【No.1413】「自閉症の赤ちゃんは頭が大きい」という話
「自閉症の赤ちゃんは頭が大きい」というのは、昔から言われていたことですね。
自閉症=頭が大きい、とはいえないものの、確かに頭が大きい子が多いのも事実。
施設で働いていた時も、その傾向は顕著でした。
入所している子どもも、大人も、明らかに頭囲の大きさが目立っていました。
その背景として「シナプス(神経結合)の刈り込み」が指摘されています。
生後すぐの脳内は過剰といえるシナプスが存在しています。
たぶん、ほかの動物にも共通していることなので、生まれ出た環境に適応できるように多めに繋げているのでしょう。
しかし、そのシナプスも成長とともに、環境に合わせて必要なものを遺し、あとは除かれていく。
全部残していたら効率が悪いですし、多くのエネルギーを使っちゃいますからね。
このシナプスの刈り込みがうまくいかない、不要なものまで残してしまうために、効率的な、つまり機能的な行動を獲得、実行できないんだと思います。
自閉症の特徴で有名な「シングルフォーカス」もそうですね。
詳細に細かく物事を捉えてしまうため(多くの神経回路が発火する、不必要な神経回路を迂回しちゃう)、全体を捉えることができず、情報の捉え間違い、勘違いが起きてしまう。
私は自閉症は治るし、支援じゃなくて治療派でずっとやってきましたが、この「シナプスの刈り込み」の件は話題にしてきませんでした。
だって頭(脳)が大きいものを小さくするのは「そりゃあ、無理でしょう」と考えていたから。
それに頭(脳)を小さくする方法を私は思い浮かばないから。
過剰なシナプスをどうやったら適切な状態にすることができるのか、それこそ、「刈り込み」なんていうのを人為的に行えるのか。
「治しやすいところから治す」という方針で発達援助をしてきた私からしたら、過剰に神経回路が繋がり、脳の大きさまで肥大化させた頭(脳)にアプローチしようとするのは最後の最後で現実的な話だと思ってませんでした。
だから、この頭の大きさ、シナプスの刈り込みの話は避けてきたんです。
でも、ある信頼できるお母様から「シナプスの刈り込みも可能」という回答をQEEG検査(←所見の方はネット検索へGO!)の結果とともに聞いたというのです。
これは衝撃的な話です。
もちろん、頭の大きさを小さくする(外科的な意味)という話ではありませんが、そういえば実際に脳にメスを入れた自閉症の子がいたのを思い出しましたね、トレーニングなどの介入によってそれも可能だというのです。
具体的な治療方法は存じ上げませんが、過剰なシナプスを刈り込むことが「可能」と知れただけで元気が出ました。
私は刺激を遮断するのと、必要な神経回路に重点的に刺激を通すことの合わせ技で、変化を促すような発達援助を提案してきましたが、あながち間違っていなかったと思うことができました(教えて下さったお母様とQEEG検査を日本で実践されている先生方に感謝)。
「脳の可塑性」「エピジェネティックス」など、ヒトや動物のもつ可能性、たくましさを感じる研究結果がどんどん発表されています。
現実に科学が追いついてきたのでしょう。
知的障害だった子が正常域まで伸び、「一生話ができない」と言われた子がしゃべり、幼少期、「自閉症です。生涯支援が必要です」と告げられた子が好青年になり自立して働いている。
こういったケースは当たり前にあったのですが、発達ギョーカイの利権を守るためのプロパガンダによって耳に入りづらい状況が作られていましたね。
でも今は違います。
過剰につながっていたシナプスが整理されるとどのように変わっていくのでしょうか。
どのくらいの期間で、どのくらいの変化が起きるのでしょうか。
今年中にでも、その変化を実感する人たちが出てくるはずですね。
治る時代がより確実なものになっていく予感がします。
そうなれば、子ども、家族、社会にとって喜ばしいことです。
「てらっこ塾」を起ち上げたときに見た未来がそこまできているわけです。
ですから「発達障害は治ります」という啓発と、各家庭における「治り方のカスタマイズ」を続けていこうと思います。
あと転職の準備も(笑)
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