2015年10月27日火曜日

問題の原因は、その前後の出来事"だけ"ではないはず

問題行動を前後の出来事や環境だけで原因を分析し、対処方法を導き出そうとしたら、なかなか答えが出てこない。
だって、人の行動に影響を与えるのは、その行動の前に起きたこと"だけ"ではないから。
「ある出来事→問題行動」という単線ではない。
ある出来事がきっかけには違いないかもしれないが。
でも、そのきっかけだって、本当に支援者が注目している出来事なのかはわからない。
直前の出来事がある人の声だったとしても、本人は声以外の情報に注視していたかもしれないから。

問題行動だけではなく、行動全般はさまざまな影響を受けている。
そのときの気分や体調、音や匂いなどの五感からの情報、過去の経験や学習というのもある。
また、その行動を意図的に行ったのか、たまたま行ったのか、というような違いもある。
とにかく、人の行動に影響を与える要素は1つだけということはなく、それよりも複雑な要素が重なり合っていると考える方が自然だといえる。
熱い鍋を触って、さっと手を引っ込めるような反射だったら、1つかもしれないが。
光に集まる習性を持つ昆虫とは違う生き物ですので。

そうは言っても「じゃあ、どこから手をつければいいんですか」とツッコミが入りそう。
でも、それは簡単なこと。
始めは動物的な部分に注目し、そこが整っていなければ、改善していけばいい。
快食、快眠、快便が動物の健康の基本。
そして、身体面での病気や不調、疲れ等がないかをチェックする。
身体が整っていなければ、ちょっとしたことで怒ってしまったり、衝動的な行動をとりやすくなってしまう。

問題の行動の原因が
「身体面」
「直前の出来事」
「過去の経験」
「身体面+直前の出来事」
「身体面+直前の出来事+過去の経験」
「身体面+過去の経験」
「直前の出来事+過去の経験」
というように、「身体面」「直前の出来事」「過去の経験」とたった3つの原因であると仮定しても、これだけパターンが出てくる。
実際はもっと複雑なパターンが考えられる。
だから、原因を1つでも少なくするために潰していく作業が答えへの近道である。
そこで何から潰していくかと言ったら、やっぱりすべてに影響を与える「身体面」ということになる。

昨晩、寝れなかった。
朝食もほとんど食べていない。
うんちも出てない。
虫歯がある。
風邪気味・・・
で、何の問題もなく、落ち着いて学校で勉強している方が不思議。
そりゃあ、ちょっとしたきっかけで物を投げてしまいたくなる。
それなのに、「声がけのタイミングが悪かったのでは」「課題が難しかったのでは」「クラスの子の音がうるさかったのでは」というように原因探しを始めだすと、迷路の中に入ってしまう。

快食、快眠、快便で、しかも身体面も問題なく、元気いっぱいだったのに、急に問題の行動が・・・というのなら、前後の出来事を分析したら答えが出てくるかもしれない。
(でも、ちっちゃなイライラが積もってというのもあるか)
まあ、前後の出来事だけではなく、もっと広い視野で分析することが大事ってこと。
あとは、整えられる部分があれば、そっちの方の改善を目指すことも大事です。
ですから、問題行動が起きる場所だけの問題ってこともないし、そこだけで解決しようとしても無理な場合もある。
24時間生活全般を見て、行動の改善に努めていくことが大切だと思います。

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