「計画→実行→反省→調整」のどの部分のサポートか?

相談に行ったら…
「それを変えるのは難しいですね」
「もう無理だと思います」
「あとは経験を積むくらいしかないですね」
と言われたらしい。
その親御さんは「相談に行っても何も変わらないし、匙投げられちゃったから、もう行かない」と言っていました。

「相談に行っても、ほとんど意味がないんですね」
と言うので、「いま、気が付いたんですか!?」と軽くツッコミを入れておきました。
相談しただけで、困った行動が無くなり、就職できるなら、こんなに困っている発達障害の人たちはいないはず。
精神疾患の人がカウンセリングを受けるのではないのですから。
だって、"発達"障害の人たちですよ。
いくら愚痴を聞いてもらっても、良い方法を聞いたとしても、脳を発達させなければ意味がありませんね。
脳を発達させるには、行動しなければなりません。
そして、その行動も習慣化する必要があります。

自閉症の人たちは、「計画→実行→反省→調整」の過程の一部、もしくは全部に困難さを持っていると言われてますよね。
だから、相談することによって、「計画のサポートを受けてます!」というなら理に適っていると思います。
でも、この場合でも実行は自分でしなければなりませんね。
実行しなければ、反省もできませんし、調整もできません。
よく「相談に行っても意味がない」とおっしゃる方がいますが、それはその通りです。
相談された方は、計画の部分の手伝いはできますが、それ以降は自分で実行しなければ、「様子を見ましょう」というしかできないのですから。
相談される方も、アドバイスしたから良くなるとは思っていないですよ。

行動することによって得られる変化や実感が、人を成長させます。
頭で考えていても何も得られませんし、何も変わりません。
社会の中で得られるフィードバックが、その人を成長させるのです。
「計画→実行→反省→調整」の一連の流れがあって初めて変化が表れます。

あなたは、どの部分が苦手で、どの部分にサポートが必要なのですか?
あなたが受けている支援は、その苦手な部分を補ってくれていますか?

コメント

このブログの人気の投稿

【No.1358】体軸が育つ前の子と、育った後の子

【No.1364】『療育整体』を読んで

【No.1369】心から治ってほしいと思っている人はほとんどいない