研修報告~発達援助イベント「生きやすさを獲得する時代へ」in新横浜

昨日、函館空港を出ると、「やっぱりここは北ね」という気持ちになりました。
迎えに来てくれた妻の話では、道内では明日(つまり今日!)、雪が降るところもあるとか。
東京は朝から良い天気で、とても温かく、北海道の夏休み明けって感じでした。
飛行機で1時間半も経たないで行き来することができますが、全然気候が違いますね。

予定の変更をお願いした方たちにはお伝えしていたのですが、今回の三連休は新横浜で開催された発達援助イベントに参加してきました。
イベント名は「生きやすさを獲得する時代へ」
自閉症の人たちの身体の違いに着目したことから始まり、常に時代の一歩も、二歩も先を走る実践的な書籍を多数出版されている花風社さんが主催されたイベントです。
全国から当事者の方、親御さん、支援者が多数参加されていました。
プログラムは
①トークセッション
②コンディショニングの実技
③講演
の3部構成でした。

内容は、と申しますと、詳しく書くことはできませんね。
それぞれプロフェッショナルな方たちが持っている知識をお話や実践を通して伝えてくれたのですから。
ただどのプログラムも一貫しているのは、「脳に余裕を作ること」
胎生期の脳の発達過程(爬虫類脳→哺乳類脳→人間脳)から考える自閉脳と、脳に働きかける療育とは?
脳の余裕のなさはどのような弊害につながり、どういった部分に表れるのか?
また、どのようなアプローチをすれば、脳に余裕を生むことができるか?
などです。
個人的には、大脳皮質から上に働きかけるSSTではなく、もっと奥深くの部分に働きかけるSSTのお話と実践が特に興味深いものでした。
あと背中のお話も☆
こういったブログ等には載せることができませんが、てらっこ塾を利用されている方たちには日々の実践の中で、今回学ばせてもらったことを表現していきたいと考えています。

イベントのあとは、本格中華のお店で二次会。
部屋を二つ貸しきって、いろいろな方たちと交流させていただきました。
ツイッター上で知り合いの方たちが多く参加されており、「ああ、〇〇(ツイッター名)さんですか」という会話があちこちで聞かれました。
私は本名でやっているので、「大久保です」というと、みなさん、すぐに分かってもらいました。
ただツイッターに載せている顔が、実物よりも年齢が高く見えるらしく、名前を言った方が気がついてもらえました(笑)

当事者の方も、親御さんも、講演者も、まざっての懇親会でしたが、みんなフラットな雰囲気で、おのおのの楽しみ方をされていたのが印象的でした。
全国で活躍されている各分野のプロフェッショナルの方たちともお話しさせていただきましたが、みなさん、とにかく熱い!
そして、常に主語が自閉症の人たち。
その人たちのために、自分が何をしているのか、どうしたいのか、どうなってほしいのか、などをみなさん、熱く語っていました。
やはり人を援助する仕事をしている人間は、熱い人でなければなりませんね。
高い専門性と実績にプラスして情熱的な人たち。
疲れた顔で、死んだ目をしている支援者はいませんでした!
活き活きした目で輝いている方たちと交流でき、専門的な知識だけではなく、熱までいただいたような気がします。
私にとって素晴らしい出会いの場でした。

今回、参加できたことは、新たなステージへと進むために必要な機会だったと感じています。
より脳の深いところに働きかける療育。
そういった方向性が、よりリアルな輪郭を持ったような気がします。
まだまだ自分の専門性と実績&結果を残すことが必要だと感じた今回の研修でした。
予定の変更に応じていただいた利用者の皆さま、そして協力してくれた家族に感謝したいと思います。
本当にありがとうございました。
「是非、また参加したい」と心から思う発達援助イベントでした!
生きた言葉は、その場に行って捕まえる必要があり、新しい言葉が増えるということは視野と思考を広げます!!

イベントのお手伝いとしていらしていた方の書籍です。
文学作品としてだけではなく、幼少期の子どもの世界の見え方、捉え方がわかる良書です!

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