1学期の通知表を開いてみましょう!

連絡ノートに「元気でした」という文字を見つけると、「元気だから登校させました‼」とツッコミを入れてしまう。
もらってきた通知表を見たとき、「こんなに我が子はできる子だったのね!?」と家とのギャップに驚いてしまう。
こんな経験をした保護者の方は多いのではないでしょうか(笑)

日本の特別支援教育は、できなかったことや失敗したこと、改善した方が良いことなどを明確に示すよりも、曖昧にしたり、触れない傾向があると思います。
一方、私が学んだアメリカの専門家たちからは、その点について明確にしていくことを教わりました。
その表現の仕方は、行動を具体的に示すこと。
そして行動の背景にどんな自閉症の特性があるのかを明らかにしていきます。
できない部分や躓いている部分にこそ、次につながる教育の重要なヒントが隠されていることを学びました。

このような違いは、日本とアメリカの文化の違い、また日本の特別支援教育が持つ文化が影響しているのだと思います。
保護者の皆さんが我が子の苦手な部分を知らない訳はありません。
連絡ノートや通知表は、保護者を喜ばすものではないですし、支援者の身を守るものでもないと思います。
私は「敢えて触れないことが丸く治まる」といった考え方を変えていかなければならないと思います。
できない部分や躓いている部分は、『自閉症の人たちが成長できる可能性を持っている部分である』という考え方を広めていけたらと思っています。

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