【No.1391】『発達障害治療革命!』を読んで

表紙に書かれた「革命」という字が目に飛び込んでくると、私の頭の中では「産業革命」と「フランス革命」が連想された。
たしかにこの書籍から伝わってくる熱は、近年に出された花風社さんの書籍の中でも抜群の強さを放っている。
とにかく触れた瞬間、その”熱”と”汗”を感じる本であった。
この汗は、著者である脳神経内科医の田中伸明氏のバイタリティー、動き回って汗をかいてきた人生からくるものかもしれない。
この汗は、聞き手となり、専門的な内容を一般読者にもわかりやすくするため、脳みそにたくさん汗をかいた浅見さんの姿から伝わってきたものかもしれない。
たぶん、安産ではなくて、難産だったのだろう。


この頃、「安産だった」と言わない風潮が出ているそうだ。
それは早産や未熟児で生まれてくる子が増えたことに起因している。
そもそも自然妊娠自体も減っており、5億年以上も前に始まった有性生殖における異常事態が起きているのが現在。
だから他人様に安易に「私は安産だった」と言えないし、「安産を願います」とも言えなくなっている。
親も、子も安らかに生まれるほうが難しい。


さらに生まれ出たあとも、親子の困難は続いていく。
ちょっとでも発達の基準とやらにはみ出ようとするのなら、すぐに「発達障害では?」「一度、病院に行ってみては」「早期療育が大事なんですよ」という声が聴こえてくる。
どうして生まれて数年しかたっていない子を見て、「この子には障害がある」といえるのだろうか。
どうやって生まれつきかどうかを見分け、どうやって「この子は生涯、支援が必要」と未来を言い当てることができるのだろうか。
医師は神にでもなったつもりか。


コロナ騒動の3年間で神になったかのようなふるまいをしてきた医師たち、専門家たち。
政治の上に立ち、人々の自由や人権、また人生をも指示を出す。
超過死亡、7回目の接種、世界で一番マスクや感染対策をし、一番多く注射を接種し、一番多く感染した日本。
それまで神のごとく振舞ってきた医師、専門家たちのメッキは剥がれ、世の中は反医療、反皆保険制度、反権威に急激に傾く。
神の仮面をかぶっていた者たちが引きずり落され、その素顔を見せたとき、市民の怒りは頂点に達し、革命への導火線に火がつけられる。
今がまさにそれなんだと思う。


じゃあ、発達障害の医療、特別支援における革命も起きる直前、前夜なのだろうか。
私はそう思わない。
「おかしいな」と気が付く人たちは増えてきたが、まだまだ少数派である。
ほとんどの人は医療、専門家を絶対視し、それに従うことが幸福につながると信じている。
コロナ騒動でいえば、まだ2021年。
一般の子育てを自粛し、不安があればウィルスの断片にも反応するくらいのレベルの診断・検査を受け、我先にと1回目の療育、2回目の支援を予約する。
個別指導という隔離、マスク警察ならぬ、「あの子、発達障害では」警察は保健師、保育士、教諭で構成。
まだまだこういったおかしな世の中を変えるくらいの熱量は溜まっていないのだ。


だからこそ、「発達障害治療”革命”」なのでしょう。
書籍の中では「仮説」と言いつつも、系統立てられた、また生物学、脳科学、神経学、解剖学の知識と理論に裏付けられた治療法が解説、紹介されています。
すでに実際の田中医師のクリニックでは数字としても、実態としても目に見える効果が出ている。
主に成人の発達障害者に対する治療と実践ではあるものの、これを応用すれば、もっと簡単に言ってしまえば、治療を子育てに転換すればよい。
脳と身体をどのように治療していくかは、そのまま、脳と身体をどう育てていくか、になると思う。
そういった治療のアイディアが広がっていけば、「診断→支援」「診断→投薬」の金太郎あめから大転換を図ることができるでしょう。
まさに田中医師が提言され、すでに実践されている治療法は、革命を起こすものなのです。
今まで「生涯変わらず、治るものじゃないから」と思って生きてきた人、またそうやって育てようとしてきた親御さんにとって福音となる。
産業革命ならず治療革命!


私は治療家ではないので、もう一つの革命に力を注ごうと思う。
それは医療に取り上げられた発達障害児を、もう一度、子育てのほうに取り戻すこと、親御さん達の手に取り戻すこと。
年端もいかない子どもが、「生涯支援が必要な子」と絶望を突き付けられる。
どうやって子どもを育てていくかは家族の営みなのに、一瞬しか見ていない他人の専門家にあれこれ指示され、普通の子育てを否定される。
それは親になることを否定されるのと同じだ。
だからこそ、子どもの発達の話は私たち親に決めさせろ!という声を上げられる社会にしたいと思う。


そのためにも私は「発達障害治療革命!」を何度も読む必要がある。
そして子育てに応用し、親御さん達に伝えられるようにしていく。
だからこそ、多くの親御さん達に読んでもらいたい。
一緒に田中医師から勉強しましょう。
そしてこれから子育てをする未来の親御さん達、子ども達のために、「田中医師の治療法こそ、私たちが求めているものだ!」と声を上げていきましょう。
まず私たちが実践し、素晴らしい効果があることを体験&証明しましょう。
それこそが市民が立ち上がるもう一つの革命ですから。


『発達障害治療革命!』
田中伸明 著/ 花風社


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