2015年10月16日金曜日

「スモールステップ」という言葉にとらわれ過ぎかも

早割りチケットをとれば、新幹線の片道分の料金で、飛行機で東京~函館を往復できる。
函館から新幹線で東京に向かえば、岩手辺りで羽田空港に着き、私の場合なら仙台駅に着いた頃には、実家でくつろいでいるはず。
第一、新函館北斗駅までが遠い。
函館は市内に空港があるのだから、駅に行く、空港に行くだけで、大きな差がある。
いくら料金が安くなっても時間の差は埋められないのだから、東北に行く以外は新幹線を選択しないはず。
何故、函館に新幹線を通すことを優先したのか。
道内を結ぶ新幹線の方がニーズがあるはず。
雪が降るんだし、自動車だと時間がかかるから。

新幹線でも、療育でも、ニーズを見極めないと、時間とお金がかかって遠回りってことも出てくる。
どうせ多くのニーズがある北の最終目的地は「札幌」です。
だったら、最初から札幌を通せばいいのにね。
この前、相談があった方から個別支援計画を見せてもらいましたよ。
ツッコミどころは満載なのですが、タイムリーなのが、「靴の蝶々結びができるようになる」という目標。
だから、蝶々結びの練習をしているのかと思えば、半年間、ずっと固結びの練習を続けているとのこと。
えっ、蝶々結びが最終ゴールでしょ。
何故、固結びをやり続けるの?

最初から蝶々結びの仕方を教えてあげた方が、脳の無駄使いにならず、しかも最短の目標達成につながる。
もし、「いきなり蝶々結びをやるには指先が上手に使えていない」というのなら、それは目標に挙げること自体が早すぎるし、感覚を養うのなら、中途半端な結び方の手順を教えたいのか、指の使い方を教えたいのかが曖昧な取り組みなどせず、感覚面に働きかける取り組みをやった方が良いと思う。

いろいろな療育を見ていると、「スモールステップ」という言葉にとらわれ過ぎているように感じます。
もちろん、ステップを分けた方が、本人が理解しやすく、身につきやすいものもある。
でも、「そのプロセスはいらないんじゃない」「それって遠回りじゃない」「脳みその無駄使いじゃない」というのが目立ちます。
最終目標は何ですか?
そのプロセスを身に付けることは、本人にとってニーズがありますか?

最終目的地がはっきりしているのなら、そこに直結させる最短の道を考えましょう。
その目的地に行く前に、どうしても通らない場所があるときだけ、その場所を通るようにした方が良いです。
個別支援計画の目標だけでなく、自閉症支援全体を見ても、「遠回り」「脳みその無駄遣い」という言葉がふと浮かぶことがありますよ。
自閉症の当事者として有名になることが、その人の本当の幸せなのか。
自閉症のことを社会の人たちに知ってもらうことが、その人の本当の幸せなのか。
人生は一度きり、時間も限られています。
いつになるかわからない札幌延線を夢見ている時間があるのなら、私は車を使い、札幌に行きますし、東京には迷うことなく飛行機を使っちゃいますね。

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