【No.1379】本人から治す・環境から治す・心から治す

ヒトはそんなにやわにできていないから、1つ問題があったからといって、発達障害になるわけじゃない。
発達に影響を与える要因なんて無限にあるし、それぞれの要因が複雑に絡み合っている。
しかも、そういった要因も、その人との体質、力関係で影響の出方だって変わるのだから、1つの事柄で発達障害を語るのはとても危険だと思いますね。


ですから発達に遅れが出た子の子育て、発達援助では「どれだけ幅広く見ることができるか?」が重要になります。
本を見れば、「発達障害の子の多くに原始反射の残存が見られる」とか、「質的な栄養不足がある」とか、「腸内細菌が」「発達のヌケが」「未発達が」「愛着形成が」と書かれている。
そして我が子を見れば、どれも当てはまるし、どれもやった方が良い気がして、見よう見まねで取り組んでみる。
で、一定の効果が見られ喜ぶのは数か月。
そのあとは目覚ましい変化が見られなくなり、心配だから継続しつつ、別のアプローチも気になりやってみたくなる。
この繰り返しで「結局、なにが効果があったのか」「これ以上の変化は望めないのか」という気持ちになり、ある人は諦め、ある人はさらに別のアプローチがないか深みにはまっていく。


私は今まで多くの「治った家庭」と「治っていかない家庭」を見てきました。
それは障害の重さの違いでしょ、っていう人もいるけれども、本当に障害が重くて治っていけない子はごくわずかで、ほとんどの子ども達はそもそも障害と言えるレベルじゃない子ばかり。
決してよりよい発達を諦めるような子じゃない。
じゃあ、この「治った家庭」と「治っていかない家庭」の違いはなんだろう。


それは「症状のもぐらたたき」の段階に留まっているかどうかの違い。
症状って別の言い方をすれば、目に見える課題。
目に見える課題ってごくわずかで、目に見えて課題がわかるまでには相当な時間と複雑な要因が絡み合って存在している。
だから目で確認できた症状を改善するのも大事だけれども、そこだけにアプローチしてもダメ。
もっと広い視野で複雑な要因と、その課題が生じた根本を観る必要がありますね。
教科書に出てくるのはいつも平均的な、模範的な症状で、我が子のことは書いていない。


時間的な要因でいえば、「胎児期」「0歳から2歳前後」だけではなく、親の代、祖父母の代までが含まれます。
内的な要因でいえば、「内臓」「感覚」「呼吸」「神経」「代謝」「排泄」など。
育つ環境の要因でいえば、「おうちの環境」「地域の資源」「通っている園、学校」「体験の有無」「学習機会」「携わる人たち」「自然環境」
その他として、愛着形成や心地よさ、神経を阻害する化学物質の有無、家族の課題や心理的な要因、遺伝や資質などになります。


このように様々な要因、背景を見つめながら、よりよい子育て、発達援助を目指していく。
そういった過程の中で、親御さん自身も成長し、親子でともに育っていく。
そういった育ちができるようになると、治っていけるんだと思います。
実際、治ったご家庭は最初から優秀とか、子育てのセンスがあるとかではなく、お子さんの育ちをいろんな角度から見て、家族みんなで育ちあった家庭なんです。
いくら専門機関に通っても、子どもだけを変えようとする家庭はいつまでも治りきらないですね。
だから、私は親御さんが気づいていない視点、我が子の課題の背景と根っこをお伝えすることで、子育ての楽しみを感じながら親子で育ち合い、家庭で治っていけることを後押ししています。


ということで、引き続き、出張での発達相談【大阪・兵庫・京都・奈良・和歌山・滋賀・福井にお住まいの方】の希望者を募集しています。
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