「全米No.1ヒット」というフレーズをまだ使い続けますか??ギョーカイさま

昔、映画のCMでよく流れていましたよね、「全米No.1ヒット!」「全米が泣いた!」というナレーション。
小学生だった私は、「なんで全米No.1がこんなにたくさんあるんだ」「全米が泣いたっていっても、アメリカ人がみんな泣くわけないし、お客さんに来てほしいからオーバーに言ってるだけでしょ」なんてツッコミを入れていました(笑)
そういえば、近頃、こういったCMを目にしなくなった気が…。
まあ、2016年の日本人には、ときめかないですよね、このフレーズ。
今時、「アメリカで認められたから、すごいに違いない!」なんて思う人間なんていないでしょう…あっ、まだいた…。


数年前に断捨離を終えた私は、実生活でも、仕事でも、SNSでも、ギョーカイ臭のする人とはつながりをもっていません。
でも、時折、ネット上で流れてくるのを目にしたり、いろんな人からタレこみがあったりするんですね。
そうしたら、まだ「全米No.1ヒット!」に浮かれてんの!?って思っちゃうんです。


アメリカから〇〇大学の△△教授がやってきます、ナントカ療法の創始者、第一人者が来日しますっていう文言。
まあ、事実だから良いのですが、そこまで有難かる必要ってあるのって思いますね。
確かに日本で、生で話が聴けるのは貴重なものかもしれない。
でも、次々、出てくるナントカ教授、ナントカ療法がすべて素晴らしいものなのかはわかりませんよね。
第一、素晴らしいと言っているのは、その国の人であって、日本人ではない(そもそも誰が言ってるん??)。
しかも、それこそ「全米No.1」の人物で、全州の学校や病院、福祉でやられている療法ならわかるけど、その国にいる支援者の一人であって、療法の一つでしょ。
これって国が違うだけで、日本でも同じことはある。
「近年、アメリカで注目を集めている療法です」なんていう陳腐なフレーズもあるあるだけど、なんか新しい療法が出てきたら、どんなもんかなって注目する人は一定数いるでしょって感じです。


だいたい「日本の子ども達を幸せにするために!」なんてことはないですよ。
当然、一番の目的はビジネスですし、呼んでるギョーカイの方も、「海外から講師を呼べるんだ我々は」って日本、その地域での価値を高めるためにやってる。
よくパンフレット、資料の最後に「(国の)〇〇支援事業」とか、後援のところに行政の名前が書いてますよね。
あれも自分たちの価値、存在のアピールのために後援を取り付けてるわけですね。


あと海外からの講師に限らず、日本人の講師の場合でも、講演会などが終わったあと、「大変勉強になりました」「参加者から大好評でした」「また来年もご講演頂きたいという声が多数です」なんていうお決まりのフレーズがありますよね。
あれって誰が言ってるのかなって思いますよ。
本当に受講者が言ってるの??
だって、前にも書いたけれど、その講演の内容が素晴らしいかどうかなんて、自分の場所に戻って、実際にやってみて、ポジティブな結果が見えないとわからないでしょ。
そもそも「先着順です」「定員があります」なんて注意喚起しているけど、当日になっても「定員に達しました」というアナウンスが流れないじゃん、この頃のギョーカイセミナー(ブ)
参加者だって、関係のある組織から〇名以上出すって決まりの中で選ばれた人や、「あ~あ、せっかくの休みで家のことしたかったのに」と心の中で思ってる親の会のさくらの人も多いし(ブ)


ギョーカイの価値観って、いまだに「全米No.1」というフレーズを使っておけば、お客さんがたくさん来るだろうって思ってる一昔前のCMって感じですね。
ギョーカイはヘンに欧米の大学、教授、療法を有難がる。
でも、その一方で日本の(ギョーカイ外の)新しい療法、アイディア、人間を受け入れないし、下に見る傾向がある。
そして、「素晴らしい」と言っているのはお客さんではなく、催している側ってのも同じ匂いがしますね。


私が思う素晴らしい講演会、講師って、お客さんが素晴らしいと言っているかどうか。
その中でも一番が当事者の人が「素晴らしい」「やってみよう」と言っているかであり、その次に保護者の人が同じように言っているかどうかだと思いますね。
自然発生的に口コミやSNS等で「〇〇という講演会が素晴らしかった」「早速、実践してみたら、ラクになった、できるようになった」というのが本当に価値がある素晴らしいもの。
よくネットで流れてくる感想でいやにべた褒めだなと思ったら、ギョーカイ人がギョーカイ人を褒めてるのだし、ギョーカイ外の参加者から「良かった」という感想ないよねってパターン。
「今日は〇〇県で、『×××××』というテーマで(←そもそも何言ってるかわからない題名)講師を務めてきました」とFacebookに挙げてるのもギョーカイ人、べた褒めコメントもギョーカイ人、“いいね”もみんなギョーカイ人(笑)


今の映画と一緒で、良い映画は観た人が自発的にSNSで広めます。
配給会社とズブズブのギョーカイ人が、いくら「素晴らしい映画です!」と言っても、それだけでみんなが観に行って、大ヒットするような時代じゃないんですね。
ですから、そろそろ「全米No.1ヒット」と言って喜んでる自分たちの姿が恥ずかしいことに気が付いた方が良いと思いますね。
余計なお世話かもしれませんが。
自分にとってのNo.1を決めるのは、本人であり、親御さんです!

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