情報クレクレ詐欺

同じ地域で支援に携わっていると、依頼のあった子を担当しているのが私の知り合いということも出てきます。
別の機会で出会っていた人や、前の仕事での知り合い、学生時代の先輩、後輩、中には友人もいます。

プライベートでいくら仲良くても、以前にお世話になった人であっても、私は仕事の上ではプロとして接するようにしています(当たり前か)。
良いものは良いと言い、間違っているものは間違っているとはっきり言います。
お金を貰って仕事をしている以上、なあなあで仕事はできません。
当事者にとっては、私とその人が仲良かろうとも、お世話になった間柄だろうとも関係ないからです。
必要なのは、当事者の方にとってより良い未来のお手伝いをすること。

「別にそこまでビビらなくても良いのに」と思うくらい、大久保に支援を依頼したと言われると、構えてしまう人がいるそうです(笑)
「大久保さんが支援するようになってから、ピー(自粛)が一生懸命話を聞いてくれたり、取り組みをやってくれるようになりました」
なんて言う報告もいただきます。
できるんだったら、最初からやれよ!(笑)

あと、根掘り葉掘り、どういった取り組み、支援を行っているのかを尋ねてくる支援者もいるそうです。
私は、支援グッツ、教材、手だて、内容、評価など、保護者の方にお渡ししたもの、提供した情報はすべて伝えてもらって構いませんと言っています。
というか、どんどんしゃべってくださいと言います。
せっかくお金を出してまで、支援を受けているのだから、そこで得たものは活かさなければもったいないです。
良いと思ったものは、どんどんパクってもらえば良いですし、間違っていたら言ってもらえた方が助かります。
だって、そっちの方が当人のためになるから。
同じ支援者という立場であっても、立場や環境が違えば、意見が異なるのも当然です。
ですから、意見をぶつけ合ってより良い支援を組み立ててくプロセスが大事になってくるのにね。
情報をくれくれという割には、情報はくれないし、見学もNGっていうのは何故??
個人的には、知り合いの立場を利用し情報を得ようとするので「クレクレ詐欺」と呼んでます(笑)

学生時代、ぜんぜん勉強してなかったのに、障害を持った人のボランティア活動もやる気がなかったのに、おうおう偉そうなこと、いっちょまえに言ってるじゃんってこともあります。
そういったときは、その知り合いに「素晴らしい考えだと思いました」と褒めるようにしています。
そうすると、次の日から一生懸命頑張ってくれるので助かります。
こういうときのために、学生時代はしっかり勉強し、ボランティア活動も頑張ってきてよかったと思います(笑)

せっかく同じ地域で、同じような支援をしているのですから、お互いが学び合い、高め合えば良いと思うんですけどね。
なかなかうまくいかないです。
教えるのは好きだけど、自分が教わるのは嫌いな人が多いみたいです。
あと、せっかく海外まで行って勉強してきたのにもかかわらず、自分の思い描く支援とその仕組みでしかやりたくない、認めないというのももったいないですよね。
障害を持った人たちの多様性は大切にするのに、支援者の多様性は・・・(以下自粛)

それぞれの支援者が、それぞれ担当している場だけうまくいけば良いやみたいな雰囲気を感じてしまう私たちの地域。
これは全国的に言えることなのかな。
今度の日曜日、全国の修行系当事者&支援者が集まる場があるので、聞いてこようと思ってます。

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