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6月, 2022の投稿を表示しています

【No.1285】社会と繋がることで治る意味が表れる

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嬉しいことに、「7月2日の講座、申し込みました!」というメールをいただきます。 しかも、「本も2冊買って読みました!」、そして実際に私の発達援助を受けたことがある方、またこれから受ける方までいらっしゃいます。 発達相談+書籍+講座=そんなに受けなくていいのに(笑) というのは冗談で、やはりそのような方たちが「なんだ、同じ話の繰り返しか」とならないようにしなければと思っていました。 書籍を2冊出版していただいてから、ほぼ発達相談を受けるご家族は本を読んでから当日を迎えるという形になりました。 ですから、最初から深いところでお話ができるのです。 正直なところをいえば、私がご自宅に伺い、お子さんのアセスメントをし、具体的なアイディア、発達援助の方法をお伝えするだけでしたら、30分くらいで終わる話です。 しかし、発達相談の目的はノウハウの伝授ではないのです。 子どもさんを中心に置きながら、親御さん達とじっくり対話すること。 その対話を通して、子どもの発達課題のねっこを手繰り寄せるだけではなく、親御さん自身の課題とも向きあい、よりよく自分と子ども、家族が変わっていけることをサポートすることが目的になります。 いくら私がアセスメントをしても、私が帰ったあと、アセスメントできなければ意味がありませんね。 発達期にある子どもの場合、日々のアセスメントが重要になりますから。 いくら私が具体的な発達援助をお伝えしても、私が帰ったあと、親御さんがクリエイトできなければ意味がありませんね。 同じ発達援助を続けていれば、いつしかそれが発達ではなく、訓練の時間になってしまいますから。 書籍は基礎基本であり、発達援助を考える上でのベースとなる情報をお伝えしたつもりです。 そして実際の発達相談では、「では具体的に我が子の子育て、発達援助にどうクリエイトしていくか?」を実践を通しながら、対話を通しながら学んでいく機会になると考えています。 もちろん、そこには親としての課題も含まれます。 で、じゃあ、今度の講座のねらい、目的は? 私の中では「危機感の共有」がひとつあると思っています。 今まさに子育て中、治している途中という親御さんたちにとっては、まだ我が子の姿しか見えない状況かもしれません。 しかし、社会全体で言えば、子ども達に生じている問題は、とても悲惨なものです。 いわゆる"発達の遅れ&

【No.1284】夏休みを充実させるために、まず大人が準備する

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組織に属している人達は、その組織のルールに従わなければならない。 だから、今日もみんな、マスクをつける。 もはやそれが感染対策でも、他人を守るためでもないことはわかっている。 組織に服従していることを示すためのマスク。 では、その組織は従業員を守ってくれるかと言えば、そうとも言い切れない。 組織はお客さんや外部からの評価、とくにネガティブな意見に対して過敏になる。 何故なら、その組織が大きければ大きいほど、売り上げよりも、いわゆる企業ブランドに傷がつくことを恐れるからだ。 企業ブランドの価値が下がれば、株価が下がる。 つまり、既に日本型の従業員は会社の宝という考えはなくなっており、常に株主、投資家の方を見て経営がなされている。 近江商人の「自分良し」「相手良し」「世間良し」の精神は、中小企業にわずかばかり残っているだけ。 戦後の焼け野原の日本に、外国からの資金は必要だった。 外国資本によって復興を果たしたが、彼らは株式という形で何倍ものリターンを得ている、いや得続けている。 従業員のことを思えば、すぐにでもマスクを外しましょう、となるだろう。 だけれども、株主の方を見ている経営者は、世の中の空気が変わらない限り、それは言いだせない。 結局、株式経営は民主的と言われているが、お金を持っている一部の者が、従業員をはじめとする大多数を支配している構造ともいえる。 この2年間、変わらず自由を享受できていたのは、いわゆる個人商店といった小規模、組織を持たない人たちだったといえます。 一次産業の人たちや職人さん、個人事業主の私もそうでしょう。 別の言い方をすれば、働いている人の顔がわかる人達です。 コロナの失政と円安によって日本企業の多くは外国資本によって買いたたかれていくでしょう。 そうなるとますます企業に属するということは、個人の自由を狭めることとなる。 ですから、これからの日本で自由に生きていくためには、大衆の一人になってはいけない。 〇〇企業の一人は、同じ労働ができる安い賃金で働いてくれる外国人とすぐに置き換えられる。 世の中の状況が悪くなればなるほど、切り捨てられないようにと自ら自由を差し出すように。 7月2日の講演会のレジュメは作りましたが、具体的に何をお話しするかについては、まだ手を付けていません。 頭の中でグルグルしていて、こんなどんどん自由が奪われていく時代に

7月2日(土)講演会のお知らせ

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7月2日(土)公開講座『夏休みを活用しよう!~発達援助とリハビリのための時間を大切に~』というテーマでお話しさせていただくことになりました。 主催してくださる花風社の浅見淳子さんとは、コロナが始まった直後から「子どもが、子どもの発達が一番の被害になる」という意見で一致し、ポストコロナ後を見据えた発達援助について情報を共有させていただきました。 その想いと情報が詰まっているのが 『ポストコロナの発達援助論』 になります。 発売は2月でしたが、これまでにも多くの皆さまに読んでいただけたこと、大変うれしく思っています。 コロナ騒動も3年目を迎え、様々な専門家からも子どもの発達に及ぼした影響についてコメントが出るようになりました。 私の発達相談でもコロナ騒動によって作られた発達障害児のご家族からの相談が増え続けております。 想像以上に、子ども達への影響は深刻であり、多岐にわたっているような印象を受けます。 ============================ 『夏休みを活用しよう!~発達援助とリハビリのための時間を大切に~』 7月2日(土)15:15~16:45 オンライン視聴(後日、録画配信あり) 第一部 コロナ禍で露呈した日本の戦後 第二部 作られた発達障害への対応 第三部 コロナ禍で学校が子ども達に教えたこと 第四部 夏休みを活用してどのようにリハビリと発達援助を進めるか 詳細&お申し込みは こちら (主催者の花風社さんのHP) ============================ 毎年、夏休みを境にしてググッと発達、成長する子ども達の姿があります。 それは夏休みが親子共々、やりたいことを、必要なことを、時間を忘れてとことんやりきれる時間になるからだと思います。 2022年の夏休みを我が子のより良い発達、成長の機会にすべく、皆さんと一緒に学び合い、情報を共有できる時間になれるよう私も準備を進めていきます。 ご参加お待ちしております!

関東出張のご案内(7月1~3日)

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定員に達しましたので、募集を締め切らせていただきます。ありがとうございました!(6月8日19:45) 7月2日の講演会( 『夏休みを活用しよう!~発達援助とリハビリのための時間を大切に~』 )の日程に合わせまして関東にお住まいのご家族の発達相談をお受けします。 もしこの機会に 「子どもの発達のヌケ、今の発達状態や課題を確認してほしい!」 「具体的な発達援助の仕方を一緒に考えてほしい!」 「今行っていることが我が子の発達の後押しになっているか見てほしい!」 など、ご希望される方がいらっしゃいましたら、お問い合わせください。 【空き状況】 7月1日(金)午前 ×  / 午後 『東京都』 7月2日(土)午前 『神奈川県』 / 午後 『講演会』 7月3日(日)午前 『東京都』 / 午後 × *ご希望が重なった場合は、先着順とさせていただきます。 詳細を確認したい方は【出張相談問い合わせ】と件名に書き、お問い合わせいただければ、ご説明いたします。 出張相談についての内容は、 てらっこ塾ホームページ をご覧ください。 ご依頼&お問い合わせ先: メールアドレス お問い合わせ、お待ちしております!

【No.1283】新しい言葉が生まれるとき

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コロナ騒動が始まってすぐに「無症状感染」という言葉が生まれました。 今から考えれば、まさにこの言葉、設定が非常に良く練られたものだったとわかります。 普通は症状があるからマスクをつける。 だけれども、無症状感染という設定が生まれると、自分は自覚していないだけで感染しているかもしれない、ウィルスを他人に移すかもしれないという思考が作られてしまう。 振り返れば、2020年なんかはやたらと「無症状感染」と言っていましたよね。 あれはメディアと御用学者を使った洗脳で、繰り返し、繰り返し情報に触れさせることで、新しい概念を植え付けようとしていたのでしょう。 もし無症状感染という設定がなければ、もしみんなが無症状感染の根拠となった論文の無茶苦茶さを知っていれば、これほどまでにマスクをつけるようにはならなかったはずです。 他人を気にする国民性をうまく使った見事な戦略、洗脳でした。 新しい言葉は疑え、ルールの変更は警戒しろ。 これはグローバル化された世界で、日本以外の人達と関わり、生き抜いていくためには必要な考えだと思います。 発達障害の世界だって、もともとは外国から入ってきた輸入の概念だということは忘れてはなりません。 2000年以前は、明らかに知的な遅れがある人達が知的障害や自閉症など、障害を持った人という認識でした。 しかし2000年に入ると、まず知的障害のない発達障害(自閉症、LD、ADHDなど)という概念が作られました。 あと「広汎性発達障害」「自閉傾向」「軽度発達障害」「アスペルガー」「HSP」なんてのも。 学校にいるちょっと変わった子が発達障害児になり、いろんな背景があるはずの問題児も発達障害児となりました。 それから概念の広がりは留まることを知らず、「大人の発達障害」なんていうのもできました。 生まれつきの障害で、発達期に発症するという設定だったのに、いつの間にか大人が診断されるようになり、それも「子ども時代にこういうことがあったなぁ」くらいの記憶と証言でよくなったのです。 そして今回、ハッタツの機会と刺激を制限されたことによる過剰なコロナ対策による発達の遅れも、みんな「発達障害」に。 これまたASD、つまり、自閉"スペクトラム"症という連続体、境目がはっきりしないという設定も、見事だったわけです。 こういった20年の歴史を見れば、今の発達障害の

【No.1082】発達障害が治るなら、発達障害は作られる

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「発達障害が治る」と思っている人は、おのずと「発達障害は作られる」ということを認めているということになる。 生まれつきの障害で、遺伝によって規定されている脳のタイプだとしたら、誕生後にどんな子育てをし、どんな療育、教育をしても変わらないことに。 でも実際は、ヒトの発達はプログラミングされたものではなく、遺伝的な要素と環境の相互作用によって発現の仕方が変わっていく。 言語を見れば、環境が与える大きさを感じる。 アフリカの人たちの視力は6.0以上あるというのも、環境が見る力を強く引っ張っているような気がする。 コロナ前までの「発達障害が作られる」の典型は、メディアだった。 幼少期からテレビがつけっぱなし、タブレットを見て育つ。 強くて展開が早い刺激に対して脳が適応すれば、現実世界の自然な流れに脳が誤作動するのは当然のこと。 また幼少期は動くことで発達するのに、同じ場所で一点に集中して動かない時間が長くなれば、身体を育てる機会を失う。 あと、勉強ができるための土台、準備ができていない身体、脳で、むりやり早期教育などをさせてしまうのも、本来そのときに必要な機会を失わせることと、これまたパターン的な記憶と作業という脳を作ってしまう。 何でも口に入れ、触ることで感覚を育てるのを、「汚れものが増えて」「それは汚いから」と止めていたのも同様で、職場復帰の事情から母乳を切り上げ、どんどん離乳食を進めてしまった結果、噛む力、飲み込む力、そしてそれが脳の発達に影響を及ぼすこともある。 発達障害は作られるからこそ、マスクは子どもの発達に大きな影響を与えるとすぐにわかった。 だから今、コロナ禍を経て、また一段階、発達障害児は増加のペースを上げたのは当然の成り行きなのだろう。 大人の顔が見れなければ、当然、表情が読めなくなる。 子どもは大人、とくに親の顔を見て、それが良いことなのか、悪いことなのか、危険かどうかを判断し、この世界で生きるための基準を作っていく。 その基準となる顔が見えないのだから、本能のままに振る舞う子どもになっても仕方がない。 「集団生活ができない子」「友達と遊べない子」ではなく、表情から相手の気持ちが読めないし、そもそも他人と関わってこなかったし、その子に問題があるように言うけれども、そんな子どもに育てたのが大人達。 「表情がないんです」「目が合わないんです」「言葉に遅れが

【No.1281】マスクと人見知り、授乳スマホと目が合わない

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数字なんて言うのは条件を変えれば、どうにでもコントロールできるもので、今回はワクチン接種率を上げるという目的が先にあってのデータ公表ですから、そもそも信じる方が間違いですね。 ワクチン接種が先行していた国のデータを見ても明らかでしたし、自然免疫を抑制する仕組みだと製薬会社の説明からもわかります。 そして何よりも体感的にこれ打ったらマズイなって感じたでしょ。 どうしてこんなにも数字を見なければ判断できない人が増えたのか。 こっちのほうが問題だと思います。 動物としてのヒトの劣化ですね。 そんな風に世の中的には厚労省のワクチンデータ捏造が話題になっていますが、 【成長の証なのに「人見知り」しない子、「マスクで顔が区別できないのでは」…[コロナ警告]ゆらぐ対人関係(6月1日読売新聞)】 のほうが重大な話だと思いました。 母胎にいるときは、お母さんの顔も、お父さんの顔も見えないわけです。 得られる感覚と言えば、お母さんの声、心臓の音、心拍のリズムと揺れ、体温、味覚といったところです。 出生後もしばらくはよく目が見えていない状態ですから、徐々に光や色を認識できるように育ち、つまり、お腹から出たあとの環境によって発達させていく。 そうやって後天的に発達させていく視覚において、周りの大人たちの顔が半分隠れた状態なんていうのは、顔なしの世界で適応していくようなもの。 ヒトは〇が横に2つ並んでいて、その下にも〇があるような模様を見たとき、人の顔だと無意識的に判断する特徴を持っていますので、大事な3点目の口が隠れていてはそれが「顔だ」と認識できないのです。 人見知りしないのではなく、マスク面の人が人だと認識できていないのでしょう。 0~3歳児くらいは顔の認識ができない。 4歳~6歳児くらいは急にみんなの顔が隠れた世界になったので、不気味に感じている、といった感じだと思います。 小学生以降が自分がマスクをつけることによる心身の健康への影響で、どの時期にコロナ騒動を経験したか、またどれくらい周りの大人が配慮できていたかで表れ方に違いが出るといえます。 そんで拙著『ポストコロナの発達援助論』、昨日のブログとも繋がりますが、こういったコロナ騒動による後天的な発達の遅れ、ヌケも、病院に行けば全部「発達障害」になってしまうんですよ。 こんなんで薬を飲まされた日には絶望ですね。 ようやくコロナ騒動も

【No.1280】子ども達の人生を搾取されてたまるか!

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子ども達を幸せにしないのに、「幸せセット」などとネーミングされたメニュー。 どうして子ども向けのセットにはおもちゃなどの景品が豪華なのでしょうか。 原価を考えると、ほぼ儲けなし。 つまり、幸せセット自体で儲けているのではなく、子ども達に味を覚えさせているのですね。 子ども時代に覚えた味は生涯求め続ける。 休みの日など朝から家族連れでファーストフード店にいる姿は、彼らにとって完成形です。 もちろん、健康的で本当に幸せになるような食事を提供しているのなら通い続けても問題ないでしょうが、そこに使われている食材は…以下自粛。 こういったところに行かないで、なるべく自炊しているご家庭であったとしても、今の日本で完全に無農薬で添加物、遺伝子組み換え食品を避けることは無理でしょう。 ですから、「本当に大変ですよね」なんて親御さん達と会話になる。 うちも二人の子どもがいますが、14歳ごろ、人間の味覚は安定すると言われていますので、中学卒業するくらいまでは頑張っていきたいと思っています。 それくらいまでコンビニやインスタント食品、ファーストフード、飲料水などの味を覚えなければ、高校以降、友達と一緒に食べることになっても自分の身体が「もういいかな」と反応するはずです。 100年時代を生きる彼らの15年を大人が頑張れば、残りの85年健康に過ごすことができますね。 私は食べることも、料理も好きですので、18歳で家を出てからもずっと自炊してきました。 だからあまり他人が作るものを食べることがなかったのですが、大学卒業後、入所施設で働いたとき、本当に食事がまずくてビックリしました。 これは調理さんの腕が悪かったのではなく、食材が悪かったんですね。 施設は人手が足りないので、業者から届く食材を調理室まで持っていくのですが、ほとんどが冷凍された食材で原産地は中国やベトナムなど。 何日もそのままにしていても、まったく色が変わらない野菜たち。 たまに生野菜があると思ったら、廃棄するような形、色のものばかり。 人間はお金がないと、まず食費を削りますよね。 福祉自体お金がないので、利用者の日々の食事が削られていたのです。 彼らは文句言わないし、だからあんな食事を提供していたのでしょう。 私達職員は欠食していましたね。 毎日、一応、栄養士が立てた献立を食べていましたが、彼らの健康状態は悪いままでしたし、食事