育、アプローチが現れては消え、現れては消えを繰り返してきたね。
長年、この世界にいるけど、誰にでも、万人に効果がある方法などなかった。
時折、バチっとはまる子がくれば、絶大な効果を上げる。
でも、それはだいたい100人に1人くらいなものだったでしょう。
その100人に1人の恩恵があった人が「この方法は素晴らしい」「とてもよい先生だ」「ぜひ、あなたも受けてみて」と宣伝し、支援者は喜び、どんどん肥大化させていく。
客観的に見れば、成功したのが1人で、変わらない、効果なし、逆に悪くなったケースが99人いたとしても。
ひとは都合よくできていて、自分が欲しい情報、自分が思い描く理想と合致するものを実態以上に大きく受け取ってしまうんだな。
どんな支援者、専門家も、癖があって、生きてきた人生の中で形作られたその癖を肥大化させて〇〇療法、アプローチが生まれているように私には見えてきた。
特定の方法を創始者の言うまま行おうとすると、違和感を感じるからね。
きっと私の中に生じた違和感は、その創始者の“癖”の部分なんだと思う。
だから私はこうしてきたんだ。
どんなに優れていると言われる方法であったとしても、そのまま全部、受け入れることはしなかった。
創始者の癖と私の癖がぶつからないようにするために。
だけど、その方法が持つ“型”には注目したよ。
その型を学んで、型を自分のモノにできるよう努める。
型はいくつあってもいい。
型どおりにやることは実践では役に立たないけど、長年で染みついた自分にある“癖”を整え、その癖から自由になることができるからね。
これは支援者、援助者の一人としての見解だから、じゃあ、選択する側の親御さんはどうしたらいいかってところが気になるでしょう。
1%のドはまりを目指して、いろんな方法、専門家をあたるのも選択の一つ。
もう一つは、親御さんが「良いな」と感じる方法のエッセンスだけを抜き取っていくこと。
「良いな」という直感があるのは、その方法か、創始者の癖と自分の癖が近いということで、その創始者のように自在にアプローチを変化させることができる可能性が高いという意味。
そんな方法から良いと思うエッセンスを抜き取り、自分の子育て、我が子の発達援助に活かしていくんです。
習った通り、教わった通り、書いてある通りにやろうとする人が多い。
まじめで、失敗できないと思うからこそ、型にこだわるのかもしれないね。
でも、“型どおり”と言うことは、子どものことを“型にはめる”と同じ意味。
大事なのは、子どもに合わせて自由自在に、です。
どんなに素晴らしいと言われている方法も、ドはまりする子はごくわずか。
そんな我が子にドはまりする方法がこの世にはないことのほうが多い。
だから方法に期待しない。
すべてをガラッと変えてくれるような方法を夢見ない。
発達も、成長も、魔法ではなくて、日々の積み重ねであって、日常生活の中にある現実。
現実を変えるには、子育てをよりよいものに成長させていくには、親御さん自身の成長も必要ですね。
方法が生まれるからには、その方法になにか良い効果があるところがあるわけで、その良いエッセンスを抜き取り、取り入れればいいんです。
良いと思うところだけを取って、あとは捨ちゃえばいい。
よりよい子育てがしたいんであって、支援者になりたいわけじゃないんだからね。
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