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【No.1414】「うちの地域、遅れている」の変遷

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25年前の「うちの地域、遅れている」という意味は、発達支援センターがあるかないか、でした。 20年前の「うちの地域、遅れている」は、TEACCHプログラム、ひとことでいえば視覚支援をしているかどうか。 それが15年くらい前からは特別支援教育、療育機関、児童デイがあるかどうか、どのくらい専門的な、つまりただのお預かりではないところがあるかどうかになって、ここ10年くらいは身体アプローチをやるところがあるかどうかへと変遷を辿ってきたといえます。 いつの時代のお母さん達も、「うちの地域、遅れている」とおっしゃいます。 これが意味するところは、常にお母さんのニーズ、情報のほうが先行するという意味です。 別の言い方をすれば、行政や公的な機関、学校はいつも遅れているということです。 それは特別支援の世界に限らず、日本全体あらゆるところで見られる現象でしょう。 とにかく遅い、遅れる、周回遅れ。 だからこの日本という国でよりよく生きようと思うのなら、変わるのを待つのではなく、変わるために動くしかないのです。 国に頼らず、行政に頼らず、医療や教育に頼らず、自らで動く。 今この瞬間、生まれつきの障害でできることは理解と支援だと思い子育てをしている家族がいる。 一方で脳の可塑性、エピジェネティクスの考えをもとに、またQEEG検査などで脳の状態を確認し、治療やトレーニングをしている家族がいる。 当然、家族が進む道、子ども達の将来は大きく違ったものになるでしょう。 同じ日本という国にいながら、全く別の道を歩んでいる。 人間の脳の特徴として最初に入った情報から抜け出せない、なかなか更新することができない、ということがあります。 なので、はじめが肝心なのです。 はじめに公的な機関に行けばアウト、不幸を垂れ流している親御さんのSNSをみればアウト。 「発達障害がある子も発達する」 「全身に張り巡らされている神経からアプローチすれば改善していく」 「幼少期診断を受けた子も、自立して生活している」 「診断名は外れるし、治る」 「脳のどの機能が落ちているのか、神経結合がどうなっているか、がわかるし、それに対する治療もある」 このようなポジティブな情報、最新の情報を増やしていかなければなりませんね。 「治らない」「理解と支援しかない」と思っている人を変えるのは難しいですが、これから子育てを始めようとしてい...

【No.1413】「自閉症の赤ちゃんは頭が大きい」という話

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「自閉症の赤ちゃんは頭が大きい」というのは、昔から言われていたことですね。 自閉症=頭が大きい、とはいえないものの、確かに頭が大きい子が多いのも事実。 施設で働いていた時も、その傾向は顕著でした。 入所している子どもも、大人も、明らかに頭囲の大きさが目立っていました。 その背景として「シナプス(神経結合)の刈り込み」が指摘されています。 生後すぐの脳内は過剰といえるシナプスが存在しています。 たぶん、ほかの動物にも共通していることなので、生まれ出た環境に適応できるように多めに繋げているのでしょう。 しかし、そのシナプスも成長とともに、環境に合わせて必要なものを遺し、あとは除かれていく。 全部残していたら効率が悪いですし、多くのエネルギーを使っちゃいますからね。 このシナプスの刈り込みがうまくいかない、不要なものまで残してしまうために、効率的な、つまり機能的な行動を獲得、実行できないんだと思います。 自閉症の特徴で有名な「シングルフォーカス」もそうですね。 詳細に細かく物事を捉えてしまうため(多くの神経回路が発火する、不必要な神経回路を迂回しちゃう)、全体を捉えることができず、情報の捉え間違い、勘違いが起きてしまう。 私は自閉症は治るし、支援じゃなくて治療派でずっとやってきましたが、この「シナプスの刈り込み」の件は話題にしてきませんでした。 だって頭(脳)が大きいものを小さくするのは「そりゃあ、無理でしょう」と考えていたから。 それに頭(脳)を小さくする方法を私は思い浮かばないから。 過剰なシナプスをどうやったら適切な状態にすることができるのか、それこそ、「刈り込み」なんていうのを人為的に行えるのか。 「治しやすいところから治す」という方針で発達援助をしてきた私からしたら、過剰に神経回路が繋がり、脳の大きさまで肥大化させた頭(脳)にアプローチしようとするのは最後の最後で現実的な話だと思ってませんでした。 だから、この頭の大きさ、シナプスの刈り込みの話は避けてきたんです。 でも、ある信頼できるお母様から「シナプスの刈り込みも可能」という回答をQEEG検査(←所見の方はネット検索へGO!)の結果とともに聞いたというのです。 これは衝撃的な話です。 もちろん、頭の大きさを小さくする(外科的な意味)という話ではありませんが、そういえば実際に脳にメスを入れた自閉症の子がいたのを...