2016年5月12日木曜日

風邪の自覚症状がある人に「風邪でしょう」と言って終わるような病院

悪寒がするし、喉が痛いから病院へ行きました。
そしたら、ドクターが「風邪かもしれませんね」と言って診察終了。
躓いて足をひねったら、次の日、足が腫れ上がっていました。
病院に行くと、レントゲンを撮って、「骨は折れていませんね」と言って診察終了。

もし実際にこんな病院があったら、私は次からそこへは通院しないでしょう。
だって、病状をリピートしているだけだから。
患者としては、医師の口からちゃんと病状を聞くだけで、安心することもあります。
でも、症状って自分の身体だから何となく分かるし、それよりも、どうすれば治るのか、どれくらいで治るのかが知りたいところだと思うんです。

風邪だったら、薬飲んで2,3日安静にしていれば治るとか、足首の腫れは明日には引いて、一週間後くらいから普通に歩けるようになるとか。
病院は治したいから行くのであって、どのくらいで治るのかというシロートには見えない未来を聞きに行っているんだと思います。

なんでこんな当たり前のこと&自閉症支援とは関係のないようなことをくどくど書いているのかと言いますと、実際にあるんですよ、自閉症界隈で。
本人やその家族の方が病院に行きますよね。
そして「最近の様子はどうですか?」と尋ねられ、近頃のことを話すんです。
「大学には毎日、通えてますが、なかなか友だちができません」
「授業中、他の人の話し声が気になっちゃって、先生の話に集中できないんですよ」
「季節の変わり目が苦手で、体調を崩しちゃってました」
「就職するものの、仕事が続かないんです」
などと。
すると、うんうんと話を聞いてくれたドクターはカルテに様子を記入し、「それは自閉症の特性ですね」と教えてくれるのです…。

これって風邪っぽいと思って来た患者に「風邪ですね」と言っているようなものです。
自閉症の診断が欲しくて受診しているのならまだしも、自閉症という診断を受けた人が悩みを言って、「それは自閉症の特性ですね」ってどうなんでしょう。
もちろん、悩みの背景には自閉症の特性が絡んでいるのか、それとも別の問題が絡んでいるのかを知ることは有益です。
でも、それにしても解決の仕方、対処の仕方がないというのは問題だと思います。

「あのドクターは“様子を見ましょう”しか言わない」
「解決方法を訊いても、“自閉症の特性ガー”しか言わない」
なんて、みなさん、よくおっしゃってますね。
つい先日も、「うちの子、授業中、落ち着きがないって担任の先生から指摘されたんです」と言ったら、「それは自閉症だけではなく、ADHDも入っているかもしれませんね」と言って終了となったそうです。
そのお母さんが訊きたかったのは、落ち着いて授業が受けられるようになる方法やアイディアがあるのか、成長とともに落ち着くものなのか、それとも症状として残っていくものなのかですよね。
ぶっちゃけ自閉症の特性か、ADHDの特性か、それとも別のことかなんて、親御さんからしたらどーでも良いんです、支援者になるわけではありませんから。
あくまで立場は“親”であって、我が子がより良く成長できるように願っているだけなんですね。
やりようがあるなら教えて欲しい。
親にできることがあれば、我が子にやってあげたい、というのが本心なんです。

リアルなお付き合いでも、ネット上のお付き合いでも、当地以外からの相談でも、私はこう言ってます。
「おかしいと思うのなら、そこに行かなきゃいいんです。別のことに時間を使いましょう」と。
悩みの根本に特性があるというお墨付きをもらったとしても、問題は解決しません。
問題を解決するために動いて、初めて変わっていくのです。
自分一人で動けないのなら、協力してくれる人を見つける、アイディアをくれる人を見つける。
そっちの方が有益な時間の使い方です。

治らない病院に行って「治してくれない」と言うのは、患者側の問題でもありますね。
「先生は忙しいから」「発達障害を診てくれる病院は少ないから」と言うのは、自分に対しての言い訳ではないでしょうか。
自分に言い訳するのは構いませんが、子どもの今の生活と未来には言い訳してほしくないのが、私の願いです。

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